「関税145%」中国財政部はギブアップ!「これ以上は無意味だ」。中国外交部「最後まで付き合う」

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アメリカ合衆国中国の「関税の積み上げ合戦」が続いています。

2025年04月10日、合衆国のホワイトハウスは「中国に対する関税は145%が至当」としました。

09日時点では「125%」だったのですが、修正されました。理由は2025年02~03月に科したフェンタニル関連の20%の追加関税が含まれていなかったためです。

145%という無茶苦茶な税率まで跳ね上がりましたが、これについて中国外交部は、2025年04月11日(金)に行われた記者ブリーフィングで「最後まで戦う」と述べています。

以下がその部分です。

『AFP』記者:
ホワイトハウスは、合衆国が多くの中国製品に対して課している関税が累積で145%に達していることを確認しました。

これについて中国側の対応は? 対米関税を再び引き上げる可能性はありますか?

林剣報道官:
中国側はすでに関税問題に関して厳正な立場を繰り返し表明しています。

関税戦争や貿易戦争に勝者はいません。中国は望んで戦うつもりはありませんが、恐れてもいません。

ここで強調したいのは、米側が本当に対話と交渉によって問題を解決したいのであれば、極端な圧力や勝手な行動をやめるべきだということです。

中国はそうしたやり方には決して屈しません!

いかなる対話も平等・相互尊重・互恵の原則の上に成り立たなければなりません。

合衆国が関税戦争・貿易戦争を続けることに固執するのであれば、中国は最後まで付き合う覚悟がある。

中国は責任ある国家です。

合衆国の覇権的・いじめ的行為に対して我々が取る反制措置は、自国の正当な権益を守るためだけでなく、国際的なルールと秩序、各国の共通の利益、そして国際的な公正と正義を守るためでもあります。

合衆国の一方的な横暴に対しては、妥協や譲歩には何の出口もありません。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「2025年04月11日外交部发言人林剑主持例行记者会」

ポイントは、林剣報道官の「如果美方执意打关税战、贸易战,中方必将奉陪到底。」をどう訳すか――です。

「合衆国が関税戦争・貿易戦争を続けることに固執するのであれば、中国は最後まで付き合う覚悟がある」と訳せるのですが……記者の「対米関税を再び引き上げる可能性はありますか?」という質問には、直接答えてはいません。

同日、実は中国の財政部が以下のプレスリリースを出しました。

国務院関税税則委員会が米国産輸入品への関税加徴措置の調整に関する公告を発表

2025年04月11日 出典:中国国務院関税税則委員会事務局

2025年04月10日、アメリカ合衆国政府は中国から輸入する製品に対する「相応の関税」を125%に引き上げると発表した。

合衆国による一方的かつ恣意的な高関税の課税は、国際貿易のルールに著しく違反し、戦後に合衆国自身が構築した国際経済秩序を無視し、経済の基本的な法則と常識にも反する完全なる一方的な覇権行為である。これに対し、中国側は強く非難する。

中華人民共和国関税法、海関法、対外貿易法などの法律および国際法上の基本原則に基づき、国務院の承認を経て、国務院関税税則委員会は以下を決定した。

2025年04月12日より、合衆国産輸入品に対する関税を84分類において125%に引き上げる。(詳細は「国務院関税税則委員会による合衆国産輸入品への関税加徴商品リスト調整に関する公告(税委会公告2025年第4号)」に記載)。

その他の事項については、「国務院関税税則委員会による米国産輸入品への関税加徴公告(2025年第3号)」に従って処理される。

合衆国がこれ以上いかなる高い関税を課そうとも、それはもはや経済的意味を持たず、国際経済史の中で笑い話になるだけだ。

現行の関税水準では、合衆国製品が中国市場で受け入れられる可能性はない。

合衆国が“関税の数字ゲーム”を続けるならば、中国はこれを無視する。

しかしながら、もし合衆国が中国の利益を実質的に損なう行為を継続するのであれば、中国は断固として反撃し、最後まで戦う所存である。

⇒参照・引用元:『中国 財政部』公式サイト「国务院关税税则委员会公布公告调整对原产于美国的进口商品加征关税措施」

合衆国がこれ以上関税を科すことがあっても無視すると宣言しました。つまり、これ以上は合衆国に対抗して関税率を上昇させることはしない――としたのです。

ただし、「中国は最後まで付き合う覚悟がある」とのこと。

(吉田ハンチング@dcp)

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