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  • 時不知の紅鷹

    残暑が厳しい中,それでも雨が降ると気温が下がり季節は秋へ動き出しているのが分かります.そんな雨の日,紅鷹(Thelocactus bicolor subsp. heterochromus)が2輪咲いていました.この紅鷹の花は季節に関係なく咲いてくるので,まさに時不知(時知らず)です.こんな素敵な花を一年に何度も見ることができるのですから,紅鷹は優秀なサボテンですね. この花の写真を上手に撮るのはなかなか難しいです.金属光沢のある花弁は...

  • 秋移植進行中

    お盆が過ぎて秋移植を始めました.まずは発根管理をしていた太平丸の接降ろしからです.今年は,短いキリン台を着けて降ろした太平丸たちには積極灌水で管理したので,発根は良好でした.ビニールポット一杯に根が広がっているものもありました. 個鉢に鉢上げされ,何やら誇らしげです.これらは2020交配,2021播種,キリンに実生接,2年間の育成の後,初夏に接降ろししたもの達です.ここから2年ほどすると一応の評価ができ...

  • 外に出てこない種子

    昨日,Cryptocarpic mammillariaのことを書きました.せっかく出来た種子が果実に包まれたまま植物体から外に出てこないというのは一体どんな意味があるのでしょうか,これを考察した論文を紹介します.植物学の用語でserotinyという言葉があります.遅咲きという意味もありますが,種子について用いられた場合,1年以上母樹から離れないことを意味します.ですからcryptocarpic fruitと同じ意味で使われています.もう一つprimi...

  • マミラリア協会誌 2023 Aug

    表紙は,M.microheliaなのですが,国内でいう夕霧・朝霧とは随分と違う印象です.いくつかある記事の中で,気になったものを2つ紹介しておきます. まずは「新しいマミラリア」という記事で,この10年余りで新たに報告されたマミラリアとして,M. bertholdii, M. rzedowskiana, M.occulta, M.breviplumosa, Cochemiea thomasiiが紹介されています.この中で注目したのは,下の写真はM. rzedowskiana,2017年に報告されたマミラ...

  • 亀甲ヘキランの進化

    10年以上前のこと,何十年ぶりにサボテンに本格復帰して驚いたものの一つとして,亀甲ヘキランがありました.早速彩仙園さんを訪ね元祖ヘラクレスを見せていただいたのは12年前のことです.その後この株の後継と称する自称ヘラクレスを複数のところから入手,それをもとに交配をして比較的大柄になっても5稜を保つ亀甲ヘキランができました. そうこうするうちに,下の写真にあるスーパー亀甲ヘキランなるものを入手しました....

  • 白狐の恩返し

    残暑厳しい中,フレームの水やりをしようと覗くと何やら黄色いものが.白狐(Tephrocactus weberi)です.とてもびっくり,君が咲くのを長らく待っていたんだ!小さな白狐を手に入れたのは8年前のこと,その翌年に生育がイマイチなことを記事にしています.あれから時間が経ちましたが,途中で茎が途中でポッキリしたりして,なかなか険しい道のりを経ての開花です.見捨てずに可愛がった恩返しかと嬉しくなり,しげしげと覗き込...

  • 始めは軟派のモリキュラ

    Copiapoa molliculaは,シュルツさんの本で見るとなかなかの硬派,赤ら顔で扁平なガタイに黒直刺を纏っています.頂きものの種子を蒔いて,すぐさま袖と竜神に接木してみました.黒王丸なんかのように刺の塊になるのかと思いきや,至極柔らかな印象で全く硬派の片鱗も見せません.近縁とされるヒポガエアと同じような柔らかな顔付きです. 花はコピらしい花で,これといった特徴もありません.これは接木株ですから,小さいうち...

  • アボニアの移植

    コーデックスブームの中で,この小さな植物は注目されたのは少し前のことです.最近は実生苗の供給もある様で,それほど高価でもなくなりつつあります.入手当初,甘やかすと徒長して草姿が乱れるとか,暑さ寒さに弱いとか,雑多な情報に騙されて,恐る恐るの管理でした.しかし,過去5年間を振り返るとハウスの片隅で放置した状態で,別段徒長するわけでもなく,元気にしています.この春もたくさん開花してくれました. 暑さ...

  • コルニフェラの花姿

    コリファンタ 獅子奮迅(Coryphantha cornifera)が,猛暑の中元気に咲いていきました.花の少ない時期ですから,この鮮やかな黄色は遠くからでも目立っています. コリファンタらしい黄色の花ですが,咲きかけに覗き込むと赤い花糸が目立ってノトカクタスの花の様でもあります.でもノトのように柱頭が鮮やかに色付くことはありません. 黒い中刺がぴっと伸びてその先端が下向きにカーブする様は,花がない時でも美しいもの...

