主に東北/北海道の野鳥をアップします。<br>
4月26日の朝6時半,仙台・蒲生に到着して,干潟内を一望したら,いた。4月13日の記事に取り上げたコブハクチョウたち。たぶん,この冬,福島・松川浦で越冬していた子たち。繁殖地の青森・小川原湖に向かう途中,ここに立ち寄って,休憩していたのだろう。外来種ではあるが,東北生まれ,東北育ちの子たち。この近くに,チュウシャクシギたちが飛んできた。ちょうど,シギチのシーズンに入ったところ。コブハクチョウが背景のチュウシャクシギの画。主人公がチュウシャクシギなのは,やむなし。右端の子が首を伸ばした。何か合図をしているかのよう。目が合った。メダイチドリなどを見ているときに,背後から,バサバサと大きな音がした。北に向かって飛び立ったのは,8時26分だった。上空を巡回することもなく,北に向かって,まっしぐらに飛んでいった。青...松川浦から小川原湖へ
人間に地方訛りがあるように,鳥にも,さえずりの訛りがある。というか,個体差があって,地方によって,さえずりが違ったりする。この日,蕪栗沼で出会ったウグイスのうち,数羽は,ホーホケキョ,とは鳴かなかった。何回聞いても,ホーホチョピ,としか聞こえなかった。しかも,"チョ"と"ピ"のところは尻上がりのアクセント。ホーホチョピ嘘じゃない。たぶん,もっといろんな鳴き方のウグイスがいると思う。今度,機会があったら,よく聞いてみてほしい。嘘じゃないって。ウグイスのさえずりは,深い。(2024/04/27ウグイス)訛りを楽しむ
今,ヒヨドリがどんどん渡っている。山でも海でも,また,町なかでも,上空を,数十羽から数百羽の群れが渡っている。秋の渡りは北から南だが,今の渡りは南から北。海峡を渡る大きな群れが,よくテレビや新聞で取り上げられるが,実は,身近なところを,より小規模で渡っている。この日は海岸にいたが,何度か,ヒヨドリの群れが頭上を飛んだ。前兆がある。ヒヨドリ(鵯)は,卑しい鳥と書くのが似合うほど,ときにやかましく鳴く鳥だが,渡りのときの声は,とても優しい。互いに,その存在を確かめあっているように,柔らかな声で鳴き交わしながら,飛ぶ。低空を渡っていくので,群れが近づいてくると,この声が聞こえ,群れが見える。ちょっと気を向けるだけで,双眼鏡などの道具がなくても,いつも生活しているその場所で楽しめる。気づいた人だけが味わうことがで...気がついた人だけの幸せ
前門の虎後門の虎の真逆,チョー幸せな状況。前方のシギチ後方のチドリ。まず,前方のシギチ。遠くにチュウシャクシギとオオソリハシシギがいて,近くに,ハマシギとメダイチドリ,シロチドリ。ハマシギは,しばらく前からこの周辺にいるが,だいぶ夏羽に近づいてきた。数が変わらないとすれば,60羽くらいだったか。メダイチドリは,今季初。渡ってきた子。こちらも,夏羽になってきている。カウントはしていないが,ハマシギより多かった。最初は遠かったが,餌を採りながら,一部が少しずつ近づいてきた。シギチ観察では,時折あることだが,こういうことは何度あっても良い。超幸せ。シロチドリも混ざっていた。以前から東側に数羽いたが,それがこの群れに混ざってきたのか?次,後方のチドリ。キジも鳴かずは...,ではなく,千鳥も鳴かずば撮られまい。後ろ...前方の鴫千後方の千鳥
どうだろう。胸はまだ白いままだが,クビが少し赤くなってきただろうか。以前,期待のあまり,ちょっとも赤くないものが,赤くなってきたように見えたことがあったが,今度は?赤くなる,と言っても,赤褐色になるのだが,今度こそ,変わってきたような気がする。あと,もう少しの間,ここにいて,ちゃんと夏羽を見せてほしい。ところで,この子,ここで,魚を捕食していたが,この魚,なんだろう?結構大きい。アカエリカイツブリの全長(横たえたときのくちばしの先から尾の先までの長さ)が,40〜50cmなので,20cm位はありそう。そして,平べったい。しかし,カレイやヒラメのように目が寄っておらず,小さな目が上についている。また,尾びれに,黒い斑点模様がある。どこからともなく,マゴチ,という名が,ふと降りてきた。仕入元は不明だが,脳のどこ...今度こそ?
