オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

チャットGPT

2023年06月07日 | Weblog

チャットGPTがますます騒がれている。

 一体何だろうと思っている。何を勘違いしているんだろうと思ってしまう。一番の勘違いは、AIそのものは、過去のデータに基づいて分析した結果であって、将来を予測するものではないことである。この過去のデータの分析に基づいて将来のあり方が予測できるという考え方そのものが間違っていると思う。すでに過去のデータは陳腐化したものであり、決して最新の情報ではない。今現在進行形で思いついた情報であっても、即刻に過去のデータになってしまうし、すでに新しい発想のもとに新しいものが創造されているのが現実である。

過去のデータの分析の方法において、

 どのような手法を使っているのかをつぶさに観察すると、例えば、最も単純な多数決法であるが、賛成派と反対派の意見を集約してどちらが多数を占めるかで結論を出す方法であるが、こんな単純な分析で将来を決定するような結論を出すことは危なっかしくて受け入れられないだろうし、こんな結論は統計を取るたびに毎回変化するものであり、これをつぶさに観測してもあるべき将来の姿は見えてこない。この多数決を左右しているのはAIではない。人間の創造的思考によって如何様にも決まって行くことなのである。その考え方を変えるのは人間そのものなのである。

もっと複雑な分布に基づいて分析する場合、

 例えば、賛成と反対の度合いを10段階に分割して、その分布を過去のデータから分析すると、何も議論されていない状態ではきれいな正常分布となる。その中心は賛成でもない反対でもない意見であろう。積極的に賛成する人と積極的に反対する人は少数であろう。ということは、この分析は何も意味を成さないし、結論に意味はない。議論が収束に向かうと、分布曲線が変化して、賛成側か反対側に偏ることになる。この事により現時点で、賛成の可能性が大きいか反対の可能性が大きいかという結論になり、一つの現時点での結論を提示することができる。

しかし、この分布曲線を作り出しているのは誰だろう。

 決してAIではない。個々の人間なのである。個々の人間が議論を尽くしてこの分布曲線を作り出しているのである。その現時点の結果をAIが提示しているだけである。AIの分析方法をどのような手法にするのかを決めるのも人間であり、問題があれば改良するのも人間である。AIを教育しているのも人間なのである。何を勘違いしてAIの出した結論が絶対だと思っているのだろうと疑問に思う。違うだろう。未来を予測して創造的な仕事ができるのは人間しかいないのである。そこの部分を手抜きしてAIに全て委ねようとしている人達が勘違いを犯していると思う。分析手法、統計手法、探索手法、推論手法がどんなに膨大で複雑になろうとも根本的なところは同じだと思う。勘違いしないでほしいと思う。


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