  • 黒士冠の夏

    黒士冠(Copiapoa dealbata)が夏も元気に開花しています.この株がウチに来たのは10年近く前のことです.分枝が一つで始めていましたが単頭株でした.今の姿はご覧の通り,左右の分枝がすっかり大きくなっています.知らぬ間に随分と大きくなったものだなと感心します. このデアルバータ種は,刺の長さ,本数,肌の色合いなどで幅広い種内変異があるとされ,日本で黒士冠と言っているのはその1タイプと言える様です.このよ...

  • 臥龍の夜

    蒸し暑い夜,久しぶりに臥龍(Harrisia bonplandii syn. H. pomanensis)がまとまって開花しました.袖ヶ浦の生みの親とも言われる本種ですが,こんなものをわざわざ持っていて,その花を楽しんでいるサボラーはマイノリティーです.でも夕方に今日咲くぞと見極め,暗くなってどうかなぁと見にゆく楽しみは格別です.闇に浮かぶ白い花はなかなか魅惑的なのです. この赤くて丸い実は,ハリシア共通です.種子をとって蒔いてみよ...

  • 奇想天外事始

    カクタスクラブの先輩から奇想天外の種子を頂きました.これまで自分では積極的に種子を入手して蒔いてみようとはしてきませんでした.せっかく頂いたので,ちゃんと観察しながらの播種作業です.羽根のついた種子は,熱帯のフタバガキの種子の様でもあります. 中に入っている種子本体は,なるほど裸子植物,松の実にそっくりです. 吸水させるとぷっくり膨れましたが,写真の左端の1つは中身が溶け出るような肥大で,これは...

  • カマロビを眺める

    白檀は,かつてChamaecereus silvestriiとして特別な地位を与えられていましたが,今はEchinopsis chamaecereusとなっています.白檀は多くのロビビア属植物と交配され,素晴らしい交配種群(Chamaelobivia)を作っています.ただ日本では全くマイナーで,名前のない白檀交配と称されるものがわずかに流通しています.分類の進展で,カマエケレウスもロビビアもエキノプシス属になってしまいましたので特別な交配名はないのです...

  • ギラウミニアナの種採り&種蒔き

    昨年パキポジウムの育苗バッドに知らぬ間にギラウミニアナ(Euphorbia guillauminiana)が生えていたことを記事にしました.それで今年は積極的にまず種子採りから.花が咲いた後,このように実が見えてきます.これは自家受粉するのですが,風か何かで自然に成るのでしょうか.観察していると結構アリが来ています.蜜が出る様です.もしかするとアリが受粉を助けているかもしれません. 弾けて飛んでしまうユーフォの種子は,...

  • 夏男弁慶柱のお目覚め

    弁慶柱(Carnegiea gigantea)は大変有名なサボテンで,植物園などでは金鯱と共になくてはならないサボテンの一つです.しかし,金鯱に比べると大きな株を持っている趣味家の数はぐっと少ない様です.植物園でも花を咲かせているような所はあるのでしょうか.小さな実生苗は入手困難でも栽培困難でもなく,価格も手ごろです.しかしある程度のサイズになると素直に成長してくれません.ウチに居る弁慶柱は,4年前に手にしたもの...

  • 夏咲きのマミを愛でる その3 風たち

    風の名前をもつ夏マミ,まず1つ目は風流丸(M. blossfeldiana).その名の通り,この花はみやびやかですね.夏マミとしましたが,主に初夏咲きです.この株は小さな株,以前に居た大きな群生株は残念なことに数年前に崩壊してしまいました. 次は風蓮丸(M. fraileana REP580),対照的な印象を持つ花姿です.夏にこれが咲くとハウスにも涼しい風が流れるような気になります.REP580の故郷はバハカリフォルニア,半島北部の中央...

  • お盆のホルスティーに寄せて

    夏のホルスティーです.夕方,グイッと蕾を伸ばしてきた株を一つ室内に持ち込みました.春と違って,この気温の高い時期には間髪を入れずに開花して来ます. 比較的早い時間に既に満開で部屋には良い香りが満ちています. この白い花は,まるでお盆に備える花の様でもあり,終戦記念日に手向ける花の様でもあります.80年近く前この国は戦争をしており,ボクの父は学徒出陣で青島にいて,母方の祖父と叔父は東京大空襲で亡くな...

  • 今年もお盆休み

    梅雨明けからことのほか暑い日が続き,屋外での活動量が極端に低下している今年の夏.山の日の今日から,しばらくこのブログもお盆休みにします.盆と正月,年に2回しか会わない子供と孫たちと共に過ごす時間,これが一区切りとなって流れていく1年という時間.隠居生活になってもお盆は大切な節目です. お盆が過ぎてしばらくすると,ある日突然風向きが変わり,秋の気配を感じます.その短い晩夏の時を逃さずに秋移植を行いま...

  • 夏咲きのマミを愛でる その2 緋縅

    この地味な小型マミラリアが花どきには他を圧倒する華やかな姿に変身します.このギャップが好きで,数株の緋縅(Mammillaria mazatlanensis)がマミ棚に居ます.今年の夏は梅雨明け以降記録的な猛暑が続き,庭の植物たちはヘロヘロ.顔つきを変えないサボテンたちも実はじっと耐えているに違いありません.こんな季節に華やかに咲く姿は,サボテンの逞しさを教えてくれます. とてもじゃないけど長居はできないハウスの中で,...