現地に到着して,いきなり1回目の「うわっ!」。この日,ここで会えるなんて,ケシ粒ほども思っていなかった。頭の中にちょっともなかった子との出会い。この日は,まだ4月中旬。コアジサシって,こんな早くに来るんだっけ?すぐさま,2回目の「うわっ!」。防波堤の上に,中型のシギがずらり。運良く,このときは,防波堤に誰も人がおらず,ひさびさにこの光景を拝むことができた。こんなにたくさんのシギチを見たのも,このときが,今季初。飛んだ。オオソリハシシギは,赤くなっている子もいた。チュウシャクシギは,全員,腰が白かった。すぐ近くの別の防波堤に降りたが,ほんのり赤くなってきたオオソリハシシギが,メインステージに立ってくれた。この防波堤の下には,いつもは,あまり見かけないイソシギの姿もあった。他にも数羽いたところを見ると,こちら...うわっ!×2
遠くをシギチの群れが飛んでいた。砂浜の波打ち際に降りたようだ。すぐに乳酸がたまるようになった情けない足の筋肉に鞭打って,ひいこら,はぁはぁ言いながら,海岸に到着。いた,いた。と,思ったら,また飛んだ。良かった。すぐ近くに降りてくれた。海だから,ダイゼンかな?再び,はぁはぁいいながら,安全距離を取りつつ,順光側に回る。ムナグロだった。24羽。ダイゼンとは腹黒仲間😊だが,英名でGoldenPloverと言うように,上面が金色。田んぼの中も良いが,海バックもきれい。ダイゼンっぽい色合いの子もいた。あ,また飛んだ。飛ぶ姿も,また,きれいだが,いなくならないでくれ~。思いは届かず。ほんのひとときの逢瀬だった。今回は,採餌する様子もなく,通過って感じ。いよいよ,渡りの季節が始まったな。なお,この日,砂浜の片隅には,ナ...通過っ,つう感じ。
ダイゼンがいた。ダイゼンといえば,腋(わき)の下。腋羽が黒い。腋の下フェチなどではないのだが,ダイゼンと出会うと,どうしても,腋が気になる。今回は,距離があったものの,そういう意味では,大サービスしてくれた。羽繕いが終わって,去るときも,見せてくれた。白い羽裏に黒い腋羽が美しい。誰だ,人間のわき毛と一緒って言っているのは?でも,だから,親近感。(2024/04/13ダイゼン)美しい腋の下
ボクは砂浜族のシロチドリ。走るの大好き。走る。走る。走った後は,お風呂。丁寧に,丁寧に。そして,ご飯。カニ。冷凍物なんかじゃないよ。活きの良いまま,丸ごとごっくん。あ〜,んまかった。(2024/04/13シロチドリ)ハマの走り屋
どうしたんだろう。イワツバメが,巣材集めのため,地面に降りていたが,群れの中の1羽が地面にぺったり張り付いて,1羽が心配そうに見ている。そこに,2羽が新たに飛来。これが,ことの始まり。奥のイワツバメも地面にぺったり。あ。手前の子に,誰か1羽が乗っかった。奥の方は,翼しか見えず,陰にもなっており,何が何だかわからない。あ。神聖な瞬間だった。上に乗っている男子の足と,下の女子の表情をアップ。このときは,何が起きていたのか,わからないまま撮影していたが,そういうことだった。ここから,閲覧注意なので,ぼかしが入る。ホントはピント外れ(^^;)下の女子が逃げるように向きを変えるところ,上から女子をしっかり押さえつける。本来,閲覧禁止の光景なので,ぼかしが強くなる。後ろにピントが合っているのは愛嬌(笑)下にいた女子は...閲覧注意!(ぼかし入り)
イワツバメ。一番の"ここんとこ"はどこ?目?つぶらな瞳がとってもめんこ。黒い体に黒い目なので,わかりにくいが,丸い大きな目をしている。リスやモモンガなど,小動物の目のめんこさと共通しているかも。ツバメのかわいいイラストを描くとこんな目になるんじゃないか,て,くらい可愛い目だ。でも,目じゃない。腰?黒い背に白い腰は,とってもチャーミング。アクセントになっていて,イワツバメの魅力を高めている。わかりにくい目と正反対。とても目立つ。飛んでいるときは,見る人誰もが,この白を追いかける。でも,腰じゃない。ツバメにしては短い翼や燕尾でない尾羽など,他にも候補はたくさんあるけれど,正解は足。飛んでいるときは,下の画像のように,白いお腹に格納されていて,見ることができないが,超めんこい足だ。下の連続写真の子は,上と同じ子...イワツバメのここんとこ
4月上旬の早朝,しんと静まった木立。そこに訪れた喧騒。あ,アオゲラたち。なに?何してるの?2羽が,幹を挟んで,いないいないばあをしている?チューしているようにも見えた。いや,していない?やっぱり,している?くちばしでよしよし?首伸ばしてシンクロしたり...。とにかく,にぎやかに,目まぐるしく,動き回っていた。こんなアオゲラたち見たことないので,もう少し近づいて見ようと,少し動いたら,失敗。飛んで行ってしまった。2羽だけと思っていたが,3羽以上はいたようだ。(2024/04/06アオゲラ)チューした?
ツバメ2羽が道の駅の軒下に仲良く並んでいた。右の子が,左の子を,見つめている。左の子がさえずり始めた。口を閉じたまま,さえずる。喉が膨らんでいる。そして,あるフレーズにくると,満を持して,こんなに大きな口を開けた。サビを熱唱!ツバメのさえずりは,「土喰って虫喰って口渋い(つちくってむしくってくちしぶ~い)」と聞きなすが,これは,「~」のところ。に何が入るかは,内緒。右の子,このさえずりを聴いていて,心地良いのだろうか。カラオケで熱唱する男子の歌を,仕方なく,付き合いで聞いている女子,というふうにも見えなくもない。そっぽ向いちゃったし…。いや,そんなことないな。人間じゃあるまいし。仲良きことは美しきかな,だ。(2024/04/13ツバメ)渋い歌を熱唱!
いやぁ~,今日も働いたなぁ。自宅用の良い建材を手に入れたぞ。充実感一杯。小腹がすいたから,少し,ここで休憩しよう。よ~し。ありゃ,これをくわていては,何も食べられないじゃない。腹が…,減った…。て,口を開けられないよ~。う~ん,もう!もうわかった。帰る。でも,ホント,腹減ってきたなぁ。あれ,後ろで何か跳ねた気配が…?気のせいかな。帰ろ,帰ろ。(2024/04/13アオサギ)アオサギ五郎
え!?と,思った。頭上に,突然,現れた,きれいな白い翼のカモ。こんなカモ見たことない。ん?(2024/04/14カルガモ)頭上を美しいカモが飛んだ。
蒲生にいたダイサギの話。宮城でも,百花繚乱の春に突入。ダイサギもきれいになってきた。これは,3月24日,まだ冬羽が残っている,伊豆沼のダイサギ。顔を拡大すると,こんな感じ。これが,4月12日,蒲生のダイサギ。目先が,鮮やかな青緑に変わった。そして,くちばしは,黄→黒に変わった。顔がすっかりきれいになった。飾り羽も出てきた。い〜ま〜,はるがぁきて〜,きみ〜は〜,きれいにぃ,なった〜♪て感じ。て,ウソぴょ〜ん。3月の子と4月の子は,別人(別亜種)でした〜。ここに掲載した3月の子は亜種ダイサギ,4月の子は亜種チュウダイサギ。亜種チュウダイサギは,冬も居残る個体もあるが,基本,夏鳥で,日本で繁殖するのはこちらの亜種。亜種ダイサギは北方系で,まもなく,ほとんどはいなくなるはず。2亜種は,よ~く見ても,見分けできない...いま春がきて君はきれいになった?
船着き場にハマシギたち。目をつむりながら,ごはん。めんこ,めんこ。羽衣に変化がある子を探してみた。いた,いた。お腹が黒く,まだらになってきており,肩羽のあたりにも,わずかに夏羽が見える。ここにも春が来つつあった。足にフラッグとメタルリングを付けた子もいたっけ。標識報告フォームが,山科鳥類研究所のホームページに置いてあって,簡単にネットで報告できるようになっている。この子も,ほかのシギたちと変わりなく,元気に動き回っていた。****************************************************************************この10日後。ちょこっとだけ覗いてみたら,同じところに,同じようにしていた。羽衣は,もう少し夏羽よりに,換わってきていた。こちらは,もっ...みんな元気
福島県沿岸北部の松川浦に行くと,コブハクチョウをよく目にするが,最近,バードリサーチの調査結果を知ってから,少し見る目が変わった。コブハクチョウは,日本鳥類目録に掲載されているものの,普通に見る個体は,飼育個体が野生化した外来種。「野鳥」とは言いがたいので,これまでは,そこにいても,あまり目に入ってこなかった。というか,そもそも,フィールドノートに記録してこなかった。カビチョウを記録しないのと一緒。バードリサーチの調査によると,2023年時点で,全国に500羽超いて,松川浦にいる個体群は,青森県の小川原湖周辺にいる個体群とひとまとまりで,100羽程度。この「ひとまとまり」というのがミソ。小川原湖とその周辺で繁殖し,冬に,その一部が松川浦に渡って来ている,ということらしい。青森と福島の太平洋沿岸部を,南北に...青森と福島を結ぶ
前日に掲載したキクイタダキやエナガのちっぽけ仲間のヒガラ。キクイタダキ同様,針葉樹に付く子。ヒガラって,コガラ(小雀)より小さく,カラ類の中で一番小さい。コガラの「小」より小さいのだから,「ヒガラ」の「ヒ」って,「とっても小さい」って意味だとず~っと思いこんでいた。でも,違った。「ヒ」は,「小さい」って意味ではなく,鳴き声が由来となっている,という。漢字で書くと「日雀」,「日」は当て字で,何の意味もないらしい。もちろん,「本日はお日柄もよろしく。」の「日柄」とも関係ない。ちなみに,「ヒイカ」も,とっても小さいイカだから「ヒ」が付いていると思っていたが,こちらは灯の明かりに集まってくるから,「火烏賊」だということ。小さい,という意を含めて,「ヒメ」を名前に付けている鳥はたくさんいるが,「ヒ」だけでは,小さい...ヒガラの「ヒ」って?
キクイタダキは,日本で一番小さな鳥と言われている。体重は5g程度というから,ティースプーン1杯分の重さ。針葉樹にこだわりがあり,この日も,雑木林の中の針葉樹にいた。小さいうえに,動きが速く,また,針葉樹って,冬も葉っぱがあるので,なかなか見えない。でも,粘って,姿が見えると,超めんこ。くちゅくちゅと,小さな声でさえずるのも,超めんこ。ちまたでは,シマエナガが人気だが,この子だって,負けていない。首だって,ほら,傾げるし。そして,めんこ業界では,小さいことが正義だ。しかも,この子は,泣き顔系なので,ほっとけない感じ。また,キクイタダキといったら,名前の由来になった頭頂の黄色い菊。オスは,中にオレンジ色を隠しているのだが,今回は,残念ながら,花が開いているところを見ることができなかった。その代わり,といっては...ティースプーン1杯分の小鳥
今回,ここには,コチドリが入っていた。ペアが2組。鳴いたり,飛んだり,とてもにぎやか。コチドリのにぎやかな鳴き声は,すごく春らしい。心を弾ませる。元気で,にぎやかなのが,すごく良い。やなことから,一時,逃げさせてくれる。久しぶりに見る黄色のアイリングが,とってもチャーミング。心が弱っているときは,こういうの,泣きたくなるほど,良い。(2024/03/31コチドリ)元気でにぎやかが一番!
木の上の方からシメの声がするので,見上げて探していたら,いた。もさもさ小枝が茂っている木のてっぺん近く。葉っぱが出ていたら見つけられないところだった。あれ?!もう,くちばしの色が変わっていない?この後,ここから移動し,見やすい所に止まってくれた。やっぱり,くちばしの色が変わってきている。シメのくちばしは,夏羽で銀色をなる。まだ,変身の途中のようだが,メタリックなくちばしになりつつある。メタルくちばしの完成まで,まもなくか。比較対照用に,12月30日,同じ場所で撮影したシメを置いておく。同じ個体かどうかはわからないが,比較すると,くちばしの色が変わったのがわかる。ここは,北帰行の途中(?)の群れが入って,一時的に増えた時期があったが,ここで越冬した個体は,もっと少ない。この子,メタリックくちばしに完全移行す...シメのメタリック化
仙台では,この前日の4月2日に桜の開花宣言があったものの,この公園は小高い場所にあるせいか,ソメイヨシノは,まだつぼみの状態だった。それでも,違う品種の桜は咲き始めていた。順光も良いが,逆光の透け感も好き。そして,枝垂れ桜の花の下では,アオゲラが,地面に降りて,採餌していた。たぶん,食べられるものは幅広く食べると思うが,虫,その中でも,アリが好きなようなので,地面に降りることも多いようだ。この姿は,木つつきじゃなくて,地つつき。貴重な正面顔も撮影できた。正面側から見ると,口の後ろにある黒い模様が目のように見え,ホントは下を向いていても,こっち側を見ているかのようだ。こういう黒い模様は,北海道にいるヤマゲラにはない。地面に降りていると,体色が,草地でも保護色になっていることに気付く。北海道のヤマゲラも,よく...幸せのハートマーク
3月31日。最近,どこに行っても複数羽いるので,アカエリカイツブリの当たり年なのではないか,と思い,この日は,相馬から名取までの主要な探鳥地を回り,アカエリカイツブリの個体数をカウントすることにしていた。朝から,ダラダラと鳥見をし,相馬〜新地で16羽,鳥の海で4羽を確認。続いて,荒浜漁港内で,3羽の群れを見ていたら,陰から,こんなのが出てきて,ビックリ。オオハムだ。久しぶりにダイバーの仲間と出会った。ウとは異なる,この太い首が嬉しい。一緒に写っているアカエリカイツブリと比較すると,こんなに大きい。オオハムとシロエリオオハムは似ていて,しかも,あまり会う機会がないので,その度に識別ポイントを忘れてしまう,というか,取り違えてしまい,今回も最初は間違えてしまった。識別自体は,そんなにむずかしくはなく,わかりや...アカエリカイツブリの付録
クロガモは,木枯らしの効果音のような,独特の声で鳴く。近年,普通に見ることができるようになったこともあり,今回はスルーかな,と,一旦思ったが,鳴き声があまりにもにぎやかだったので,覗いてみた。すると,女子1人,男子10人が,お祭りを開催していた。口を開けている男子たちが,さっきから聞こえている声の発信源。競い合うように鳴いていた。立ち上がってアピールしている男子もいる。あっちでも,こっちでも。シノリガモ同様,クロガモも水上を猛ダッシュして,女子にアピールする。この男子,勢いあまって,翼を広げ,空中に飛び出てしまった。純な想いが,突っ走ってしまったか。この日は,先を急いでいたので,ここでお終い。*********************************************************...クロガモの長いお祭り
