今年の
大阪杯は昨年のクラシック路線の主役、ダービー馬
キズナに、
菊花賞馬
エピファネイア。そして
オークスを伏兵の立場で制して、
秋華賞では完勝、
カワカミプリンセス以来の
オークス、
秋華賞の2冠馬となった
メイショウマンボが参戦。また、1年2ヵ月の長期休養明けにはなりますが、一昨年の春の天皇賞馬
ビートブラックも参戦。計G1馬4頭の豪華メンバー構成です。
しかし、忘れてはいけないのが、前記の4頭ともに今回が、目標が先にある始動戦であるということです。あの名馬
テイエムオペラオーですら、復帰初戦の
大阪杯では取りこぼしたことがあります。JC馬
ジェンティルドンナは、
京都記念で結果を出さなかったことがドバイに繋がったように、競走馬は負けるべきときはしっかり負けたほうが後々を考えると好結果に繋がりやすいものです。
叩き台で結果を残すとなると、
ジャスタウェイくらい能力が抜けている必要があります。断然人気の実績馬
エピファネイア、
キズナの基礎能力は、
ジャスタウェイ級のところまで来ているでしょうか? これはやってみなければわからないことです。
よって、2頭の強さは認めても、馬券は今回のレースを狙っている馬を本命にします。◎には昨年の
大阪杯で、
オルフェーヴルに詰め寄る末脚を唯一見せた
ショウナンマイティ。
オルフェーヴルを差せるかもしれない、限りなく小さい可能性を唯一見せてきたこの馬が、昨秋の不振で2強に話題を掻っ攫われるのは不本意にすら感じます。
前々走の
毎日王冠はあくまで叩き台の予定で敗戦したもの。前走の
東京新聞杯は順延開催による輸送、またレースでは出遅れ、またあくまで始動戦だったというはっきりとした敗因があります。人気の4歳馬たちが万全ではないなら、十分チャンスがあるはずです。
○は昨年の
菊花賞馬
エピファネイア。もともと
キズナとは完全なラ
イバル関係にありながらも新馬戦のPP指数では
キズナを上回り、2歳暮れのラジオNIKKEI杯2歳Sでは直接対決を完勝。
皐月賞をとりあえず大目標にして、その上でダービーを目指す形をとったためにダービーでは万全のデキにはありませんでした。よって、ダービーを完全に目標に置いた
キズナにはダービーで先着を許してしまいました。しかし、基本的には
キズナよりもやや能力は上回っていると見るべき馬です。今回は次走の香港を目標に置いた始動戦ではありますが、能力を考えればあっさりというシーンも十分あるでしょう。
▲は昨年の
垂水Sをレコード勝ち、
金鯱賞を快勝するなど昨年一気に力をつけた
カレンミロティック。PP指数上、自己ベストくらいで走れれば、今回のメンバーを相手に勝利しても驚けない実力馬です。
有馬記念は先行馬にとって厳しい展開を4コーナー先頭の強気な競馬。前走の
中山記念は前に行けなかったために持ち味を生かせず、また外を回ると厳しい馬場状態でもあったために大敗してしまいました。前2走の敗因は明確です。よって、巻き返しの可能性は十分あるでしょう。