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  • 私は「正しい人」ではない

    ■ 心の中に入れる 我が子や孫があまりにも可愛いことを 「目に入れても痛くない」 と言ひます。 小さな埃が入つただけでも痛いのに、子どもを入れても痛くないとは、ただ事ではない。それくらゐ可愛いと言ひたいわけです。 ところが、小さい頃は可愛かつた子どもたちも、いつまでも可愛いとは限らない。子育てにはさまざまな紆余曲折があります。 憎らしいときもある。腹を立てて大声を上げるときもある。思ひ通りにならなく...

  • 何が私を救済するのか

    ■ 宗教の提示する「救済」 「救ひ」とか「救済」といふ言葉は、主として宗教的な文脈で使はれることが多いと思ひますが、宗教の専売特許といふわけではない。 たとへば、溺れかけた人を、勇気ある人が飛び込んで救ふ。致命的な大怪我をした人を、外科医が神業の手術で救ふ。生活に困窮した人を、国家が給付金で救ふ。 これらはいづれも、好ましくない状態(死ぬかもしれない、安楽な生活ができない)をより望ましい状態(生き...

  • 天地創造とお釈迦様の悟り

    年末になつて、夢でも見てゐるやうな、おかしな話です。茶飲み話か閑話としてお読みください。 聖書の冒頭「創世記」の天地創造を記述した部分を読むと、今なら最先端のCG技術を駆使して、感動的な映像が作れさうです。 神自身はかたちのない霊でありながら、そこから次々に、かたちのあるもの、さまざまな次元の物質的存在物が創り出されていく。その結果、はるか昔から広大な宇宙は確かに存在してきたやうに思はれるし、地球も...

  • 本当のあなた自身の姿かたちで現れてください

    ■ 神はどのやうに現れるか 『神との対話1』の冒頭あたりで、ニールが神に執拗に要求することがあります。 「私たちみんなが理解できる方法で現れてください」 それに対して神は、 「私は何度も、何度も現れてゐる。今もかうして現れてゐる」 と答へる。 神はニールの真意を理解してゐないやうにも見える。そこでニールは重ねて懇願する。 「いや、さうぢやないんです。私が言ひたいのは、疑ひの余地のない現れ方、否定しや...

  • 裁き概念撲滅運動

    ■ 裁きの起源 今のこの世界の大半は、「裁く」といふ概念が根底にあつて成り立つてゐるやうに思ひます。 「あなたと私は、どちらが正しいか。それに決着をつけよう」 と、多くの人々は、つねに物事を「ひとつの正しいこと」に収斂しなければ落ち着かない。 それで、とても息苦しい。対立と闘争が絶え間なく続きます。 こんな息苦しい概念は、一体どこから生まれてきたのか。考へやうによつては、古い神話にその由来があるとも...

  • きれいな庭

    元々は誰が言つたのか知らないが、こんな言葉を聞きました。 蝶々を捕まへようと追ひかけると、蝶々は逃げ、1匹も捕まへられないかもしれない。しかし、きれいな庭を作れば、何もしなくても、蝶々たちがいくらでも寄つてくる。 ■ きれいな庭の作り方 まつたくその通りの、単純な話ですね。しかしこれを聞けば、誰でも、何かしらの教訓めいたものを感じ取ることができるでせう。 し...

  • ありのまゝの私

    ■ 私は誰か私たちは6歳から学校に入つて学び始め、大学まで進めば、ずいぶん長い期間学び続けることになる。日本なら日本語を学び、文字を学び、数字の計算を学び、科学を学び、さまざまな専門分野の知識を学ぶ。 それを習得して、ある人は弁護士になり、ある人は学者になり、ある人は起業家になる。ところが、意外な(驚くべき)ことに、一つだけ、ほとんど誰も学ばないことがある。 「私は誰か」 といふことです。 私なども6...

  • イエスと右側の強盗

    毎年この季節になると、教会の礼拝説教ではイエス・キリストの話題が取り上げられる。クリスマスはキリストの誕生を祝ふ日ではあるものの、クリスチャンの関心はキリストの最期の場面にも向くでせう。なぜなら、十字架とその後の復活こそが、人類の救済に道を開いた歴史的な瞬間だと見なされてゐるからです。 今年も私はそのやうな説教を聞きながら、右側の強盗とのやり取りが、なぜか強く印象に残つた。その場面を描写する聖書の...

