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2024/03/09

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  • 源氏物語を巡る「伝説」を追う! ~石山寺編

    前回の投稿と連携した投稿です。この投稿だけでも内容を楽しんでいただけるよう努力しましたが、両方読んでいただければ超うれしいです(笑)↓ aizenmaiden.hatenablog.com 今回の記事の舞台となるのは滋賀県大津市にある石山寺。今年(2024年)の大河ドラマの影響もあって「紫式部がこの寺で源氏物語の着想を得た!」「源氏物語を執筆した!」などと大売り出し中!…なわけですが、この石山寺と紫式部ならびに源氏物語との結びつきはおもにお寺が所蔵する「石山寺縁起絵巻」(もっとも古い巻は鎌倉時代)によるもので、その内容は史実に基づいているのか?となると「???」な感じ。 この石山寺縁起では紫式…

  • 源氏物語を巡る「伝説」を追う! ~宇治平等院編

    京都府宇治市の中心エリア。宇治十帖の舞台ゆえに源氏物語ゆかりの地として紹介されることも多い観光名所。しかし近年のオーバーツーリズムの影響で人が多すぎて…源氏物語では地名の宇治を「憂し」と結びつけられる場面がしばしば出てきますが、今の状況が続くとまさに「憂しな観光スポット」になりかねない勢い。京都の有名な観光スポットはどこでも似たような状態ですが…😓 一方で宇治十帖は必ずしも源氏物語におけるメインの部分ではなく、作品全体の主人公たる光源氏も出てきません。それどころか宇治十帖そのものが紫式部作ではなく別人の手によるもの、という説さえあります。(個人的にはこの説に投票したい) そのため宇治を源氏物語…

  • 伊勢の水銀と梅毒からシューベルトの生涯へと思いを馳せる(小林一茶も)

    前々回の投稿では丹砂(硫化水銀)と伊勢地域についてちょっと書きました。水銀から作った白粉を伊勢の御師たちが商人と結びつきつつ売りさばいていた、と。 伊勢の御師たちがかつてどれだけ羽振りがよかったかは現在でも残っている江戸後期に建てられたという御師の屋敷の門↓からもうかがえます。 ↑こちらは現在神宮文庫の入口(神宮文庫黒門)になっている「福島みさき大夫の黒門」 ↑こちらは現在神宮徴古館にある葉山大夫邸門 御師に案内されて伊勢を訪れた人たちを宿泊させる必要もあったというもあると思いますが、それでも大邸宅をうかがわせる堂々たる門。 いや~宗教&観光&水銀ビジネスが組み合わさると儲かるんですねぇ~と唸…

  • 伊勢の地から浜松へ、天照大御神と稲荷信仰をさらに追う!(でもかなり脱線)

    今回は前回の投稿の補足みたいな内容です。前回の投稿は↓で。ご一読いただければ幸いです。 aizenmaiden.hatenablog.com ↓の画像は静岡県浜松市にある岩水寺。この名前を冠した鉄道駅が遠州鉄道(遠州岩水寺駅)と天竜浜名湖鉄道(岩水寺駅)にそれぞれあるというなかなかにグレードの高いお寺です。 ↓が境内図。広い境内にいろいろある…というよりもあちこちに社やお堂が点在している感じでしょうか。今回のメインテーマとなるのは境内図の上の方に見える「金城稲荷神社」です。 トップの画像と↓がその神社の様子です。 前回の投稿で中世においてアマテラスオオミカミがしばしば稲荷の神様、とりわけダキニ…

  • 中央構造線とともに稲荷神社と伊勢神宮の関係に思いを馳せる

    現在南海トラフ地震への注意が呼びかけられている状況、何事も起こらなければよいのですが。こうした自然災害に関しては今も昔も備えることと祈ることしかできないのかもしれません。 日本列島ならびに周辺には4つのプレート(北米プレート、ユーラシアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート)がひしめき合うように存在しており、これらのプレートの活動が地震や噴火をもたらすとともに美しい景観や地下資源をもたらしている。そしてこのメリット・デメリット両極端な面がそのまま日本の特徴にもなっています。悩ましいですねぇ。 ちなみに2007年に日本ではじめてダイヤモンドが発見(ずっと日本にはダイヤモンドはないと言われ…

