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  • 古典派:マイナーな傑作

    モーツァルトはウィーンに移ってから、フリーランスの作曲家になった、仕事を得るには誰よりも魅力的な曲を書き、名声を維持する必要があったと思う、我々が傑作の数々を聴けるのもその状況のお陰かもしれない、このブログを始める前からになるが、殆ど名が知られていない、いわゆるマイナーな作曲家で優れた人の作品を積極的に取り上げるレーベルが現われた、それまで老舗のレコードレーベルは有名作曲家を有名演奏家で出す、とい...

  • 楽琵琶と雅楽

    『琵琶』というと一般には薩摩琵琶の響きがイメージされると思うが、薩摩琵琶は柱(フレット)の手前を押え、柱の上面に絃の振動が当り、ビシャーンというサワリ音を出す、 撥の形状も奏法に応じたものになっていて、構えの角度は上向きに立てている、また柱の間を押さえ込んで音程を操作する、高い絃のみ複絃に張られるタイプもあり、絃がぶつかるようなスペーシングで、より刺激感のある音になる、you tube:

  • バロックluteの下行スラー

    バロックluteでトリルを行なう場合、押えた弦を軽く引っ掻きながら指を離す下行スラーと、指で素早く押える上行スラーの繰り返しになるが、特に技術的注意が要るのが下行スラーである、下行した音が、①ほかの指で押弦された音、②解放弦の音、の2つに分かれるが、②は離す時点で弦高は高めになる、弦の押え込みが深い分、引っ掻きも強くなりやすく、トリルが乱暴になったりする、①と②どちらであっても同様に滑らかに出来る必要がある...

  • バッハのコンチェルト:甘口と渋口

    バッハの鍵盤作品には「お経のような」とも言われる;渋いタッチの曲があるが、人の感性の奥底に響いて虜にする力がある、それは弾いておられる方、実感だと思う、*モーツァルトの映画で、バッハの曲を試奏した彼は「バッハは自分のために書いたんだ・・」と感銘をうけるセリフがあったが、本当にそう思ったかもしれない、その後バッハやバロック作品をリスペクトした曲を書いている、コンチェルトと言えばソロ楽器が魅了する曲に...

  • 昭和のカーライフ

    筆者が運転免許を取った頃、家には親父が買ったこの車があって、しばらく乗っていたが、ボディがデカくて車庫入れが面倒だった、 この頃はお気に入りのクルマを買って乗るのが趣味の1つのようだった、職場の駐車場にもそんなご自慢の車が競うように並んでいた、6気筒のスカイラインが特に人気だった、セルフスタンドはなく、オイル交換など頼んだ待ち時間、タイヤゴム臭い店内でコーヒーサービスもあった、カーライフ全盛期の記憶...

  • ヘンデリアン クイズの正解

    19日の記事:ヘンデリアン クイズの答えです、 mp3: No.1 No.2 No.3 No.4上記のうち、ヘンデル以外による曲:正解はNo.1でした、No.1の作曲者はウィリアム・ボイス(英:1711-1779)で交響曲No.6 ヘ長調の第1楽章、No.2~4はヘンデルの合奏協奏曲の冒頭楽章、インスピレーションで見抜いたハナコさん、お見事v!しかし、ちょっと意地悪なクイズで、全部ヘンデルに聞こえる、というのもほぼ正解と言える、W.ボイスがヘン...

  • 装飾は「飾り」じゃない

    23日の記事、楽器が教える昔の音楽で、老弾さんから「装飾」に関して詳しいコメントをいただいたので、続編を書く事にした。いつもバロックや古典でも装飾の必要性について書いているが、「装飾」と言っても単に付け足しの飾りではなく、作品の重要な構成要素となって音楽を完成させる、というものになる、もちろん曲によっては、バッハの「半音階的幻想曲とフーガ」のように、書かれた時点で即興性や装飾的な要素も含み、必要な内...