  • 神の厖大なできること

    神のなさる95パーセントの責任分担に、その中心人物が担当すべき5パーセントの責任分担が加担されて、初めて、(み旨が)完成されるように予定されるのである。 (『原理講論』予定論第二節) こゝで言はれる「神と人との責任分担論」は、『原理講論』の説く神観の核心のひとつと言つていゝでせう。『講論』全体を通じて、小さい人間の5%は結構詳細に説明言及されてゐます。しかし、それに対して、厖...

  • 誤つたメッセージ

    ■ 何が「誤つて」ゐるのか 現政権の支持率が続落する中で、さらに裏金問題が勃発し、首相は特定の派閥の閣僚だけを更迭。空いたポストへ急遽、新しい大臣を選抜して立てました。 その中でも特に注目を集めたのが、官房長官でせうね。数ヶ月前に外務大臣を降りたばかりの有力議員が返り咲いた。かなりの親中派、緊縮財政派として知られた人物です。 それを受けて、(名前は聞き漏らしたが)ある政治評論家が、 「首相は、誤つた...

  • 「堕落性を脱ぐための蕩減条件」はどこまで有効か

    『原理講論』に「堕落性を脱ぐための蕩減条件」といふ用語が出てきます。この蕩減条件によつて、果たして私は本当に堕落性を脱げるのか。今回はそのことを考へてみます。 ■ 堕落性とは何か こゝに、私とその同僚がゐるとします。2人は同じ指示に基づいて、同じやうに努力した。ところが、結果的には、同僚の成果だけが認められ、私のものは不採用になつた。 さういふとき、私の心には「愛の減少感」が生じる可能性がある。 「...

  • 緑の大根畑は情緒である

    「心」といふ言葉があり、我々はそれを日常の中で何気なく使ふ。目には見えないが、あると思つてゐる。しかも、重要だと思つてゐる。しかしその実態が一体どんなものなのか、それについては分かつてゐるやうで、実はよく分かつてゐないと思ふ。 数学者の故岡潔博士もこのことにずいぶん悩み、「情緒」といふ言葉を思ひついた。「心」と言つてもいゝのだが、それでは何だか色彩が感じられない。そこで「情緒」といふ言葉を選んだと...

  • 100億円でも買へない朝ご飯

    私の誕生日は1カ月以上前に過ぎたのですが、今年は娘夫婦が観光旅行に誘ひ、少し贅沢なホテルを予約してくれました。 ホテルの最上階には、露天ぶろ付きの温泉がある。夜の9時半以降には、夜食にラーメンなどが提供される。朝ご飯は、海鮮丼をはじめとしたがつつり系の食べ放題メニューがずらり。 部屋は特に広いといふほどではないが、バス・トイレ・洗面台がゆつたりとした設計になつてゐる。ベッドも枕も少し固めの誂へで、却...

  • プログラムをどう切り替へるか

    先日の記事「本性はプログラムである」の中で、 「創造本性も堕落性本性も、ともにプログラムである」 といふ趣旨の内容を書きました。 今回は、それをもう少し掘り下げてみます。 例えば、文鮮明先生の自叙伝の中に、少年期の、かういふ体験談があります。 十歳の時でした。大みそかの日になって、村じゅう餅を作るのに大忙しだったのに、暮らし向きが困難で食べる物にも事欠く村民がいました。私は...

  • 人生100年時代の絶望と希望

    1年以上前の記事「人生100年時代の希望」で、ひとつの人生相談を取り上げ、考へてみたことがあります。 その相談とは、 「人生100年時代に絶望してゐます」 といふものです。 相談者は40代の女性かと思はれます。 彼女は学生のころから 「死ぬときに思ひ残すことがないやうに」 といふ気持ちで、必死に生きてきたと言ひます。 大学を卒業したあと、仕事にも就き、結婚もし、子どもも何人か生んで、家も建てた。人生における大...

  • ハワイ+キリスト教+儒教

    先日、ホ・オポノポノについてのyoutube動画を作つて、一つ、改めて気づいたことがある。 ホ・オポノポノは400年ほど前からハワイに伝はる、問題解決の手法です。基本的には中心に立つ人がゐて、その人を中心にグループで問題を解決していく。それを、モナ・ナラマク・シメオナといふ女性がインスピレーションを得て、自分の内部だけで完結できる手法として大きく改革した。 それで、新しい手法を正式には、 「セルフ・アイデン...

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まるくまーる(元教育部長の講義日記)
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