湯治場を花巻の賢治さんゆかりの宿に移動する。午後のチェックインまで時間があつたので、花卷駅のコインロッカーに湯治用所帯道具や山靴などを収納した大型ザックやバックを預けて、駅から歩いて四、五十分のところに位置する賢治「雨ニモマケズ」碑まで歩いてくる。この地、下根子桜の木立に囲まれた丘には、今は移築されたが100年ほど前に宮澤家の別宅があって、賢治さんの愛する妹トシが病気療養で過ごしたり、1926年教師を辞めた賢治さんが設立した「羅須地人協会」の本部として三年程起居した場所。この丘から東に少し下った北上川右岸に近い耕作地が、いわゆる「下の畑」で、賢治さんが農作物の栽培に汗を流したところ。いまも一部有志によって白菜や菊などが植えられいた。二度目となる賢治碑訪問だつたが前回はこの畑には立たなかったので、今回念願...賢治さんの丘と下の畑に立って