Twitterの青い鳥を「X」に変えたイーロン・マスクの決定に対し、海外ユーザーがさまざまな反応を投稿
なぜ「X」 ?
イーロン・マスクがTwitterを象徴する青い鳥のアイコンを「X」へ変更したことに関して、ソーシャルメディアのユーザーたちが反応を示している。
マスクは昨年Twitterを440億ドルで買収して以来、物議を醸す数々の変更を行ってきた。この短期間にTwitterはレイオフを敢行したり、有料の認証システムを導入したり、社名をX Corp.に変更したり、ツイートに制限を設けたりしている。
こうした混沌に加え、一連の技術的問題が発生したことや、マスクが同サイトのキャッシュフローがマイナスであり広告収入が減少しているとコメントしたことなどで、ソーシャルメディア界の頂点に君臨するTwitterの地位がついに終わりを迎えるのではないかと多くのユーザーが推測している。
大きな変化が波のように押し寄せる中、Twitterで不変だったのが、あの頼もしい「青い鳥」だった。さまざまにデザインを変えながらも長きにわたってTwitterを見守ってきた青い鳥には、いまや圧倒的多数が慣れ親しんでいると言っていいだろう。
これはTwitterにとって強固なブランディングになっていたはずである。しかし、イーロン・マスクの意見は違ったようだ。昨日、象徴的な青い鳥は無難な「X」のシンボルに変更された。幸いにして、Twitterもとい「X」はソーシャルメディアサイトであるため、物議を醸すリブランディングに対する意見には事欠かない。その多くが肯定的とは言えない状況だ。
「(左)TwitterをXに変えるイーロン・マスク
(右)みんな」
Twitter X is not allowed in the X meeting pic.twitter.com/JSjKWZdweg — TheNCSmaster (@TheNCSmaster) July 23, 2023
「『Twitter X』はXのミーティングに参加できません」
「Twitter/Xのロゴの進化」
「Xのロゴといえばほかにもあるよね」
「こんなこと頼んでないんだが」
「『X』のブランディングは少なくとも正直ではある。Twitterはここ数年、おかしな小鳥のさえずりとは思えないものになっていた。いまやそれは、苦痛を与える機械というディストピア的なドローンであり、拷問のために作られた装置であり、嘘つきと、いじめっ子と、空想家の巣窟であり、デジタル異常者の住処であり、絶対的なXなのだ」
「まさに、史上最も魂の抜けたリローンチだ」
中にはこのカオスな状況を単に最大限楽しもうと決めた人もおり、ある創意あふれるユーザーは、さまざまな反応の渦に「エヴァンゲリオン」ネタをねじ込んでさえいる。
「『X』への移行でよかったことがひとつあるとすれば、Twitterユーザーがこれから『X-men』と呼ばれることだ」
「『X』のニュースを聞いたマーク・ザッカーバーグ」
「『X』のロゴのインスピレーション」
「人間どもめ」(※『猿の惑星』より)
別のデザインを披露する機会と捉えたユーザーもおり、Xというアルファベットに対するマスクの執着を取り入れつつ、青い鳥のデザインを踏襲した案を出している。
「このロゴがいいんじゃないか」
英国の放送局ITVもこの動きに加わり、自社の配信サービス「ITVX」の新ロゴを鳥をベースに作成し、披露した。どうやらマスクによるTwitterのリブランディングより温かく受け入れられているようだ。こうしている間にも、無数の企業が同様の投稿を作成しようとしているのは間違いない。
「緊急リブランディングを実施しました」
マスクは、現在の「ミニマリスト・アール・デコ調」のロゴは将来的に変更されるかブラッシュアップされ、ツイート自体もまもなく「X」としてリブランドされるだろうと述べている。疑問の余地が残るリブランディングが行われる中、ThreadsやBlueskyといった競合ソーシャルメディアサイトとTwitterの競争は激化しており、いずれも後継者としての立ち位置を確保しようとしている。