  • ラッキョウの転がし漬け

    ほぼ毎日のようにお茶漬けを食べるようになった、いつもお椀を使っていたが、茶漬け専用になる茶碗を買ってきた(一応有田焼らしい)、上が開きぎみなのが良い、 これでお茶漬けライフ充実^^vところで塩味ものの合間に甘いおかずを食べると口直しになって食が進む、甘酸っぱいラッキョウ漬けもそんな1つ、昭和の記憶はちっぽけな事でも執念で思い出すが^^;旧家に居た昔、親父がラッキョウ好きで、毎年季節になると生のラッキョウ...

  • 楽器が教える昔の音楽

    現代のピアノは大ホールにも響く設計がされており、十分なハンマー打撃を得るために鍵盤の手応えは重くなるが、チェンバロの鍵盤は弦をはじくだけの構造で非常に軽い、ピアノに馴れた手には手応えが軽すぎて弾き辛いかもしれない、チェンバロでは無段階の強弱の表現は出来ないが、軽い鍵で細やかな装飾演奏はしやすいと思う、リュートは弦のテンションが1本あたり、クラシックギターの1/2~1/3くらいと非常に緩く、これが軽量の本...

  • ストピ,音楽カフェ

    ストリートピアノが置いてある所は各地に多いようで、ロビーなど響きの良い場所にあったりする、たまたま立ち寄った腕におぼえのある人が、さりげなく弾いて去っていく、やる気で構えた

  • ヘンデル:オルガン協奏曲

    ヘンデリアンのわりには、今まで記事が少なかった;バッハやヘンデルの曲は子供の頃から、おそらくラジオなどで、何の曲かも知らずに聞こえてきたのが印象強く耳に残っていて、レコードを買って聴くようになってからも、懐かしいという感じがした。今日はヘンデルのオルガン協奏曲から、ヘ長調op.4-4(HWV292)は代表的な曲として親しんできた、この演奏はClaviorganumという、オルガンにチェンバロを連動させた楽器を用いていて興...

  • この世界は歴然と有る?

    誰しも、毎日あくせく暮らして、目の前の事や当面の事しか考えるヒマはないかもしれない、過去にも同じ様な事を書いたが・・何だかわからないが、前々から宇宙ってのがあって、いろんな物体がある、さらに地球とか人間とかは「何故存在するのか?」と考えたことはないだろうか、なぜ「何も無し」じゃないのか、我々が居ようと居まいと、地球も太陽も星も歴然と存在するならば、「有るものはしょうがない」と言うしかないのか;空に...

  • ヘンデリアン クイズ

    ヘンデル好きの方にクイズです。これであなたの

  • 楽器のレパートリーと立ち位置

    現代のピアノやクラシックギターは厳密に言うと、その構造が完成したのちに作曲された曲が正式のレパートリーと言える、進化した末の楽器なので、それ以前の作品も包括して演奏する機能を持つ、とは必ずしも言えない・・「別の楽器になった」と言うべきだろう、ピアノはバロックまで遡ってレパートリーとすれば、膨大過ぎるほどになるが、歴史的研究に基づく演奏はチェンバロなど古楽奏者に任せて、ピアノ音楽として新たな価値を吹...

  • 梅干し茶漬け

    永谷園に梅干し茶漬けは前からあるが、香料が

  • ピアノで弾くバロック

    プレ・インベンションには、バロック、古典派の小品が集められており、各時代の奏法もいくらか学べる内容かと思うが、これは教える先生の方針も影響してくるかも?ここに含まれる、ヘンデルのHWV437、サラバンドは変奏になっていて、テーマは「スペインのフォリア」をヘンデル流にしたような趣きでもお馴染み、 この演奏では第2変奏でダンパーペダルの効果を前面に出しているようだが、近代的ピアノ音楽として聴かせることになる...

