緋鹿子捕物草紙:村上元三 1951年(昭26)新小説社刊、新小説文庫(第109、110)全2巻。 1951年(昭26)桃源社刊、捕物小説傑作集に「まぼろし燈籠」を所収。 1953年(昭28)文芸図書出版刊。『夜叉頭巾ーお吟捕物秘帖』と改題。 これも女捕物帳の一つで、日本橋銀町(しろがねちょう)の岡っ引清五郎の一人娘お吟が活躍する18話。みずすまし亭さんのブログ(下記)で紹介されていたのに便乗して読み通した。お吟は花も恥じらう十七八の娘盛りでありながら、気性はきっぱりとしたところがあり、正義感も強い。母を亡くし、父一人子一人の家計の助けに町の少女たちに踊りを教えている。直接岡っ引の仕事に加わるこ…