【トロコン感想】『零 ~濡鴉ノ巫女~』のトロフィーは陰鬱さ、作業量との戦いだったが…
まさかの〇〇に救われる。
祝・トロコン達成!!
PS4版『零 ~濡鴉ノ巫女~(ぜろ ぬれがらすのみこ)』のプラチナトロフィーを49時間掛けて取得。
濡鴉といえばWiiU時代にクリア済みのタイトルだったが、初めて遊んだ「月蝕の仮面 リマスター」が神ゲーだったのをきっかけに"零"熱が再燃し、本作のPS4版にも手を出したという流れになる。
↓参考記事。
これまで筆者は「濡鴉ノ巫女」「月蝕の仮面」を任天堂ハードで購入してきたこともあり、零シリーズでは今回が初のトロコンに。
全体的な感想としては、ホラーゲームらしく雰囲気が陰鬱なのは勿論として、文面上でも「死」や「自殺」といった要素で溢れている作品なので、どちらかと言えばホラーは好きなある筆者であってもプレイ時間が延びるに連れだんだん気が滅入ってくる感覚があった。
ストーリーを楽しみながらクリアする分には気にならなかったところだが、トロコン作業にあたってはこの陰鬱さこそが難敵になるんじゃないかと思う。
(それでも結局は「楽しい」の方が勝るトロコンだったが。)
寝掛けにプレイしてリアル悪夢を見ることが多かった。
それから本作ではネタにされることも多い、プレイヤー、NPC、更には敵キャラ(怨霊)にまで搭載されている女性キャラの「乳揺れ要素」だが、トロコン狙いで長時間プレイする際はこのバカゲーっぽさが良い感じに緩衝材になってくれた。
終始、死や自殺についての重いテーマが語られる中で、不意に映るグラマー美女たちの乳揺れがバランスを取ってくれるので、気分がどん底までには沈み込まずに済む。
まさか乳揺れにメンタルを救われる日が来るとは…。
早期特典だった「ライザの衣装」が現在は無料配布されている点も大きい。これからトロコンを目指すというプレイヤーには是非DLをおすすめしておきたい。
それでは、以下からは本作で特に印象的だったトロフィーを列挙し、もう少し具体的に語ってゆこう。
「夜泉帰り」
「夜泉濡状態で霊を30体倒す」ことが条件。
勘違いされやすいが、夜泉濡とはステータスの「水色の花」が咲いた状態ではなく、「真っ赤な花」が咲いて主人公の体力が減り続ける"毒"のような状態。
ネット各所で難関扱いされているトロフィーだが、実はかなり簡単な攻略法がある。
終ノ雫の最後で地上ラスボスにチマチマとダメージを与えながら紫色の霊片を出現・吸収させ、夜泉濡れ攻撃(掴み技)を発生させる。それをわざと喰らって夜泉濡れ状態に陥り、直後に起きる「巫女の霊ラッシュ」で撃退数を荒稼ぎすることが出来る。
筆者はこの方法で10分も掛からずに「夜泉帰り」トロフィーを獲得。道中の雑魚敵相手に撃退数を稼ぐことに比べて別次元の楽さ、早さなので圧倒的にオススメ。
「天眼通」
「全ての浮遊霊を撮影する」ことが条件。
要するに霊リストのコンプリート。
浮遊霊はただでさえ種類が多いことに加え、登場タイミングは各章ごとで限定、「残影」とは違い画面にフィルター演出がないので気付き辛く、しかも撮影チャンスが僅か一瞬(1秒以下)しか無い個体も居り、なかなか手強いトロフィーだった。
「飛び降りた女」など落下系の幽霊が特に難しかった。
また、本作には全く同名の浮遊霊がリスト上に複数存在しており、見落としがちなので注意が必要。
筆者は攻略サイトにお世話になりながら全種類の浮遊霊を撮影したつもりが、表記が"99%"止まりだったのでおかしいと思い色々調べた結果、三ノ雫に「首を吊った男」という同名の浮遊霊が二体存在していたことに気付き、無事にトロフィーを解除。
撮影の難しい浮遊霊はとにかく"覚えゲー"なので、撮れるまでは何度もチェックポイントに戻って練習を重ねていた。
時間に余裕がない場面も多々あり、そういう時は装填の早い上位フィルムを惜しまずに使ったり、蓮の場合は固有技の「四・八連射」を織り交ぜることで活路を見出せた。
「祭」
「全てのミッションを最高評価でクリアする」ことが条件。
シンプルな条件ながら、同じミッションでもNORMAL、NIGHTMAREの両難易度で最高評価の「SS」を獲得する必要がある為、一番骨が折れるトロフィーだった。