  • トリルの数と速さ

    先日の「バロックのトリルは上接音から始める」というのは何時頃まで続いたのか? ヘンデル:チェンバロ組曲よりyou tube:Handel: Harpsichord Suite Set I No. 2 in F major, HWV 427 (連続再生)はっきりわからないが、古典派の初期までは続いたようだ、レオポルト・モーツァルトのtrp協奏曲より、楽譜には「tr」とだけ記されている、you tube:Leopold Mozart - Trumpet Concerto in D-major (1762)古典派後期頃か?トリルを...

  • 大相撲チケット先行抽選

    5月場所はなんと、尊富士と朝乃山が怪我で休場ということで、楽しみ半減;初日は横綱,大関が全滅!照ノ富士と貴景勝は2日目から休場、2人とも満身創痍か、新鋭力士含めて皆、力が拮抗しているようで、大関も安泰ではいられない、 大相撲公式ファンクラブの「関脇コース」というのに入会した、関脇以上なら、チケットの一次先行抽選に申し込みができ、先日、当選の通知がきた、まあファンクラブに入る料金で、優先的にチケットが当...

  • ヘンデリアン

    モーツァルト大好きという人達を「モーツァルティアン(Mozartian)」と呼ぶが、ベートーヴェン命!って人は「ベトヴェニアン」だろうか、ハイドンだったら・・「ハイドゥニアン」?ヘンデル好きな人はヘンデリアン(Handelian)になるらしい、 じつは筆者も隠れヘンデリアンで・・(べつに隠れなくていいか;)、どの曲を聴いても優美で、つまらない曲というのはないし、さすが、当時のライプツィヒ新聞の人気作曲家投票で、第2...

  • バロックのトリルは上接音から

    盛期バロックにおいては、トリルは主要音の上接音から始めるのが当時の奏法(音楽趣味)で一貫したものだった、演奏上、些細な事ではない。 (*初期バロックの頃はトリルは主要音から始めたが性質は異なるだろう、)バッハのフランス組曲 BWV618のアルマンドを例にすると、楽譜は当時から複数の筆写譜があり、装飾記号が一切書いてないものもあるようだ、(バッハの原譜は見つからなかった)、単に

  • 新製品の巻弦

    リュート用の低音弦については度々話題にしてきた、各メーカーにより、様々な素材の使用と構造が考案されてきたが、鳴り方の理想は低音がよく出て、適度な余韻で止るものになる、総じて「使えない」と言えるのが外径が太すぎる弦である、これらのガット製は太いがゆえに硬質で、十分な振動をしない、 ルクスラインは金属線が埋め込み巻きで、さらに硬化させている、硬い素材を変形させるというのは

  • いつもどおりが一番

    昨日も美味しくご飯を食べて、楽器が弾けて、ブログ書いて、よく寝た・・健康チェックにもなる、こんな1日が続けばありがたいv 夜食は小寒かったので掛け蕎麦にした、ご覧いただき、ありがとうございました。にほんブログ村...

  • 再開組

    いつも、演奏についてごちゃごちゃ書いているが;自分が気を抜かない戒めと、楽器のブロ友さんを応援したい気持ちで書いている。 楽器演奏のブログでプロフィールを拝見すると、長いブランクがあって、再開したという方がけっこうおられる、楽器以外にもいわゆる再開組の方は多いだろう、過去に教室などで学んだ特技を掘り起こし、心に豊かさを求める意識は共通なのだろうか、○十年ほど前、子供がピアノを習った頃は、着いていっ...

  • ピアノのペダル

    ピアノのペダルは、英国の John Broadwood が1783年に特許を取得したことにより、現在我々が知るような機構が誕生したそうだが、すぐに普及したわけではないだろう、よってそれ以前に作曲された鍵盤作品はペダルを必要としないように書かれている、 右はペダルを備えたフォルテピアノモーツァルトの多くの鍵盤作品もチェンバロやペダルなしのフォルテピアノが使われた、当然チェンバロが主流だったJ.S.バッハの頃もペダルは存在し...

