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今回は福岡県中央部、嘉麻市にある沖出古墳をめぐります。この古墳は4世紀終盤に築かれた、墳丘長は68メートルの前方後円墳です。その場所は旧稲築町・旧山田市にまたがる丘陵地帯の先端部にあたり、丘陵の一部を切り崩し、それを加工する形で築かれています。▲沖出古墳はこんな形!飯塚と日田を結ぶ国道211号線からわき道にそれ、旧山田市街地の方に進むと、ほどなくして左手に立派な古墳が見えてきます。駐車場に車を止め、さっ...
今回は福岡県北部、宮若市竹原地区に鎮座する「諏訪神社」をめぐります。ここでは神社として紹介しますが、この場所は装飾古墳「竹原古墳」を有する史跡と見なされがちです。事実、神社入口には竹原古墳の管理施設があります。古くから、古墳には神社や墓地が置かれる傾向にありますが、ここもその例に当てはまります。▲神社側面部にたつ鳥居鳥居は参道上になく、境内側面部に鎮座しています。参道入口が古墳管理施設の駐車場にな...
福岡市城南区梅林にある梅林古墳を訪れました。地下鉄七隈線・都市高速沿いの団地の中にある、直径15.5メートルの小さな前方後円墳です。梅林(うめばやし)古墳文化財の発掘調査 1989年5月~8月全長27m、後円部直径が15.5m、高さ3mの小さな前方後円墳です。使者を葬る施設は横穴式石室で、後円部の中央部に入り口を西に向けて築いています。玄室(遺体を安置するところ)の長さは3.9m、奥の幅が2.0m、前の幅が1.4mの羽子板のよう...
【戦争遺跡】弾薬輸送線跡をたどる(福間駅~福津市上西郷地区)
戦時中、福津市内を短い専用線が通っていました。上西郷地区に建設された弾薬庫向けに、弾薬を輸送するための軍用線です。戦争が終わると用途を失い、その跡は住宅地や農地に変わっていきましたが、廃線から65年を過ぎた今でも、その痕跡はわずかに残っています。今回はJR福間駅を起点に、軍用線の跡を辿ってみました。なお、建設のきっかけになった弾薬庫は、今も倉庫として活用されています。こちらもついでに見ておくことに。福...
今回お届けする「名残伊豆丸古墳」は名残地区にある史跡です。この古墳は複式構造の石室を持つ円墳とされており、まだ詳しい調査はなされていません。古墳の目の前にはお堂が設置されています。新興住宅地の多い地区とはいえ、いたって長閑な風景が広がっています。その名が示すとおり伊豆丸集落にある古墳で、そのすぐ前には名残公民館もたっています。▲古墳入口を示す看板▲名残公民館この古墳は宗像市で唯一、許可を取らずに石室ま...
名残高田遺跡・広陵台古墳公園(宗像市広陵台)―形状が失われた古墳群
今回は宗像市「広陵台古墳公園」にある名残高田遺跡をめぐります。場所は宗像市南東部。県道75号(若宮玄海線)と県道463号(芹田石丸線)に挟まれた、新興住宅地「広陵台」のど真ん中にあります。公園入口からコンクリ舗装の狭い坂道がつづきます。落ち葉に覆われており、あまり手入れされていないようです。坂を登り終えると、東屋・広場があります。古墳に関する説明板はそこに設置されていました。説明碑には「前方後円墳1基を...
久原澤田古墳群(宗像市久原)―ユリックスの芝生広場になった歴史遺産
宗像市内にある複合施設「宗像ユリックス」敷地内にある、久原澤田(くばらさわだ)古墳群を見てきました。宗像市内にある古墳の中でもおそらく、一番知名度の高い物件ではないでしょうか?同古墳群は宗像市のちょうど中央部に位置しており、近くには中央中学校、日の里団地、市民活動交流館「メイトム宗像」があります。地理的には久原地区に属し、小高い丘陵地帯の上に位置しています。現在は前方後円墳1基、円墳3基が整備の上、...