本作の評価システムにクリア時間や被ダメージは影響せず、「稼いだスコア」こそが評価の全てとなる。そこで、時間を掛けてでも良いので如何に戦闘で怨霊を倒さずにポイントを毟り取るか、そして浮遊霊や残影を見逃さずに取り尽くせるかが肝になると思った。
マップで取得した消費アイテムについても使わずに取っておくとリザルト時にポイントへと換算され、これがミッションによっては数万ポイント分にもなる為、意外と侮れない。せめて得点の高い「鏡石」や「清めの火」だけでも積極的に集めきっておきたいところ。
普通にミッションをクリアするだけでは良くても「Sランク」止まりになってしまう為、夕莉と深羽の場合は七ノ雫で手に入る強化レンズ「得」を使って、蓮の場合は「四・八連射」を使ってとにかく稼ぎプレイをしていくことがコツだった。連の「四・八連射」を最弱の〇七式フィルムで使えば、怨霊の体力をほぼ減らさずにポイントだけを増やし続けられるので有効。
基本的に、怨霊を倒し切らずに撮影すればする程ポイントは稼げるので、射影機の出力(攻撃力)を敢えて強化しないという選択を取っていたのだが、どうもこれが正解だったらしい。すぐに射影機を強化し切ってしまったWiiU時代と比べて、戦闘を長引かせた稼ぎプレイがし易くなっていた。
射影機の強化に巻き戻しは行えず、所謂取り返しのつかない要素なので、トロコンを狙う場合は射影機の出力(攻撃力)は最後の方に回した方が良さそうだ。※逆に「出力」以外は全て早い段階で上げ切ってしまって問題はない。
まだ取り返しが付くミッション中盤辺りに必ずスコアを確認するという癖を付け、「SS」ランクの基準に達するよう丁寧に調整をしながらクリアしていった。(攻略サイトを睨めながら)
それでも調整をミスって「ギリギリSクリア」になってしまったことも何度かあり、泣く泣くリトライしたのも今では良い思い出。長いミッションでは一時間以上掛かることもあり、失敗するとなかなか痛い。
作業量の多さにどっと疲れたが、達成感も大きかった。
まとめ
ポイント
・筆者がトロコンに掛かったのは49時間。・トロコン難易度としては、ゲームの腕前よりも純粋な「作業量」が試される系統。
・お金(ポイント)さえ持っていれば幾らでも回復アイテムを持ち込めるので、ゲーム苦手でも時間を掛ければ攻略可能。
・射影機の「出力」はあえて強化しない方がポイントを稼ぎ易くて有利。
・陰鬱な世界に長時間入り浸ることになるので、ホラー苦手には難関か。
時間にすれば49時間での決着だったが、ホラーゲーム特有の移動の遅さや1ミッションの長さもあり、体感では60時間分くらいの精神力を費やした気がする。
ホラーアドベンチャー+周回というのは基本的に手強い組み合わせだ…。
しかし、トロコンするとなれば総合で見て「疲労感」の方が勝るゲームも少なくない中で、本作は「達成感」「面白さ」の方が見事に上回ってくれた。
硬派めの和ホラーということもあり、設定も雰囲気も重苦しく陰鬱なので、黙々とプレイしていれば気分が落ち込んでくる感覚もあったが、結局は楽しかったわけだ。改めてやってみるとキャラやストーリーが魅力的で良かったし、そしてやっぱり和ホラーの空気は旨い。
というわけで、総合的に見て実に楽しいトロコン体験だった。
零シリーズは推しているので、新作やリマスターが出てくれればまた嬉々としてトロコンに挑むつもりで居る。
そういえば、本作は「無料アップグレード対応作品」らしく、PS4版を買ったついでにPS5版まで貰えてしまった。あっちはセーブデータもトロフィーも別物扱いらしいので、溜め込んできた攻略知識を活かしてそのうち攻略しておきたい。
おまけ
キャラクターが美男美女揃いな点、今回も良い目の保養になった。
幽霊にも可愛かったり綺麗なのがそこそこ居る。大抵は声がヤバいけど…。
少しでもパンツが見えそうな機会があれば必ず激写していた。
小物を眺めて幸せになっている時間もあった。
例えゲームの世界でも、背景の小物が作り込まれることによって空間を占める"空気"が生まれる。
しかも、ホラーゲームの場合は特にこれが濃厚になる。一体何が違うというのか…?
それは、「安心」を引き立てるのは「不安」であり、「生」を引き立てるのは常に「死」だから…なのかも知れない。
以前書いた「月蝕の仮面」語り。
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