JUGEMテーマ:歴史 今までの読書体験の中で、自分の人生に大きな影響を受けたといえる本がいくつかあります。『儀礼と習俗の考古学』(塙書房2007年刊)と『祭りと呪術の考古学』(塙書房2011年刊)は、少しばかりの知識を得てわかっ
歴史や民俗に関係するならアカデミックなことからサブカルチャーまでなんでも語ります。キーワードは「想像力」です。単に知る楽しさだけでなく、いろいろなことを考えていく楽しさを共有できたらうれしいと思います。
JUGEMテーマ:歴史 枚岡神社の笑い神事は記紀(古事記・日本書紀)に記された故事に由来するもので、神の笑いを真似ることにより神と一体になろうとするねらいがあるように思えます。いわば神と食を共になる直会のような意味があるのではない
地域タグ:和歌山県
JUGEMテーマ:歴史 笑い」を旨とする祭があります。防府(山口)の「笑い講」、名古屋(愛知)・熱田神宮の「酔笑人神事」、東大阪(大阪)・枚岡神社の「注連縄掛神事」、日高(和歌山)・丹生神社の「笑い祭」などが代表的です。昨年はその
地域タグ:大阪府
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JUGEMテーマ:歴史 今までの読書体験の中で、自分の人生に大きな影響を受けたといえる本がいくつかあります。『儀礼と習俗の考古学』(塙書房2007年刊)と『祭りと呪術の考古学』(塙書房2011年刊)は、少しばかりの知識を得てわかっ
JUGEMテーマ:歴史 よく読まれているようで、新聞などでも重版の広告をよく目にします。私も読んでみました。内容に共感する点は少なくないのですが、一方で少々納得できないところもありました。今回は、そのようなことも含めての感想じみた
JUGEMテーマ:歴史 その2からの続き モダニズムのことなどほとんど分かっていない身ながら、このタイトルは少々恥ずかしいくらいに大げさすぎたようです。今さらながらオチをどのように持ってくるかが悩みどころなのですが&he
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 《3》曲線の縄文 縄文人たちの思考表現が読み取れる数少ないものとしての土器や土偶の紋様や形状から考えるとき、私は縄文を“曲線の文化”と呼んでよいと考えてい
JUGEMテーマ:歴史 現役を離れてから日経新聞に目を通すことが少なくなっていたのですが、友人から教えてもらったのが9月2日の朝刊から始まった『渦巻く縄文土器10選』 というシリーズの記事でした。渦巻の紋様に着目して代表的な10個
JUGEMテーマ:歴史 その3からの続き 《6》信仰の個別性 まず縄文草創期から早期・前期の土偶のサイズについて考えてみます。『縄文土偶ガイドブック』の中で三上徹也さんは、草創期から前期にかけてが半定住状態であったため、
JUGEMテーマ:歴史 その2からの続き 《5》旧石器の「顔」 前回までは縄文の顔なし土偶を見てきましたが、では縄文以前である旧石器時代はどうなのか? 縄文に直接つながるのが後期旧石器時代で今から約38000年前〜160
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 草創期に次ぐ縄文時代の時期が早期で約11300年前〜7200年前の約4100年間とされます(谷口康弘『入門縄文時代考古学』より) 《3》早期の土偶と前期の土偶 三上徹也
JUGEMテーマ:歴史 アパレルショップの店頭なのでアイテム(服)を着せてディスプレイするもので、頭部と四肢のついたものがマネキン、ついていない胴体だけのものをトルソーと言います。トルソーとは名詞なのですが、面白くするために形容詞
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 作られた主な時期で比べると竪穴系(4〜5世紀)が“旧世代型”、横穴式(5〜7世紀)が“新世代型”と呼べますし、その造成の違いで考
JUGEMテーマ:歴史 私の家の先祖代々の墓は大阪のとある霊園にあります。そこは特に宗旨宗派を問わないようで、浄土真宗である私たちの墓の隣のお墓はキリスト教ですし、裏手には韓国系と思われる方のお墓があったりします。ご先祖様も今はダ
JUGEMテーマ:歴史 その2からの続き 《6》葛城氏 そもそも役小角の出身である鴨氏=葛城氏とはどのような氏族なのでしょうか。 役小角が修行したとされる葛城山とは大阪府と奈良県の境にある山なのですが、それは河内長野市(
JUGEMテーマ:歴史その1からの続き 《4》葛城修験 修験道の聖地と言われる場所は大峰山(奈良)、出羽三山(山形)、英彦山(福岡・大分)や熊野(和歌山)、白山(富山他)、立山(富山)、富士山(静岡他)等々いくつか挙げられますが、
JUGEMテーマ:歴史 大阪(泉佐野市)と和歌山(紀の川市)の境となる和泉山系に犬鳴山はあります。2020年に公開された「犬鳴村」という恐怖映画とは全く関係ないのですが、映画のエピソードに出てくる犬鳴トンネルと同名の隧道があったり
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き ⦅3⦆ 具象と抽象 例えば、ルネサンス期の宗教絵画しか観たことのない人が、ピカソの『泣く女』(1937年)を観たらとても人の顔には見えないでしょう。そ