  • 比叡山にて、石仏を前に中世の弥勒信仰に思いを馳せる

    ↑の画像は比叡山の山中にある弥勒石仏。無造作に置かれている印象ですが、かなり古いものらしく鎌倉初期ころの作とのこと。広大な境内を誇る比叡山延暦寺の西塔から横川へと行く途中にあります。途中に京都と滋賀の県境もあります。 なんでも数百年もの間忘れ去られていた状態が続いた後、1959年に茂みの中から「再発見」されたそうで、実に数奇な歴史を持った像です。ずっとそこにいたにもかかわらず気づかれないと存在していないと見なされてしまう。面白いものですね。 傷みも見られますが(後述)、堂々たるお姿。像高2.5メートルほどだそうです。 ところで、室町時代には「弥勒(ほかにも身禄とか)」という私年号が一般人(庶民…

  • 印象派の150周年記念イヤーにイラストと遺跡で光と戯れてみた!

    久しぶりの投稿となりました。このところお絵かきに没頭しておりまして。そのうちの一枚がコレ↓ タイトルは「Rainy Shade of Love」。梅雨時の光景を前景&後景に百合の世界を表現してみました!神社の神紋も百合! イギリスのプロコル・ハルムの1967年のヒット曲に「A Whiter Shade of Pale(邦題:青い影)」という曲がありまして、タイトルはこれをもじってつけました。 ↓の動画。「どこかで聴いたことがある!」という方もいらっしゃるのでは? この曲の方は浮気がバレで顔が蒼白になる歌詞ですが、絵の方は純愛で(雨に濡れた傘の下で)顔が真っ赤になった状況、みたいな。 画像が妙に…

  • 霊牛降臨! 大津にみる伝統的な日本の異界への認識

    前回、前々回に続いての大津ネタ。↑は滋賀県大津市の長安寺にある通称「関寺の牛塔」。 京都駅からJR琵琶湖線に乗って10分ほど、大津駅のほど近くにあります(最寄り駅は京阪電鉄の上栄町駅)。「大津事件」の現場を伝える碑からも近いです。オーバーツーリズムがいよいよ破滅的な状況になりつつある(?)京都駅周辺の混雑ぶりとの落差に驚愕すること疑いなしの快適な観光&散策が楽しめるところです。ちと車の交通量が多いけど。 この関寺の牛塔は高さ3メートルを越える堂々たる石造宝塔で↓はその傍らに立つ説明板。かつてこの地には関寺という非常に大きなお寺があり、そこには金色に輝く五丈(約15メートル)もの弥勒菩薩像が安置…

  • 旅人よ 危ぶむなかれ その旅路 志賀の山越え 仏とともに ~志賀の大仏(滋賀県大津市)

    前回の投稿でも触れましたが、先日滋賀・京都に行ってきました。滋賀県の西側、湖西エリアや大津エリアにはステキないくつか石仏がありまして、それを見て回るのも今回の旅行の大きな楽しみでした。 そんなステキな石仏のひとつが大津市にある「志賀の大仏」。↓ 「大仏」と書いて「おぼとけ」と読むそうです。「しがのおぼとけ」。おぼとけ!...じゃなくておぼえとけ!😴 以前から見てみたいと思っていた仏さまでした。 天智天皇の大津京跡からもそれほど離れていない(徒歩40~50分くらいだったでしょうか)場所にあります。 この仏像がある場所はもともと大津と京の都を結ぶ「志賀越え」または「山中越え」と呼ばれる街道の入口で…

  • 滋賀県大津市にて大津絵と遭遇す。そして自分でも描いてみた!

    後述しますが、↑はわたくしの自作の大津絵です(笑)本投稿の表紙用。 先日滋賀県の大津市へ観光に訪れた際に当地の名物「大津絵」を見る機会がありました。もっとも現地ではあちこちで見られるので嫌でも目につくのですが(笑) 大津絵。かつて東海道の要衝だった大津において土産物として描かれ、販売された絵。元禄時代頃から普及するようになり、江戸時代を通して広い範囲で高い人気を博すことになった。 浮世絵と並ぶ江戸時代を代表する大衆芸術...のはずなのですが、土産物として作られ、売られたこともあって消耗品のように扱われたため現在ではごくわずかしか現存していない。 そして明治に入って東海道の要衝としての大津の重要…

