【Switch】『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』本編序盤を約4時間遊んだ感想。
ティアキン序盤は面白いのか? 良いところも悪いところも忖度なしで書いていく。
はじめに
本日5/12は記念すべき『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』の発売日。
シリーズ最新作にして、ブレスオブザワイルドの正当な続編だ。
『ゼルダの伝説』といえばFF、ドラクエに並ぶ言わずと知れた国民的大作ゲームであり
ゲーマーを名乗るからには避けて通れない義務教育ゲーだ。
しかしまあ、そんな一般ゲーマー論を抜きにして考えても、前作クリア済みの人間としてはあそこからPVで映るダークな世界にどう繋がるのか一刻も早く知りたかったし、なるべく早い段階でプレイした方が知識が0の新鮮な状態で遊べるだろうと思った。
ゼルダの"アタリマエ"からの脱却によって、シリーズ目線では一長一短だったブレワイからどう変化しているかも気になった。つまり、純粋に楽しみ&気になって仕方が無かったので発売初日に突入してみた次第だ。
序盤から4時間10分プレイして「チュートリアルを完了」+「その後本編を20分ほど進めた」段階でのファーストインプレッションになる。ストーリーに関わる重大なネタバレは避けるが、新要素や変更点などについては言及することになるので"情報断ち勢"は当然ながら閲覧注意。
いざプレイ開始
開幕はかつてタイトルがブレワイ続編(仮)だった時代の「ティーザートレーラー」で見られたような暗い洞窟探索の場面から始まった。そこからはかなりのハイテンポでシーンが展開され、気付いた頃にはリンクも本作特有の新しい姿に。その中にあるとあるシーンを見て"某大作アニメ"っぽい展開だなという感想を抱く。他にも同じ感想を持つ人が大勢居るんじゃないかと思う。
ゼルダとリンクの関係性からも、「これは確かにブレワイクリア後の世界だ!」と感じられてテンションが上がる。
ただ、とりあえずティアキンに向けて「新しいフィールド」を用意する為に特に伏線も無く色々なものが動いていく感じや、続編ゲーム恒例の「主人公の能力が初期化されるイベント」も挟まったりで、ストーリーとして見ればややご都合主義で安っぽく感じた部分も。
今回のチュートリアルステージは「始まりの空島」とのことらしい。ブレワイの「始まりの台地」とは対比的な名称になっていて洒落ている。
フィールドを見渡して「チュートリアルにしてはだいぶ広いな…!?」と感じ、マップ画面を開いて確認すると"広いと感じていたそれすらマップ全体で見れば極小規模"だったことに気付くというあの驚きも再び。
チュートリアルマップというだけあって、トレーラー等で既に公開されていた魔物や新システムが多い。それに基本的なシステムやビジュアル面では前作ブレワイと大差ないこともあり、この段階では正直"新作"というほどの実感が無く、再びブレワイをプレイし直しているような既視感を覚えた。なので「あれ?もしかして、つまらない…?」と思ってしまったりもした。
しかし、グラフィックやフレームレートなどのパフォーマンス面は良好。ネット配信の紹介トレーラーを観た時は「解像度の低さ」や「ジャギ」が際立って見え、「ブレワイから劣化してないか?」とすら思っていたのだが、、実機で遊ぶ製品版ではむしろ前作から順当に進化していることが実感できた。これは個人的にかなり嬉しい点。
特に「水の表現」は前作から大幅に進化しているように見える。まさかSwitchのゲームで水面に見とれてしまう日が来るとは思わなかった…。
当初はWiiUで開発されていた前作とは違い、本作は歴とした「Switch独占タイトル」へと歩みを進められているので、その影響も大きいのではないかと思う。多分、直近でブレワイをプレイしていた人でも改めて本作の表現技法に浸れるのではないだろうか。
明らかに怪しい岩を持ち上げると「コログ」が出てきた。またお前か…!!
