前回のマーラーは、グザヴィエ・フランソワ・ロト指揮のケルン・ギュルツェニヒ・オーケストラで聴いてみました。このオケはいわゆるHIPオケで、楽器は基本的にモダン仕様の楽器を使いますが、古楽演奏の知見を取り入れた奏法、解釈をします。さて最後の4曲目は藤井風のアルバム「LOVEALLSERVEALL」(2022)から「きらり」です。藤井の声はバリトンでアンサンブルも全体に低めの音をとっています。このアルバムには実はひとつ大きな問題があります。それはベースの音が上手く抜けておらず音程がはっきりわかりづらいということです。プレーヤーは当然ベースラインをわかって演奏しているのでこれは録音エンジニアの問題だと思います。XaiomiとTechnicsでは音程がはっきりわかりません。Xiaomiではもともとトーンが低い楽曲...下剋上!?イヤホン比較レビュー(6)