広島・赤松真人外野手（３２）が８日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の２８００万円でサインした。
鯉が誇る代走のスペシャリストは、球界屈指のスピードスター、巨人・鈴木尚広外野手（３６）に学び、瞬発系トレーニングの強化に乗り出すと同時に、来季の目標に２０盗塁を掲げた。

　球団の期待を肌で感じた。赤松が何度も白い歯をこぼす。現状維持で来季の契約を更改。安堵（あんど）感とともに、責任感はさらに強くなった。

　「本当ならダウンだと思う。球団からは切り札的存在として評価してもらった」

　今季は主に代走や守備固めでの途中出場が多く、７４試合で打率・２１４、４打点、１２盗塁。
「普通の査定なら減俸。でも、彼は１点差の試合でベンチに置いておく価値があった。彼ほどの盗塁技術を持っている選手はいない」と鈴木球団本部長。
足のスペシャリスト査定で現状維持を勝ち取った。

　今オフは球界屈指のスピードと走塁技術を誇る巨人・鈴木に刺激を受け、瞬発系の練習に力を入れる。
７日、京都で行われた野球教室で、巨人・木村２軍トレーニングコーチにスピードの源を聞いた。
「スタートの練習を重点に、瞬発系の練習をしていると言っていた。自分も盗塁はスタートで決まると思う」。

　順調にいけば来季中に国内ＦＡ権を取得する。「何も考えていない」。
権利行使については白紙を強調し「優勝したいし、できると思う」とカープでの勝利を最優先に誓った。

　緒方監督は機動力野球を掲げる。「来季は２０盗塁したい。鈴木さんのようになるには、結果を残すしかない」。
終盤の緊迫した場面で、その走力は大きな武器になる。縦横無尽にダイヤモンドを駆け巡り、勝利の一翼を担う。

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赤松の走りほんと好き