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映画レビュー、俳優論など映画のことを中心としたブログ

最新映画や海外ドラマ、Netflix配信作を中心とした映画レビュー。アカデミー賞予想記事も有り。半期毎に総括ベストテン記事も書いています。「ドラマも同じくらいの熱量で見ていなければ今の映画は語れない!」が最近の信条です。

長内那由多のMovie Note
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2017/03/20

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  • 『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』

    TikTokやインスタグラム等、SNSのショート動画に上げられるファニーで、しかし危険なチャレンジ映像の数々。ついつい見てしまう驚きや、「よせばいいのに…」と呆れてしまうこれらの中で、最近オーストラリア発のある映像が話題になっている。身体をイスに縛りつけられた若者と、眼の前には新聞紙で包まれたように見える石膏製の手。若者がそれを握り「TALKTOME」「LetMeIn」と唱えると、なんと霊がとり憑くのだ。ただし、制限時間は90秒。万が一、それを超えてしまうと…。そんな筋書きのソーシャルメディア時代を象徴するホラー映画が誕生したのはハリウッドではなく、オーストラリア。長編初監督作となる双子のフィリッポウ監督はなんとYouTuberだ。映画監督を目指してフッテージ製作を続けてきた彼らは一発アイデアに頼ることな...『TALKTOMEトーク・トゥ・ミー』

  • 【ポッドキャスト更新】第25回 『マエストロ』『ポトフ』『ティル』12月の見逃せない3本

    “正月映画”という言葉がなくなって久しく、代わりに今年の12月は作家映画が充実。Netflixで配信中の『マエストロ』はブラッドリー・クーパー監督の第2作。レナード・バーンスタインという題材に長内は今年の傑作『TAR』を彷彿。そして…。予告編とタイトルから全く期待していなかった『ポトフ』にびっくり。なんと美しい映画か!当初、日本では秋に配信スルーとアナウンスされていた『ティル』が無事、劇場公開。全米では昨年の今頃公開された。ハリウッドのストライキによる“弾不足”が、急遽の劇場公開の理由とも見られる。“正月映画”が消滅した背景には、ハリウッドの弱体化と日本における洋画不振があるのだ。音声はこちからもお聞き頂けます各作品のレビューはこちら『マエストロ』『ポトフ』『ティル』その他、番組内で言及している各作品のレ...【ポッドキャスト更新】第25回『マエストロ』『ポトフ』『ティル』12月の見逃せない3本

  • 『ポトフ 美食家と料理人』

    ベトナム生まれ、フランス育ちの監督トラン・アン・ユンは1993年のデビュー作『青いパパイヤの香り』でカンヌ映画祭カメラ・ドールを受賞すると、続く第2作『シクロ』でいきなりヴェネチア映画祭金獅子賞を獲得する。ベトナムを舞台に輪タク(シクロ)運転手の少年とその美しい姉、“詩人”と呼ばれる聾唖の殺し屋(トニー・レオン!)の関係を描いた映像詩は未だ見ぬ映画言語を感じさせる衝撃作だった。第3作『夏至』を最後にベトナムを離れると、7年のブランクを経て『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』、村上春樹原作『ノルウェイの森』を発表。それから『エタニティ永遠の花たちへ』を撮るまで再び6年の時間を要す。そして本作『ポトフ』を製作するまでさらに7年の月日が経ち、若き異才トラン・アン・ユンも60歳となった。『ポトフ』には7年を要した必...『ポトフ美食家と料理人』

  • 『マエストロ:その音楽と愛と』

    長年、スピルバーグの次回作と目されてきたレナード・バーンスタインの伝記映画がついに実現した。御大はプロデュースに回り、監督を務めるのは『アリースター誕生』でイーストウッドからバトンを引き継いだブラッドリー・クーパー。本作にはマーティン・スコセッシもプロデューサーとして名を連ね、類まれな才能を持った俳優監督クーパーへのハリウッドの期待の高さが伺える。上映時間129分の約半分がモノクロで、後半からようやくカラーとなる。画面比は変動があれ、その大半がアスペクト1.33。前作『アリースター誕生』では人物に肉薄したマシュー・リバティークのカメラは一転、引きが多く、モノクロームはため息が出るほど美しい。近年、再評価されているシャンタル・アケルマンを思わせるクラシックなヨーロピアンテイストは生真面目すぎるきらいがあるも...『マエストロ:その音楽と愛と』

  • 『ゴジラ−1.0』

    驚くべきことが起こっている。山崎貴監督作『ゴジラ−1.0』が全米公開され、字幕付きの外国語映画としては歴代2位のオープニング興収を記録。アメリカで公開された日本映画としては歴代1位の大ヒットを飛ばし、12月11日時点で総興収は2500万ドルを超えているのだ。さらに注目すべきは批評家からも大絶賛を集めていることで、年末に発表される各批評家賞では視覚効果賞のみならず、外国語映画賞でも本作の名前が挙げられ、アカデミー賞の視覚効果賞1次先行も突破している。近年、“モンスターヴァース”として展開されてきたハリウッド版ゴジラシリーズでは再現し得ない、製作費1500万ドルのセンス・オブ・ワンダーに全米が脱帽している格好なのだ。最も重要なことは本作の北米配給を東宝自らが行っていることだろう。コンテンツホルダーに正しく利益...『ゴジラ−1.0』

