四日市から豊田市美術館やトヨタ博物館へ:旅の2日目

先日の旅について書く。
1日目は愛知県豊川市三重県菰野町、それに四日市市へ行った。
四日市市の"いわくつき"なビジネスホテルに泊まったことは、数日前の日記に書いた。

 

 

Snug

そして翌朝、ずいぶんと早い時間に再び菰野町へと向かった。
前日にも訪れたカフェ「Snug」の朝ごはんが目的。

パンとたまごと豆と、さまざまなおかずがセットになったイングリッシュブレックファスト的なものを食べるのが、定期的な三重県菰野町訪問の楽しみとなっているのだ。
焼き立てのパンに塗るものを選ぶのに迷い、パンの種類や飲物に迷い、でも何を選んでも満足する。

朝食は極力簡素に済ませがちなので、こういう豪華なごはんは単純に嬉しい。

 

コーヒーもおいしいし、開店直後ならば空いている。
もう旅をこの朝食で終わりにして、高速道路で帰宅してもいいんじゃないかと思えてくる。

 

でも、せっかくなので、帰路は色々と寄り道をする。
今回は三重県を訪れるだけでなく、静岡県三重県の間にある愛知県に行くことも目的だったのだ。

 

 

豊田市美術館

大好きな美術館。
見た目が良いだけでなく、歩いて楽しい美術館だ。そして企画展もコレクション展も素晴らしい。静岡県に移転してほしい美術館No.1である。

企画展は「エッシャー展」だった。
エッシャーは子供の頃から馴染みがある。図録っぽいものを図書館で借りたこともある。
だけど、下積みの時期の小品から、誰もが知る名作までずらりと並べた展示は、やはりおもしろい。
騙し絵の技法を体感できるブースや撮影コーナーも楽しかった*1

ただ、いささか人が多すぎた。
自分のペースで小さな作品を見ることは難しい。人が増えれば騒がしい人も多いし、それに僕は疲れていた。
そもそもエッシャー氏の作品は、現物を見てタッチや風合いに感心するようなものでは無いのだった。
展示そのものも、作品もすばらしかった。でも、もう少しのんびりと楽しみたかったというのが本音である。

 

 

しかし、広くてきれいな豊田市美術館
コレクション展(常設展?)や、広い池(?)、ミュージアムショップに至るまで、時間をかけて堪能したのだった。
ここでは隣接する茶室で抹茶を和菓子をいただくのが恒例だったが、混んでいたので今回はパス。そのことだけが悔やまれる。

 

IKEA

コーヒーと軽いものが欲しい、でもスタバなどは入りたくない、静岡に無いものを…と車を走らせていたらIKEAがあった。
カフェテリア的な場所で、おそろしく安いソフトクリームとホットドッグ、それにカフェオレを買った。
ソフトクリームとホットドッグは「プラントベース」とのこと。個人的には、もう少しディストピア感が欲しいところ。でもソフトクリームは良い感じに「まがい物」だった。

前日のサイクリングなどで足が疲れていたので、家具などはほとんど見なかった。
工作素材、作業台としての竹まな板、それに布巾とチャック付きポリ袋だけを買った。

 

 

トヨタ博物館

別にIKEAに行くために長久手市に行ったわけではない。
トヨタ博物館に行きたかったのだ。

 

トヨタ博物館は、簡単に言えば自動車の博物館だ。
それもトヨタの製品だけでなく、世界中の車をコレクションしている。

 

高級車のショールームよりもぴかぴかな館内に、磨き上げられた車が並んでいる。
ごく初期の自動車未満みたいな車から、最新の車までが年代やテーマに沿って展示してある。

僕は車を特別に好きな人間ではないが、それでも息を呑む光景だった。

 

本や映画でしか見たことがない車もある。
子供の頃に両親が乗っていた車も、元上司の愛車もあった。
Wikipediaなどで存在だけは知っていた「歴史に残る名車」も、なにしろ実物なので迫力が違う。サイズも、仕上げの精度も、本物を見ると「なるほどー」と思えるのだった。

 

トヨタの博物館ということで、お客さんは国際色豊か。
世界中から訪れた観光客が、「あー、これお父さん乗ってたわー」「おもしろい顔しているねえ」「軽自動車は小さい!」といったことを、各国の言葉で言い合って、嬉しそうに記念撮影している。

 

車に関する書籍やパンフレット、漫画、音楽まで含めた様々な展示もあるし、カフェの横にはデロリアンが置いてあるし、モニターやプロジェクターを使った展示も充実している。

僕は数時間の滞在だったが、好きな人なら半日は過ごせるだろう。
車に何かしらの思い入れがある人、工業デザインに興味がある人なら、絶対に楽しみを見いだせる場所だ。

 

他にも、朝に四日市市を散策したり、長久手市では自転車を降ろして少しだけ走ったりもした。
三重県には数ヶ月に1回は遊びに行っているが、泊りがけ、かつ愛知県へ寄り道というのは少ない。ずいぶん遊べるものだなあ、というのが旅の印象だ。

豊田市美術館は、これから何回も行くだろう。
トヨタ博物館も、たぶん再訪する。

楽しい旅だった。

 

お題「わたしの宝物」

*1:一人なので撮影はしない。

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  翻译: