開発中のクルマを大公開! オシャでカワイイ”DAMD”のクルマたち! クオリティ高い”ボディキット”の秘密とは【PR】
レトロな雰囲気でおしゃれなクルマを続々とリリースするダムド。今回はそのデザイナーへのインタビューを通して、同社製品のクオリティの秘密に迫ります。2023年の「オートサロン」で公開が予定される新キットについての情報も。
極めてレベルの高いボディキットメーカー「DAMD」
街を走っていると時々、最新車種にもかかわらず少し古い雰囲気を纏ったクルマを見かけることがあります。
これはカスタマイズの1ジャンルで、いわゆるボディキットも様々なメーカーやチューニングショップが手掛けています。そうした中で神奈川県大和市に本拠を構えるダムド(DAMD)は、極めてレベルの高いメーカーのひとつといえるでしょう。
ではなぜダムドのクルマ達がその域に達しているのか、代表取締役の面髙(おもだか)翔五さんと企画開発部デザイナーの徳田亮介さんにお話を伺うことで解き明かしていきましょう。
品質は自動車メーカーに鍛えられた
――「DREAM AUTOMOTIVE DEVELOPMENT & DESIGN」というコピーから社名を「DAMD(ダムド)」とされているそうですね。創業は1980年代とうかがっていますが、その歴史を教えてください。
面髙:私の父が1982年に始めました。それ以前も別のFRP(繊維強化プラスチック)を扱う工場で働きながら、クルマのカスタマイズやドレスアップについて様々なアイディアを試していたそうです。
1990年代後半にはサブカル的にエアロパーツがすごく盛り上がっていて、そこに自動車メーカーが面白いと興味を持ち、ダムドにもいくつものお話を頂きましたし、いまもお付き合いがあります。当然、自動車メーカーからのお話ですから品質面での要求は非常に高く、クオリティコントロール(品質管理)の面でかなり鍛えていただきました。
――現在のダムドでは、どのような製品をラインナップされているのでしょうか
レトロな雰囲気で、アウトドアやレジャーといったアクティビティを、メンテナンスフリーのいまのクルマでできたらいいのではないかというコンセプトのラインナップになっています。
ホームページを見ていただくと、イラストを使ったり、少し遠くからそのクルマ全体の雰囲気が分かるような写真にしたりしています。そうすることで、このクルマでどんなことができるのかとか、このクルマをこうやって使ったらもっとワクワクするよとか、人生楽しくなるよとか、そういう提案をクルマだけではなく、パーツだけでもなく、いわばカルチャーとして提案できたらいいなという思いを込めているんです。
ジムニーの遊び方に幅を持たせたい
――現在ダムドがラインナップしている商品の、それぞれのコンセプトについて簡単に教えてください。
徳田:まず「リトルD」シリーズですが、これは「ジムニー」から始まっています。シンプルにアウトドア的なミリタリーの要素と、懐かしさ、クラシックさを醸し出しています。つまりワイルドとクラシックを組み合わせたものです。それらを表現するための分かりやすさから欧州メーカーの名車などをオマージュしました。
とはいえ、オマージュからスタートしたものではありません。いま見るととても格好良いと思う名車たち、かつて輝いていた名車たちの中で、ワイルドとクラシックが組み合わさり、そしてシブさを持っているものの代表格として、また皆さんが知っていて分かりやすさもあると思い欧州の歴史あるSUVの要素を加えているのです。
さらに、全体をオマージュするのではなく、リトルDシリーズではグリルの四角い枠だけは必ず守ると決めていて、それ以外はどの車種もライトは違いますし、バンパーも形状が全て違うなど、それぞれのクルマごとにアレンジしています。
――ジムニーには「リトルG」シリーズや「リトルB」シリーズがありますよね。
徳田:これらは、どちらかというと都会的な雰囲気があるでしょう。ジムニーは遊び方が無限大なので、もっと幅を広げて色々とワクワク、妄想しながら楽しみましょうという提案のひとつです。
ジムニーを好まれるお客様の中でも、都会派でちょっとローダウンしたり、スポーツタイヤを履かせたりしたジムニーに乗りたいという方もいらっしゃるわけです。そういう人たちがクラッシーな雰囲気で乗れるようなものとしてリトルGシリーズがあり、西海岸の雰囲気、アメリカンな雰囲気でリトルBがあるのです。リトルDとも、この後ご紹介する「ザ・ルーツ」とも全然違う雰囲気、ポジショニングで、ジムニーというクルマの幅を見せているラインナップですね。
少しワイルドに、少しチルアウトにしたハスラーシリーズ
――続いて「ハスラー」シリーズ、「クラシコ」や「カラビナ」はいかがでしょう。
徳田:ジムニーは少し硬派なところがある一方、ハスラーはよりカジュアルな層に向けたクルマです。そうした本来の性格を踏まえながら、(ジムニーと)同じ空気を味わってほしいという思いからスタートしたキットです。そこで、ワイルド方向でカラビナというキットと、アメリカ西海岸の海辺を走るような、“チルアウト”な雰囲気が似合うようなクラシックスタイルのクラシコの2種類を設けています。
――そのカラビナのデザイン的な特徴を教えてください。
徳田:「ジープ ラングラー」のオマージュと、よく思われているようですが、実はそうではなく、2代目ジムニー、あるいは初代後期型ジムニーを意識していて、グリルのスロットが縦8穴となっているのがポイントです。ジープは7スロットですよね。
そのシブさに気づいてくださるような人たちには、ハスラーは軟派なものに見えるかもしれません。しかしこのカラビナを見ていただければ、これは硬派じゃないかと思っていただけるでしょうし、そういったことを知らない方々もハスラーがこんなにワイルドになるなんてという感覚で興味を持ってもらえるように、ワイルド方向にデザインしています。
そのほかにもこだわりがあります。例えばボンネットにカバーをつけているんですが、ハスラーのボンネットの面を見ると、ライトの間が少しへこんでいるんです。その結果として、優しい印象かつクラシックに見せているんですが、それが私の中では、サイドの面などのボリュームに対して一瞬負けてるように見えてしまいました。バランスは取れているんですけれども、可愛すぎてしまい、ワイルド方向に対してはどうしても足りないと感じてしまったのです。そこでボンネットカバーではあえて膨らませて、その印象を消すようにしています。
これはほかのキットにもいえるんですけれど、全てのアール(角の丸さ)などはボディの面やいろいろな純正パーツに合わせて決めていますので、決して後付け感や違和感なく見えるようにしています。
クラシックな「N-VAN」シリーズ
――ホンダ「N-VAN」のシリーズはいかがですか。
徳田:私がダムドに入って最初の仕事が、このN-VANシリーズでした。
以前ダムドで、ホンダ「バモス」ベースの「ロコボーイ」というクルマを作っていました。丸目のヘッドライトに変えてちょっと懐かしい雰囲気のもので、こういったクルマをまた出せないかというところが始まりです。その題材として、N-VANはすごくシンプルな造形で、純正でもちょっとクラシックな雰囲気が感じられますので、これをベースにしています。
このN-VANシリーズも2種類ありまして、海辺が似合う雰囲気の「マリブスタイル」は、個人的に日産「パオ」が大好きなのもあって、荷物が積めて壊れないパオがあったら最高だという思いもありましたのでそのオマージュも入れながらデザインしています。
もうひとつは「デナリ」というクルマで、これはフォルクスワーゲン「ヴァナゴン」をモチーフにしてはいるんですけれども、欧州の雰囲気、ヨーロピアンなレトロバンの雰囲気を、シンプルで四角いライト周りまで囲うグリルで表現しているものです。