宮城県最南部の漁港から海を見ると,ミミカイツブリのペアが2組浮いていた。夏羽への換羽が進んでいる個体もあった。ハジロカイツブリと比べると,ミミカイツブリの夏羽を見る機会は,なかなかない。そういう意味では,とても貴重な機会だった。大きさや体色は,ハジロカイツブリと同様だが,目の後ろにある金色の飾り羽の形状が,全然違う。ハジロカイツブリの飾り羽が,放射状に広がっているのに対し,ミミカイツブリの飾り羽は,櫛でとかしたように,シュッと,まとまっている。以前,ミミカイツブリについて,「海上の貴公子」と,記事に書いたことがあるが,飾り羽まで,きちんと整っていた。また,はばたくと,この子も,羽白だった。ハジロカイツブリだけではなく,ミミカイツブリも,羽白。以前の記事にも書いたが,金色の飾り羽の「耳」がハジロカイツブリに...ミミカイツブリはお着替え中
この日は,まもなく新年度になる,という3月30日。もう,とっくにいなくなったと思っていたオオハクチョウが,朝,大沼に入っていた。3羽の家族。互いに意思を通わせるように,首を上げたり,下げたりし,シンクロさせていた。その後,8時前には飛び立って,一旦,南に向かったが,すぐに方向転換し,北東の方に向かって飛んでいった。大沼には,休憩で立ち寄っただけかな。驚いたのは,蒲生にいたこの子。蒲生干潟と七北田川河口を繋ぐ導流堤を,海側の方に,渡っていったら,足元の岸辺に,この子がいた。休憩していたところを起こしてしまった。申し訳ない。ヒドリガモの群れが岸辺で休んでいて,その中にいたのだが,暴風が吹き荒れていたため,よく前が見えず,全然,気付いていなかった。危うく飛ばしてしまうところだった。とってもきれいな子。アメリカヒ...冬の尻尾
ちょうど,雨が降ってきたところだったので,ちょこっと見ただけ。オスは,パンク風の髪ツンツン,ハデハデな外見で,ディスプレイもハデハデ。上に伸びてから,胸を水中に浸けるように体を折り曲げ,口を開ける。ハデはハデだが,パターンは単純。先日の記事に書いたコガモやヨシガモのさまざまな技を繰り出すディスプレイとは異なる。単純な動きだからこそ,力強さを感じる。体が大きいから,迫力があり,アピール度も高い。昨日(4/2),仙台でも桜の開花宣言があり,ツバメやシギチドリが飛来し始め,気持ちは,もう,すっかり春だが,冬から春にかけて,恒例の光景なので,これをおえておかないと,居心地が悪かった。(2024/03/23ウミアイサ)ウミアイサのちょこっとディスプレイ
ベニマシコは,夏羽がより赤くなるので,夏の北海道に行くと,緑の中に梅干しを置いたようなベニマシコを見ることができる。もう1週間以上も前の3月24日,蕪栗沼と伊豆沼。青空バックの梅干しを撮った気になって,気分良くしていたが,残念ながら,空も被写体も思った色ではなかった。相変わらず,自己評価が楽天的な私。ああ。たぶん,この1週間の間に,ほとんどのベニマシコは,北に渡去してしまったと思うし,青空の梅干しを見るには,やっぱり北海道に行かないとダメかな。ちなみに,北海道の夏のベニマシコはこんな感じ。(2018/06/11北海道)口直しに,この日,今季,初めて撮ったキチョウとキタテハを置いておく。いずれも,伊豆沼産。伊豆沼は,チョウやトンボも,面白いところ。と,締めようと思ったが,こんな巨大な魚が,複数,ジャンプを繰...青空の梅干し
砂浜にミユビシギの群れ。みんな,1本足で休憩中。しかし,次第に潮が満ちてきて,足元に,波が近づく。隠していた足を出して,ミユビシギ得意の走りを見せてくれる,と思いきや,何と,1本足のまま,ぴょんぴょん跳んで,走り始めた。ものぐさ走り。どうせすぐに,また,1本足で休憩するので,足を出すのが面倒だから,って。実に,人間臭い。人間にたとえると,お風呂でどうせ脱ぐから,と,トイレで用を足したあと,パンツを足に引っ掛け,お尻を出したまま,風呂場に走るのと似ている。人間のソレを目撃したときは,大爆笑しかなかったが,ミユビシギのこの姿は,微笑ましく,ほのぼのと,めんこ。しかし,この子たち,いつまでも休憩モードではなかった。お目覚めの後は,それぞれ,走り始めた。こちらが,本来のミユビシギの走り。速い。速い。速い。ミユビシ...ミユビシギものぐさ走り
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