  • 祀れイナリ! ~そもそも稲荷のキツネってなんなの?の巻

    前回の投稿の姉妹編とも言うべき内容です。↓併せてご一読いただければ幸いです(読まなくても本投稿をご理解いただくうえでとくに問題ありません)。 aizenmaiden.hatenablog.com 前回の投稿では各地に伝わる稲荷のキツネが人間のお使いとして大活躍する(ただししばしば悲劇的な結末を迎える)伝説について取り上げました。この手の伝説でとくに知られているのが秋田県と山形県に伝わる「与次郎(よじろう)稲荷神社」です。かなり詳しい内容の伝説が伝えられているうえにWikiのページもあるので興味があれば御覧ください↓ ja.wikipedia.org で、↓が秋田県、かつて久保田城があった千秋公…

  • 走れイナリ!~稲荷信仰と参勤交代との意外なカンケイ

    日本最大勢力の神社といってもおそらく過言ではない稲荷神社。その歴史は少なくとも奈良時代以前にまで遡ることができると言われていますが、現在のような全国各地に無数の神社や祠が建てられ、信仰されるようになったのは江戸時代に入ってからと考えられています。 その理由として挙げられるのが徳川家康がライバルを倒すための呪力を手に入れるためにダキニ天(荼枳尼天)を信仰していたため...とも言われています。この点に関しては以前に投稿したことがあります。 ↓ご一読いただければ幸いです。 aizenmaiden.hatenablog.com そして見事天下統一を果たした家康はその加護への感謝の意図を込めて稲荷信仰の…

  • Unmasked ~化粧の正体 若狭・丹後の化粧地蔵を追ってみた!

    神さま/仏さまの像に色を塗りたくる(化粧をする)習慣が各地に見られます。有名なのでは青森・津軽地方の化粧地蔵と九州南部の田の神さぁ(田の神さま)がまず挙げられると思いますが、前者のルーツは京都の化粧地蔵だと言われており、現在でも京都の中心部においても路傍に白く化粧を施したお地蔵さまを祀った祠を見ることができます。 この京都の北部、旧丹後国やお隣福井の若狭国では京都中心部よりもさらにこの習慣が根強く残っているようで、先日わたくしが訪れた時にはあちこちで印象深いステキな像と出会うことができました。そこでこの化粧が施された仏像(以後化粧地蔵で統一)について書いてみることにしました。 ↓の画像は八百比…

  • 里見vs北条の激戦の地にて異形の怪樹と遭遇す

    ↑は「賀恵渕のシイ(スダジイ)」。千葉県君津市。 関東屈指の秘境線にして全国屈指の不採算路線として知られるJR久留里線のエリアにある巨木です。最寄り駅はそのJR久留里線の小櫃駅(おびつ)。 一応八坂神社の境内にあります。「一応」というのは神社そのものがもともとこの樹を祀ることを前提に創建されたと考えられるから。説明板には「樹冠は境内の大半を覆っている」と書かれていますが、この樹木に合わせて境内が確保されている、といった方が適切に思えます。 現地の説明板 なんと言ってもその異形な姿に圧倒されます。写真でも十分にその異形さが伝わるのではないでしょうか?成長をはじめたかなり早い段階で斜め...という…

  • 房総半島の西端へ!~南総里見八犬伝と海の修験道の世界

    曲亭馬琴(滝沢馬琴:滝沢は本名、馬琴はペンネーム。なので正確な筆名は曲亭馬琴。でも本投稿ではよく知られた滝沢馬琴で押し通します/笑)の代表作「南総里見八犬伝」はその名前の通り南房総をメインの舞台にした大長編作品ですが、その冒頭に登場するのが房総半島の西端にある洲崎神社です(当時は神仏習合で「洲崎明神」でしたが)。 振り返るとすぐに浜辺。南国テイストたっぷりな入口。 洲崎神社&養老寺のマップ 後述する役小角を祀った岩屋の説明 この神門をくぐると拝殿へと続く長~い階段が待ち受けております。 でも振り返るとなかなかにいい景色 ↑が拝殿。↓がその裏にある拝殿。色彩のコントラストがなかなかに印象的 「◯…