  • 鬼面角って誰なの

    「うちの庭に大きな柱サボテンがある」と聞いて見せていただくと大抵が鬼面角です.しかし,鬼面角と呼ばれているものが何者なのかについては,不確かなところが多いのです.というのも鬼面角と言われているものにいくつか異なるタイプがある様で,かつセレウス属の柱サボテンの花はどれもよく似ており,花の写真だけではなかなか決め手にはならないのです.一応鬼面角はCereus hildmannianusとされ、その中に刺なしの園芸品種が...

  • 夏咲きのマミを愛でる その1 銀姫

    最初の開花は7月初旬でした.白い刺に白い花,そしてピンクの長い柱頭,ボクはこの銀姫(M. slevinii)が最も美しいマミラリアの一つだと思っています. これは昨年廣仙園さんから連れ帰った株で,人為的に多頭化したものです.普通は何もしなければ単頭のまま細長く育ちます.群生株に仕立てた方が,姿も良く,花もたくさん楽しめて良いですね. 次の開花のピークは7月末.素晴らしい開花です.先の開花時に交配していたとこ...

  • メンゼリーのご機嫌伺い

    メンゼリー(Pediocactus peeblesianus f. menzelii),この難物くんの種子をカクタスクラブの先輩から頂いたのは昨年7月のことでした.暑い時期に蒔いて大丈夫なのか?と思いつつ,一緒に頂いたツルビニなどと共に蒔いてみました.無事発芽してきたので,3本だけキリンに乗せてみました.残りは夏を過ぎ,気温の低下とともに順調に成長を継続し,この春には移植してやりました. キリンに接木したものはあっという間に大きくな...

  • やられた!

    猛暑が続きますね.ハウスの中には長時間は入って居られません.そんなわけでちょっとパトロールが疎かになっていました.ふとみるとキリン接の太平丸の頭がごっそり齧られています.思わずわーこれはなんや!と独り言. 隣の太平丸はアレオレが一つなくなっています. さらに周りを見るとランポーが同じようにひどく齧られています. これらは皆昨年接木したもので,決して柔らかなものではありません.これまで接木当年の穂...

  • 月宮殿の繁殖

    マミラリアの中では特異な存在の月宮殿,昔は別の属でした.そんな彼らの花の美しさは今まで何度も記事にしてきました.子供の頃,月宮殿は根が弱くて栽培が難しいサボテンだと言われていました.それならと幾つかキリンに乗せて株を育成しました.その時報告したキリンに乗せなかった実生苗はどうなったのかというと,今年から本格運用しているフレーム2号の住人になっています.このフレームの床は,普通の地面に防草シートを...

  • いよっ,2代目!

    メロカクタス ハーロウィー(Melocactus harlowii)の世代交代を進めていることを報告したのは3年前です.ようやく今年になって2代目に花が咲き始め,夏になって実も出てきました. まだ花座は小さいのですが,若々しい雰囲気で,元気いっぱいといったところです. 下の写真の初代株は10年前に誕生日の自分へのプレゼントとして買ったものです.花座は本体と同じぐらいになり,堂々としていますが本体の老化が進んでいます....

  • 大豪丸らしき斑入り株

    大豪丸は不思議なサボテンで,風情は大豪丸なのに交配種だってのが結構出回っています.さらにそれらは皆白花で大豪丸そのままの様なのです.大豪丸の風情をしていて,赤や黄色に花を咲かせるものがないのは不思議なことです。さて今年斑入りの大豪丸らしきものを手にしました。これが交配起源の斑入り株なのか,大豪丸そのものから出現した斑入り株なのかわかりません. 花は白花で大豪丸そのまんまでした.FN付きのサブデヌー...

  • パキプスの散髪

    ハウスに地植えしたパキプス(Operculicarya pachypus)が凄い成長を示したことを以前に記事にしました.ある時うちのハウスに遊びに来た人がこんなパキプス見たこと無いと驚いていました.コーデックスとして鉢植えになったパキプスはおとなしい枝振りが普通で,こんなアフロヘアーにはなりません.さすが地植えです.冬の間にすっぽりビニルをかけていたのですが,このアフロヘアーでは相当風通しが悪かったと見えて,知らぬ間...

  • 何度何度も咲く改元丸

    改元丸(Hamatocactus setispinus)は,子供の時からなじみのサボテンです.種小名のsetispinus(刺毛状の刺)が示すように決して剛直な刺を出しません. この株は5月に最初の花が咲き, 6月には3度咲き, そして7月になり既に何度か咲きました.そしてこれからまだ咲きそうな様子です.最初の写真とこの3枚目とを比較すると,このワンシーズンで中刺の伸びたアレオレが随分増えたことがわかります.それだけ花を着けたってこ...

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