Fender社によって販売されているエレキギター。
1949年頃に試作、発表された「エスクワイヤー」を原型とし、ブロードキャスター(Broadcaster)という名前で1950年に発売された。
その後同名製品を抱えるグレッチ社から抗議を受けた末に「テレキャスター」という名称に変更され、現在に至る。
それまで主流だったフルアコースティックタイプのギターでは、ボディが空洞でネックとボディをニカワなどで接着していたため、非常に正確で緻密な作業が必要とされていた。
が、テレキャスターは空洞を持たないソリッドボディの他にネジ留めのボルトオンネック等、それまでのギターとはかけ離れた大胆な手法を採用したことで生産工程を大幅に単純化することに成功。
この成功により、伝統的な製品ラインナップを守っていたギブソンもレス・ポール・モデルを発表し、フェンダー社もテレキャスターをより発展させたストラトキャスターを発表。
大量生産が可能なソリッドボディ・エレキギターの走りとなった。