  • 進歩のある練習:右肩上がりに

    まともな音楽にするには、どう演奏すべきかわかっていて、結果が良いのか拙いのかもわからないといけないが、どうも独りでは安易な姿勢に甘んじやすい;演奏がどうであれ、大人同士では互いに批評するのは遠慮して、そっとして置かれる; いつものように楽器をいじって、何年やっても平行線・・ではやり甲斐もない、少しずつでも右肩上がりじゃないと;お付き合いするなら上昇志向の人が良い、雑にあれこれ弾き散らかしても得るも...

  • Mozart:Ave verum corpus(F.リスト編)

    モーツァルトの唯一無二ともいえる、心満たされる合唱曲 K.618だが、F.リストがピアノソロとオルガンに編曲している、当然、強弱演奏可能なピアノは1音ずつが勝負と言える絶妙な演奏が求められるだろう; リストのピアノ編(嬰ヘ長調)の楽譜をいくつか探ってみたが、(無料楽譜)pdf:Ave-verum-corpus-k618-liszt-1pdf:Ave-verum-corpus-k618-liszt-2この2例は同じ表情指示が書き込まれている、これはリストが編曲の際に書いた...

  • 進歩のある練習:部分練習

    楽器を弾かず、まず楽譜だけ見て、こう演奏すべきというのが頭に出来て、それを実現するのに必要な技術を修練する、というのが順序だが、つい曖昧になりがち; 自分にはまだ「どう演奏すべきか」がわかる下地がない;根を詰めるほど変なものになっていき、録音してもゴミ箱行き、しばしクールダウンしてやり直しになる、一番の課題は音楽を掴める事、良い演奏を聴いて言葉では言えない表現の感覚をいただくのも方法かと思うが、そ...

  • このブログを始めてから

    2012年にこのブログを始めて、よくまあ書くネタをひねり出してきたと思う、無駄話率99%^^;懐かしい昭和話のカテゴリを設けてからもだいぶ経つが、ぶっちゃけ、音楽や楽器より、この話を書くのが楽しい^^ 昭和の記憶(2016~) 昭和の食卓(2020~)*音楽は初期記事の頃とはだいぶ好みが変わった;良い事だけを拾うと、時代は大きく進んだ、特に宇宙・天体に関しては、新たな扉が開かれた、これまで誰も見る事ができなかったもの...

  • 進歩のある練習:自分を知る

    良く出来た美術工芸品を見て楽しむ、という趣味もあるが、楽器演奏というのは毎度、自分で良いものを作らないといけない、聴くのは奏者自身だけだとしても、ちゃんと音楽になっていないと、粗末な出来の物品を眺めるのと同じで普通は満足できないだろう、たとえド素人でも、楽器をやるからには、聴くに値する演奏をしなきゃ意味がない、 自分を知る:一通り楽譜を辿れるようになったら「弾けた」という錯覚に陥りがちで、まるで成...

  • 疾風怒濤期の短調Sym

    『疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング)』とは18世紀後半にドイツで見られた革新的な文学運動「理性に対する感情の優越」を指すのが本来で、音楽の分野にはのちに便宜的に用いられた呼び名らしい、文学の潮流とは年代も一致せず、統合されるものではない、ハイドンで言えば、1768~1772年頃の作品で、その前後期とは異なる作風がこれに当る、他の作曲家も同時期、「感情の優越」と言えそうな短調交響曲を多く書いており、1...

  • ゼロポジション

    ギターやリュートで言う、1ポジションは1指が1フレットに来て、手の平もそれを基準とした位置になる、 バロックluteでハ短調の曲など弾く場合、6コースの1フレットを1指で押え、B♭にする事が多い、この場合高音弦は2~4指で押えるしかなく、結果、手の平は1フレットよりナット上に近いOポジションと言える位置にくる、裏の親指はペグボックスに接する位置になる、*7コースの3フレットも同音のB♭だが、Case by caseで使われる、*ハ...

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