  • 大江山へ!源頼光&四天王の素性に迫る!~後編

    「酒呑童子絵巻」 根津美術館所蔵 というわけで後半です。前編を読んでくださった方、ありがとうございます。 前編ではもともと武士とは「破邪/辟邪の力」を朝廷から期待されており、その力でもって災厄やケガレが朝廷に降りかかるのを防ぐ役割を担っていた。酒呑童子伝説で有名な源頼光とその子孫が代々任じられていた「大内守護」という役割においても現代的な警備員や近衛兵とは違い呪術的な力も求められており、それこそ本来の意味での「武力」であった...しかしそれも鵺退治でおなじみの源頼政が打倒平家に挙兵して敗死したのを機に「武力」といえば「破邪/辟邪」ではなく現在の我々が思い浮かべる暴力的な力が主流になっていく..…

  • 大江山へ!源頼光&四天王の素性に迫る!~前編

    勝川春亭「頼光朝臣酒呑童子オ退治之図」 先月末、京都府福知山市にある大江山へ鬼退治へ出かけてきました。 当日の天気予報は朝方まで曇り、午前の半ば過ぎくらいから曇りになる...だったのですが、朝から降り続けていた雨は止む気配はおろかどんどん強まり、有名な鬼嶽稲荷神社に到着するころには暴風&雪に見舞われる始末。 雲海が見られることで知られる当神社前の絶景スポットでは霧&もやで何も見えず(というか強風にあおられて立ってられなかった)、もう少し先に進めば大江山の主峰、仙丈ヶ岳まで(&酒呑童子が住んでいたと言われる「鬼の洞窟」も)行くことができたのですが、「さすがにこれ以上はちょっとマズい」と判断して志…

  • 伊福部昭「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏狂詩曲」でゴジラと遭遇す

    ゴジラがアカデミー賞をとっちゃった(?)ために便乗ネタになりそうですが…伊福部昭先生の作品についての投稿でも(これでも投稿する時期をちょっとズラしたんですよ😄) 伊福部昭「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏狂詩曲」 井上喜惟(指揮)・久保田巧(ヴァイオリン)・アルメニアフィル 収録作...って見づらいですね(苦笑) 伊福部昭の作品には日本的な面とより広い意味でのアジア的な面、さらにスラブ的な面をも持ち合わせているとよく言われ、いかにも日本的な作品と思わせる一方で普遍的なクラシック作品としての魅力も備えていると思います。 彼の作品に関して評論家の片山杜秀氏が以下のようなことを書いていたのが印象に残…

  • 浜名湖の水産物は龍神飛翔の夢を見たか? それと貝を神格化した女神さまについて

    過去2回の投稿で夭折の日本画家、青木繁(1882-1911)の作品を取り上げました。せっかくなのでもう1回取り上げて「青木繁3部作」にしようかと目論んでみた次第にて候。 冒頭の画像は彼の代表作の一つ、「大穴牟知命(オオアナムチノミコト)」。これは日本神話の有名な1シーンを描いたもので、美しい八上比売(ヤカミヒメ)の心を射止めたオオアナムチ(オオナムチ、オオクニヌシ)が彼の兄弟である八十神(たくさんいる兄弟の総称。なので複数)の怒りを買って殺害されてしまったときの様子。 八十神が熱した大きな石をオオアナムチのもとへと転がし、その石を全身に受けた彼は焼け死んでしまいました。 その後、彼の母親の嘆願…

  • 君はカノープスを見たか?南天の星を巡る伝説と夭折の日本画家

    前回の投稿では夭折の日本画家、青木繁(1882-1911)作「日本武尊」と南房総の史跡を取り上げました。 そして青木繁と南房総と言えばやはりこの作品を挙げなければ片手落ちになってしまうでしょう...というわけで↓は彼の代表作にして未完の作品「海の幸」。 この作品は彼が20代前半の頃に千葉県館山市布良(めら)に滞在していたときに描かれました。現在でもこの地に滞在した家が記念館として残されています。↓は現地にあった説明板。土日のみ開館、平日に訪れたので見ることはできませんでした。 そして青木繁が滞在した地のすぐに近くには「布良崎神社」という神社があります。↓の画像です。 なかなかに味のある目つきを…

  • 迎撃せよ! ヤマトタケルノミコトとの戦い 後編

    前回の続きです。↑の画像は前回も投稿した房総半島と三浦半島で発見された洞穴遺跡(赤と青の◎印)の分布図、そしてこれらの中には火葬で葬られた人骨も発見されているところもあります。 ↓は前回の投稿。併せてお読みいただければ幸いです。 aizenmaiden.hatenablog.com 前回の投稿ではこれを根拠に古墳時代における大和朝廷の勢力の伸張に強く抵抗した勢力が関東地方には存在(それもひとつやふたつではなく)していたのではないか、という見解を提示してみました。 そして三浦半島と房総半島の洞穴遺跡の分布を見ると日本神話の有名なエピソードが想起されます。 そう、ヤマトタケルの東征神話! ヤマトタ…

