九月も末になり、北の方や高いところから紅葉の便りも届くようになった。鳥海山は何故か秋の樹木紅葉がパッとしない山だが、草紅葉は良さそうだ。紅葉する時期も少し違い、やや早いと聞く。今回はそれを確かめるべく、9月30日に入山した。この日の鳥海山は夜明け前、下界の象潟では全容を表していたのに鉾立に到着したら、山頂部は雲に包まれてしまった。朝6時頃、鉾立展望台から稲倉岳を望む。鉾立付近で見た草木の実や残り花(写真は下山時に撮った)ナナカマドの実ノコンギククロバナヒキオコシ(右上)マルバキンレイカ(実)タムシバの実ブナの実クサボタンの実(右上)マイヅルソウの実県境付近、白糸滝上部(標高約1350m)の樹木紅葉はまだこの程度だった。来し方を振り返ると、雲下ににかほ平野が浮き上がるように見えた。ウゴアザミの残り花(右上)...2024年9月30日、鳥海山草紅葉紀行・前編