JUGEMテーマ:歴史 縄文の土器や土偶には現代の私たちからすると極めて奇妙、珍妙、摩訶不思議な形状、デザインのものが少なくありません。この度訪問した東京・北区飛鳥山博物館に展示された土偶もその一つと言えるでしょう。 北区飛鳥山博
JUGEMテーマ:日本のTVドラマその2からの続き 映画『シン・ウルトラマン』(2022年 樋口真嗣監督)を私は観ていません。この作品にラルゲユウスが登場することを知ったのはごく最近です。ただ、どうもそれほど重く用いられていない様
JUGEMテーマ:日本のTVドラマその1からの続き 《3》鳥と少年 脚本を書いた山田正弘さんはインタビューでこの「鳥を見た」について以下のように述べています。 「この鳥は…“少年の思い&rdqu
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ 2024年2月27日朝日新聞(朝刊)の社説で、往年の特撮TVドラマ『ウルトラQ』の一作品(「1/8人間」)がツカミとして使われていました。書かれた記者がどのような方かは分からないのですが、196
《1》3年経ちました2021年4月4日にブログを始めて以来、この度4年目を迎えようとしています。記事もこれで120本目となります。当初の目標は「1週間で1本」をペースとし「100本」を目指しました。SNSの瞬間芸的な軽い文でなく、できればそ
JUGEMテーマ:歴史 永井豪のマンガ『凄ノ王』(1979年連載開始)というタイトルを比較的長い間“スゴノオウ”と読んでおり、スサノオと読むのだと気づいたのはけっこう大人になってからです。なぜこんな誤解をし
JUGEMテーマ:歴史 天狗とカラス天狗のマスコットがあります。正確にどこで買ったかは忘れたのですが、おそらく天狗は鞍馬(京都)だったと思いますし、頭部だけのカラス天狗は、単に面白そうだったからネットで購入したことを記憶します。買
JUGEMテーマ:歴史 女優・声優の戸田恵子さんがアンパンマンの声を担当して数年たった頃に出したエッセイ『アンパンマンになりたい私』(風雅書房 1994年刊)というのがあります。この中で戸田さんはアンパンマンについて、&ldquo
JUGEMテーマ:映画の感想 その1からの続き 《4》パブリックスクールと捕虜収容所 この作品の収容所の捕虜たちは大半が将校(幹部)のようですが、イギリス軍の将校は基本的に大学卒業者でした。そう聞くと大卒だけが優遇されて
JUGEMテーマ:映画の感想 またまた半世紀以上前の映画を取り上げようと思います。この映画は昭和の映画好きなら戦争映画ファンならずとも一度は観たことがあると思うのですが、公開時にリアルで観たという高齢者を除いて、おそらく大半の方は
JUGEMテーマ:歴史 和歌山の紀伊風土記の丘資料館において夏期企画展『紀伊の地を馬が駆ける』が開催されています(〜9/3まで)。日本列島に馬がもたらされたのが1500年程前の古墳時代中期とされます。和歌山ではいくつかの遺跡で馬に
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 《4》異界の多層性 小松さんは講演の中で“場”としての異界を網羅した図を使用されています。「天上(天)、海上、海底、地底、山中」といった場所は、ふつうは「
JUGEMテーマ:歴史 大阪歴史博物館で6/26日まで開催されていた特別企画展『異界彷徨〜怪異・祈り・生と死〜』と、それに合わせた特別イベントとして5/13に小松和彦さん(国際日本文化研究センター名誉教授)の講演があり、参加するこ
JUGEMテーマ:歴史 自衛官候補生が教官らを射殺するというショッキングな事件が起こりました。基本的に私のブログでは“時事的”なネタは避けようとしてきました。ましてや全容が掴めていない段階で何らかのコメント
JUGEMテーマ:歴史《1》ウサギさん快速 大阪と和歌山を結ぶJR阪和線を走る快速電車には“直通快速”とか“紀州路快速”とか“区間快速”等といった種類があります。 終着
JUGEMテーマ:歴史 4/23(日)に大阪和泉市の信太山にある陸上自衛隊信太山駐屯地のイベントに行ってきました。念のため申し上げておくと、私は実物の兵器に目の色を変えるほどの兵器マニアでもないし、イベントに迷彩服を着て参加するよ
JUGEMテーマ:歴史 その2から続く 《6》シャーマンのイニシエーション 文化人類学の古典ともなっている『生と再生〜イニシエーションの宗教的意義』(堀一郎訳 東京大学出版会1971年刊)の中で著者のミルチャ・エリアーデ
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き タイトルに使用した“隻眼信仰”という言葉は少々不正確すぎたかもしれません。言いたかったのは、縄文が呪術性の高い世界だとするなら、土偶や人面装飾の片目やひと
JUGEMテーマ:歴史 顔面(人面)装飾とは、土器の縁に付けられた人の顔を象った装飾部のことを指します。人面把手(じんめんとって)とも言うようです。今からちょうど1年前の2022年5月5日の『ウインクする土偶』という記事で隻眼(片