  • 迎撃せよ! ヤマトタケルノミコトとの戦い 前編

    「ヤマトタケルノミコト”の”戦い」ではなく”との”戦いです。 ↓の画像は房総半島の南西端の近く、千葉県館山市にある船越鉈切神社&海南刀切神社で撮影したものです。道路を隔てて近距離に位置している両神社は解説板にあるようにペアのような関係にあります。 その昔、神さまがこの地で人々を苦しめていた大蛇を退治するために鉈を研いだ石...その名も「鉈研ぎ石」! ↓はちょっと見づらいですが説明板です。 船越鉈切神社の方は本殿が海蝕洞穴の中に設置されており、この空間が「鉈切洞穴」として県指定の史跡となっています。 ↑の説明板にあるように縄文時代から人間の居住空間として使用されてきただけでなく、古墳時代には葬送…

  • 大和朝廷における「武」の時代の終焉と悪路王の戦い

    --------------------------------- Ho!Ho!Ho! むかし達谷の悪路王 まっくらくらの二里の洞 わたるは夢と黒夜神 首は刻まれ漬けられ ------------------------------- 上記の詩は宮沢賢治作「原体剣舞連」の一部です。今回ご紹介する岩手県平泉にある達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)とこの地に伝わる伝説上の人物「悪路王」が登場しています。当時でも岩手県では有名だったのでしょうか。 ↓がその達谷窟毘沙門堂の入り口。 桓武天皇の時代、京都の朝廷では「軍事と造作」の両方を展開、平安京の造作で臣民に負担をかけ、軍事によって征服…

  • 前回の投稿に続いて「天下人に影響を及ぼした(かもしれない)神仏の存在」について。 「その1」はこちら↓ aizenmaiden.hatenablog.com 今回ご紹介するのは岡山県岡山市にある最上稲荷。正式名称は最上稲荷山妙教寺。ここの稲荷も前回紹介した豊川稲荷と同じく荼枳尼天を祀っているのですが、ここでの名称は「最上位経王大菩薩」。長い! 最上稲荷の本殿、霊光殿 豊川稲荷と同様、仏教寺院です。広大な境内にいろいろな建物がありまして、どこがメインなのかちょっとわかりずらいところなのですが。日蓮宗の寺院としてのメイン(根本大堂)と最上位経王大菩薩(荼枳尼天)を祀る寺院としてのメイン(霊光殿&霊…

  • 天下人と稲荷信仰 その1 ~豊川稲荷

    豊川稲荷妙厳寺の大本殿 前回に引き続き武田信玄の西上を阻んだ(かもしれない)神仏のネタです。 日本でもっとも数が多い神社は八幡神社、ついで稲荷神社と言われています(稲荷を祀った小さな祠を含めればおそらくこちらが1位でしょう)。東京などは江戸時代に「伊勢屋、稲荷に犬の糞」と言われたほど稲荷神社がたくさんあり、現在でもあちこちに見かけることができます。 八幡神は軍神としての面を持ち合わせていたわけですが、稲荷神社も怨敵調伏の力を持つと言われる荼枳尼天を多くの戦国武将が信仰していた(神仏習合の時代)と言われているので日本の神社のトップ1&2がいずれも「戦いに勝つ、敵を退ける」ご利益を持っている神さま…

  • からっ風と天狗伝説 ~秋葉神社

    秋葉山本宮秋葉神社(上社)の拝殿 昨年の大河ドラマの影響でちょっと話題になった浜松エリア。それに乗じた...わけではありませんが訪れてきました。大河ドラマの舞台を見るために…じゃなくてアニメ「ゆるきゃん」の聖地巡りで(笑) ゆるきゃん車両 ラブリー! そんな浜松エリアの名物のひとつが冬場に吹く冷たく乾いた風「遠州のからっ風」。年末シーズンにわたくしが訪れたときはよりによって連日強風注意報が発表、夕方ころになると体感温度マイナス10℃くらいのそれはそれは寒~い風に身を晒す状況に陥りました。 Beautiful, but Sooooo cold! ↑とくにこれを撮影しているときに(笑) 「まずい、…

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