お馴染みの「コログの実」も貰えたので、本作でもコログ探しがそのまま続投されていることが判明。
前作のやり込み要素が祠、コログ、祠、コログ、コログ、コログ、コログ…だったことを思い出して乾いた笑いが込み上げてくる。ただ本作では流石にもっと色々な要素が追加されていて、主にその一辺倒にはならないと信じたい。続投されているコログもオマケの一要素であるならご愛敬。もし本作でもコログしかやることが無かったりすればその時は堂々と「クソゲー認定」させてもらうつもりだ。
因みに本作でもチュートリアルマップでやることといえば「祠」と「コログ」が主に見えてやや先行き不安になっていた。そんなところで、「湿った洞窟」的な内観のフィールドを発見し、ブレワイでは無かった種類の景色にテンションが上がる。
そして、その洞窟の中にいた白く発行するカエル型の生物(ブレワイにもいた幻獣みたいな見た目の)を倒すと、「マヨイの落とし物」という貴重アイテムが手に入った。これを使って何らかの恒久強化が出来るのかも知れない。こういうところからも、ちゃんと本作では要素が増えていることが察せて少し安心する。
シリーズで懐かしのアイテム「バクダン花」や、魔物「ライクライク」の登場でテンションが上がる筆者。洞窟の壁から"ヤバそうな触手"が生えてきていると思ったら…。倒してみて拾える素材アイテムの名前でヤツだとわかった時の感慨と言ったら…。やっぱりこういうゼルダのアタリマエに遭遇出来ると燃える。どうも筆者は古典的なゼルダファンらしい。
その後、約4時間掛けてチュートリアルマップをクリア。それもまだ隅々までは探索できていない状態だったので、初見でコンプリートを目指せばチュートリアルで5時間以上は遊べそうだった。「始まりの台地」に引き続き今回も贅沢なチュートリアルだ。
色々あって地上に戻ると、見慣れた「赤ボコブリン」がお出迎え。散々戦いつくした相手だが、前作からグラフィックが向上しており、モーションのパターンも増えているお陰でちょっと新鮮な気持ちで戦える。
「ウルトラハンド」「スクラビルド」「モドレコ」「トーレルーフ」は前作でもあった攻略アイテムたちの正統な進化系&亜種だなという印象。特にトーレルーフは基本的にどこでも天井を突き抜けて登れるので、かなり便利で爽快だった。
その他、ゾナウギアなどを活用して「乗り物」を作ったりできるクラフト要素については、現代では既に他ゲーで出尽くしているシステムであり、「図工とか好きな時期の子供なら楽しめるだろうな」という印象。成人が熱中できるかと聞かれるとかなり微妙だと思った。ただ、クラフトのテンポや操作性は同系統のゲームと比較してもかなりレベルが高く、もっとやり込めばスルメ式に楽しくなっていく可能性があるので今後次第か。
武器に素材をくっつけて強化できる「スクラビルド」については、実際に触ってみた感じでも、事前情報で把握していた通り「なんか安っぽいな」という印象を受けた。加えて残念なことに、スクラビルドの登場に伴い、前作で固有ビジュアルを持っていた「木こりのオノ」「鉄のハンマー」などの固有アイテムは恐らく廃止されている? 自分で素材や武器同士をくっつけて、それに類する武器をスクラビルドする仕様になっている。この仕様のせいで武器全体の種類が減ったりしてないと良いが…。
貴重アイテムを落とす「マヨイ」をはじめ、「ライクライク」や「ホラブリン(新たなゴブリン系モンスター)」など、序盤でもそこそこ新種の魔物の存在が確認出来たので、前作で感じていた「敵の種類が少なすぎる」という不満点は解消されている予感がする。
まとめ
とりあえず、筆者が本作を4時間30分遊んだ時点での正直な感想としては、「2というよりはブレワイ1,5かな」というものになる。前作からの使いまわし要素が多く、「元々はDLCとして開発されていた」という話があるのも納得してしまう部分もある。とはいえまだまだ要素の全貌が見えない状態なので、わかっていることよりもわからないことの方が多い。ブレワイ同様、「100時間以上は余裕で遊べるゲーム」であることは現時点でも既に察せるほどなので、迷うくらいなら買った方が良いことは確実だと思う。
ちなみにプルアは前作よりもだいぶ色っぽくなって登場。遂にちょうど良いくらいに若返れたらしい。
本作でもクリアでき次第、忖度なしの本音評価を書いていくつもりなので乞うご期待。
序盤のとあるシーンに引き続き、「体力を削りながら頑張って大扉を押すシーン」でも某国民的大作アニメを感じた。ちなみにもう言ってしまうと「もののけ姫」だ。制作陣にファンが居て、パロディとしてやっていそうな気が凄くする。懐かしくて好き。
ブレワイが「自然」を重点的に描いたことに対し、本作ティアキンが「人間(人工物)」を重点的に描いた作品だとすると、人間vs自然という構図である「もののけ姫」という作品をパロディすることには深い意味があるような気がしなくもない。
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド + エキスパンション・パス
ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom(ティアーズ オブ ザ キングダム)
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