  • 【ポッドキャスト更新】第24回 新たな才能はTVシリーズから!『ボトムス』『リアリティ』『ラスティン』他

    意図していなかったものの、並べてみればいずれもTVシリーズ出身の新たな才能による秀作ばかり。女子高生がファイト・クラブを結成する爆笑コメディ『ボトムス』。FBIによる尋問記録から脚本を書き起こした実録サスペンス『リアリティ』では、主人公を物語る重要なモチーフとして登場する日本発のあの作品にびっくり!今年のアカデミー主演男優賞レースを賑わせている『ラスティン』は熱い社会運動モノ。そして巨匠の枯れなさぶりに笑みすらこぼれる30分の短編『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』は日本での上映が終了してしまったので、まずはこちらでどんな作品か聞いてみて!音声はこちらからもお聞き頂けます番組内で触れている各作品のレビューはこちら『ボトムス』『リアリティ』『ラスティン』『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』『一流シェフのファ...【ポッドキャスト更新】第24回新たな才能はTVシリーズから!『ボトムス』『リアリティ』『ラスティン』他

  • 『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』

    今やオリジナル企画の通らなくなった映画界。目を引くのが映画会社ではない“異業種”による出資だ。日本ではユニクロがヴィム・ヴェンダースを招き、日本を舞台にした役所広司主演作『PERFECTDAYS』を製作。サン・ローランはペドロ・アルモドバルで30分の短編ウエスタン『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』を作った。いわゆる“企画モノ”なら巨匠アルモドバルの筆も実に軽く、今やアメリカ映画界を代表する名優へと成長したイーサン・ホーク、飛ぶ鳥落とす勢いの人気スター、ペドロ・パスカルらと共に実に楽しげなコラボレーションを実現している。特に英語圏の俳優であるホークにとってスペインの巨匠とのタッグは貴重な機会。短編にもかかわらず、並々ならぬ気迫で名演を披露する充実ぶりだ。西部のとある町にペドロ・パスカルが流れ着く。町を守る...『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』

  • 『ティル』

    日本では当初、配信スルーとアナウンスされていたが、こうして無事に劇場公開される運びとなった以上は、1955年の“エメット・ティル事件”について幾つかの補助線が必要だろう。当時14歳のエメット・ティル=愛称ボボは母親と暮らすシカゴから、親戚を訪ねて1人ミシシッピ州へと渡る。この頃のアメリカ南部には黒人差別を認めたジム・クロウ法がまかり通り、中でもミシシッピでは苛烈な暴力が横行していた。エメット・ティルはある事から白人の怒りを買い、リンチの末に殺害されてしまったのである。脚本も務めたシノニエ・チュウク監督は、この事件をボボの母親メイミーの視点から再構築した。いくらでもお涙頂戴のメロドラマに陥るリスクはあったはずだが、主演ダニエル・デッドワイラーの気丈な名演によって事件と公民権運動の関係性が客観的に捉えられてい...『ティル』

  • 『リアリティ』

    2017年6月3日、買い物を終えたリアリティ・ウィナーが帰宅すると、自宅前にはFBIを名乗る男たちが待ち受けていた。リアリティが勤務先の政府施設から機密情報を漏洩したと言うのだ。2016年アメリカ大統領選挙にロシアの介入があった事をリークした“リアリティ・ウィナー事件”を描く本作は、公開されている音声記録を元に尋問の様子を完全再現した戯曲“IsthisaRoom”の原作者ティナ・サッター自らによる映画化である。捜査上の形式的な問答に始まり、時に世間話にも興じながら相手の懐に入り込むFBIの尋問テクニックにぎょっとさせられる。ティナ・サッターは音声だけでは把握しきれない視線、動作、立ち位置などに徹底して演出を施し、リアリティが追い詰められていった状況を視覚的にも再現することに成功している。その様子からは国家...『リアリティ』

  • 『ラスティン ワシントンの「あの日」を作った男』

    1963年8月28日に首都ワシントンDCで行われた“ワシントン大行進”は20万人以上を動員した規模、マーティン・ルーサー・キングJr.による“IhaveaDream”の名演説により、アメリカ社会に多大なインパクトを与え、公民権運動の決定打となった。しかし、この大規模イベントを主導した真の立役者バイヤード・ラスティンの名はそう知られていないのではないか。バラク・オバマ、ミシェル・オバマによる製作会社ハイアーグラウンドがプロデュースする『ラスティン』は、ラスティンを通じて社会変革の成り立ちを描く力作だ。ラスティンはガンジーが説いた非暴力闘争をキング牧師に伝授し、彼を旗頭にワシントン大行進を企画する。しかしNAACP(全米黒人地位向上協会)がこれを良しとはしない。ゲイであるラスティンは運動の中心人物に相応しくな...『ラスティンワシントンの「あの日」を作った男』

  • 『Winter boy』

    『ふたりのベロニカ』『トリコロール赤の愛』で知られる女優イレーヌ・ジャコブの息子ポール・キルシェが主演。その母親役にやはり『トリコロール青の愛』に主演したジュリエット・ビノシュ。この配役だけでも、随分と時間が経ったものだと感慨深いものがある。自身の少年時代を元にしたというクリストフ・オノレ監督は、やはりビノシュが夫を交通事故で亡くした『青の愛』同様、本作を青みがかった映像で包み、父を亡くした17歳の喪失感を描き出していく。ポール・キルシェは時折、憂い気に伏せた面持ちがキェシロフスキの描く運命の不思議に遭遇した母イレーヌを想わせ、あどけなさと体当たりの切れ味に今後を期待させるものがある。キルシェ演じるリュカの憂鬱は現在(いま)を生きる子どもたちのメランコリーを体現しているが、それをオールディーズポップで代弁...『Winterboy』

  • 【ポッドキャスト更新】第23回 『ナポレオン』という虚無、『ゴジラ-1.0』という負債

    ポッドキャスト最新回はリドリー・スコット監督作『ナポレオン』、そして現在全米で大旋風を巻き起こしている山崎貴監督作『ゴジラ‐1.0』についてお喋りしています。たまたま並んだ2本。ところが共通点があって…。音声はこちらからも聞けます『ナポレオン』のレビューはこちらもどうぞ【ポッドキャスト更新】第23回『ナポレオン』という虚無、『ゴジラ-1.0』という負債

  • 『ナポレオン』

    時に偉大な英雄、時に残虐な暴君。論じる者によっていくつもの顔を見せるヨーロッパ史の巨人ナポレオン。そんな得体の知れない存在にリドリー・スコットは如何に挑んだのか?今年、86歳になる巨匠は意外なことに不可解な彼を不可解なまま描き出している。ナポレオン役には当代きっての名優ホアキン・フェニックス。そのナポレオン像はいわば『ビューティフル・デイ』であり、『ジョーカー』であり、『ボーはおそれている』だ。神経質で、およそ大事とは程遠く見えながら常に混沌の中心に位置し、観客は彼を定義づけることができない。リドリーはそんなホアキン=ナポレオンを2つの面からのみ描こうとする。妻ジョゼフィーヌを溺愛する夫としての顔と、計略に長けた軍師としての姿だ。近年のリドリーは『最後の決闘裁判』『ハウス・オブ・グッチ』と男女の不可解で暴...『ナポレオン』

  • 『ボトムス〜最底で最強?な私たち〜』

    日本では配信スルーとなった本作。PrimeVideoのキャプションを読んでのけぞった。“イケてない女子高生2人が、高校最後の1年でチアリーダーたちとヤるためにファイト・クラブを始める。そしてそんな彼女たちの奇想天外な計画は成功する!しかし2人は状況をコントロールできるのか?”正気か?だが『ボトムス』はホントにあらすじ通りの映画だった!それも劇中、女子高生たちが「デヴィッド・フィンチャー最高」と叫ぶ、『ファイト・クラブ』へのオマージュ満載の学園コメディになっている。プロデューサーには『ピッチ・パーフェクト』『コカイン・ベア』の監督エリザベス・バンクスも名を連ね、ガールフッドの活気にケシカラン笑いが満載。リアリティラインがよくわからんと言う輩はちゃんとフィンチャーの『ファイト・クラブ』を見てから本作にチューニ...『ボトムス〜最底で最強?な私たち〜』

  • 『欲望に溺れて』『TOMORROW パーマネントライフを探して』

    2018年の監督第5作『ガルヴェストン』以後、まるで映画作家としての資質を模索するかのようにジャンルを横断し続ける“監督”メラニー・ロラン。それらとは対象的な初期の監督第3、第4作は、自身に物語を近づけたよりパーソナルな作品であることが観て取れる。2013年に出産を経たロランは、ネイチャー誌に掲載された“今のライフスタイルを続ければ人類は滅亡する”という論考から子供の未来に強い不安を抱き、俳優仲間のシリル・ディオンと共に「農業」「エネルギー」「経済」「民主主義」「教育」の5つの観点から地球環境の持続可能性について模索する『TOMORROWパーマネントライフを探して』を発表する。なんとも切実で真摯な想いに溢れたドキュメンタリーで、その語り口は理路整然。ロランの才気煥発さが伺い知れる。この主題でランニングタイ...『欲望に溺れて』『TOMORROWパーマネントライフを探して』

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