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  • 祖母の一言。

    老年うつとアルツハイマー型認知症を患っている祖母を祖父が自宅で面倒を見ていたのですが、限界を迎えて病院でお世話になって1年弱。 長期で入院することができ、祖父が対面で面会できるところが見つかり、転院することになりました。 転院には私の祖父と母が付き添ったのですが、二人のことも「自分の夫、娘」という認識はもうできていなかったそうです。 祖母に会いに 週の始めに転院した祖母を息子の連れて訪ねました。 私のことを孫、息子のことを曾孫とは認識できてはなさそうでしたが、生後7ヵ月の赤子を見て笑って手を握っていました。 息子からすると初めて会うひいおばちゃんでしたが、私などの家族の対応で身内だと感じ取っていたのか泣くことはありませんでした。 会うことの力 以前お世話なった病院ではタブレットの画面越しの面会のみでした。 祖父は毎週、母も頻繁に面会に行っていましたが、ほとんど会話にならず、反応も薄かったそうです。祖母にとっての初めての曾孫である息子が生まれた後に祖父が写真を持って行ってもポカンとしていたくらい。 楽しい一時だったのか、40分も談話室で過ごし、最後に息子の顔をしっかりと見て「また来てね」と言ったのです。 タブレット越しのリモート面会では5分もするとしんどいからもう帰ってと言っていたのに。 直接会うこと、言葉を交わすことの意義を強く感じる、印象に残る祖母の一言でした。 生後7ヵ月を迎えた息子は人見知りが始まり、日中もぐずるし、眠りが浅く夜間に何度も目覚めるようになりました。 脳の発達によるものだと分かっていても慢性的な寝不足が続くと本当に辛く、精神的に追い込まれる日々。 いつの間にかハイハイをするようになり、つかまり立ちもするようになりました。 末恐ろしいお子 人見知りをするようになってから、初めて会う人が多い電車などでは顔が引き吊り、距離を詰められれば泣くほど。 それが、面会のための談話室にいた若い看護師の女の子たちに帰り際に笑いかけて「あっ!見てくれた!笑ってくれたー!」とチヤホヤされた息子。 それを見ていた祖父が「末恐ろしいな。」と呟いていました。

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