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1: 歴ネタななしさん
ローマ帝国滅亡から暗黒の中世へ
文明が終わるということ

識字率そこそこ → 神父以外文盲
上下水道完備 → 糞尿垂れ流し
食器と食事道具 → テーブルのくぼみに盛り付けて鷲掴み
街道は安全 → 野盗・山賊だらけ
貨幣経済 → 物々交換
地中海貿易 → サラセン海賊跋扈
巨大建造物 → アーチすら作れなくなった
各地の特産物からなる豊かな食生活 → 雑穀雑穀雑穀、ちょっと小麦
地中海の覇者 → フン族、アヴァール、マジャール、ヴァイキング、イスラム、モンゴル、オスマンにボコボコ
人類史上最も幸福な時代 → 重税、蛮族の侵入、疫病、餓死、王侯貴族による圧政、教会による支配

2: 歴ネタななしさん
なぜ中世ヨーロッパは厳格なキリスト教を受け入れたのでしょう?
そこにはもちろん、合理的な理由があったのです。

最大の理由は中世の貧しさです。
禁欲のキリスト教は貧しい中世の荘園世界にジャストフィットしました。
それ以前…古代ギリシアやローマの時代は豊かでした。
なぜなら地中海を支配していたからです。
温暖な気候の中、各地域はそれぞれの特産品の生産に特化し、海上貿易が盛んに行われていました。
人々はその経済力で食と性の享楽にふけりました。

しかし、ゲルマン民族の大移動で西ローマ帝国は崩壊。経済秩序が破壊されます。
またイスラム勢力に地中海の制海権を奪われ、貿易も不可能になりました。
ヨーロッパは深い森の中で、小さな村(荘園)単位での自給自足体制を強いられます。

中世とは都市も海も失ってしまった時代。
人々はアルプス以北の寒冷な森に入って行きました。
地力もなく、流通もなく、深い深い森の中にある小さな村での自給自足。

その貧しさに耐えるため、中世は神への強い信仰を必要としたのです。

3: 歴ネタななしさん
なぜローマ崩壊後の欧州における文化生活水準が一気に下がったかというと、通常は古代の農村や都市社会は地産地消で
自分たちの必要分はすべて生産できたが、古代ローマではすでに比較優位にもとづく産業の地域分担制が確立されており
高度に発達した流通路を使って庶民でも遠隔地で作られたそれら生活物資を使うことができた

しかしこうした各都市間が互いに依存するシステムは一度交通が遮断されると一挙に石器時代まで戻ってしまうことすらありえる

>>3
江戸時代の日本は
たまにオランダや清と交易するくらいでほぼ鎖国状態の内需経済だったけど
豊かで文化水準も高かったな

>>14
長崎に入港する蘭船は年に1隻だから「たまに」と言っていいが
清船は年に150~200隻入港してたから「たまに」というレベルではない

>>3
分業してたんなら、ローマ崩壊後鉱工業に特化した地域はどうなったんだ?

>>39
ダキアのその後見てれば想像できよう……

5: 歴ネタななしさん
カルヴァン派は民衆の生活を貧相なものに戻したけど資本主義は発展したよね

10: 歴ネタななしさん
ちゃんとした本読めば中世ヨーロッパの酷さは誰でもわかるぞ
一番大きいのが支配者の責任感の欠如
税金は山ほど取るが民を守る気がない(5公1教会1種籾1鉄製農具レンタル料2民つまり8公2民)
街や村を野盗・海賊に荒らされても男は殺され女子供がさらわれても領主は城に引きこもってやり過ごすだけで何もしない
民衆は絶望してますます宗教にのめり込むと言う悪循環
教会は科学否定で本を燃やすから文明が退行してローマ時代の施設が壊れても直せないので生活水準は落ちる一方
はっきりいって絶望しかない社会だ

11: 歴ネタななしさん
北アフリカは今でこそ土人ランドになってるけど
かつてはエジプトやカルタゴなどの文明的な大国があったんだよな

12: 歴ネタななしさん
ヴァンダル王国には生き残ってほしかったな
北アフリカにゲルマン人のキリスト教国家とかロマンやん
ま、ビザンツに滅ぼされんでも後のイスラムに征服されるか
統治が糞だったから自壊してただろうね

16: 歴ネタななしさん
江戸時代初期1600年~1700年くらいのヨーロッパの歴史に興味が出て色々読んでるんだけど
この時期のヨーロッパで付き合う価値の有りそうな国ってオランダくらいなんだよ
イギリスが少し惜しいくらいで付き合う相手の選び方としては良い選択だったと思うわ

26: 歴ネタななしさん
古代ローマの奴隷
中世ヨーロッパの農奴
旧ソ連の労働者
現代日本の社畜

どれが一番ハードモードなの?

>>26
精神的には現代日本の社畜だと思う。
ソ連もスターリン以降は丸くなったみたいだし、
中世の農奴の労働時間はさほど多くなかったみたいだし、
古代ローマの奴隷でも時代が下ると、奴隷身分と言う一種の階級みたいな
感覚に近くなったみたいだからな。

>>26
古代ローマの奴隷
資産を保有せずサラリウムのみで生活する無産階級。所得税自体が存在せず、
兵役こそが租税であり戦利品ゲットする特典付き

中世ヨーロッパの農奴
無産階級で領主にピンハネされるが羊を草原に放って見守る程度の単純労働が可能。
弱者権力として聖書を理由に集団サボタージュ可能。
雷が鳴ったら神の怒りだと言って集団職場放棄できた。

旧ソ連の労働者
言うまでもなく全員公務員社会。バブル期ならともかくいまの日本では現業警察官や消防士ですら勝ち組らしい。

現代日本の社畜
退職した団塊世代までは旧ソ連を超える天国であとは地獄。
借金まみれの国を支える税と、老人を支える税と、消費そのものへの税と、
所得税と原発事故の責任を何故か国民が負う税を徴収された税を冥加やみかじめ料を法令化した税が課されます。

>>26
古代ローマの奴隷は特定の人種民族を永久的に奴隷化したのではなくて経済奴隷なので誰の奴隷でもない自由人の農夫もいれば奴隷農夫もいたし、 ギリシャ人の奴隷を輸入して法務や会計士やエンジニアさせたり主人に金を払って自由人になったり主人の権力や保護欲しさに自分から奴隷になったりだったようだ。  


奴隷を買う有産階級も人頭税の無い時期なら税のかからない資産として奴隷を買う。 現代の経済奴隷でいえば住宅や学資ローンで首が回らない労働者も奴隷だが、そのうえ所得税まで徴収されるようです。 

>>26
古代ローマの奴隷は、家内奴隷は天国、鉱山奴隷は地獄だったらしいな
鉱山奴隷は日本の佐渡鉱山で使われてた無宿人の水替人足みたいなもんか

旧ソ連の工場労働者は、コルホーズの農民よりははるかにいい暮らしだったとか
農民もフルシチョフ以降少しは改善されたらしいが

28: 歴ネタななしさん
ヨーロッパは分権社会になったから
まとめてインフラ整備やるのが難しかったんだろ
国王一個人が払える額が限られてるし
戦争で傭兵雇って大赤字で手一杯
インフラは地域まかせ、都市部は自治権があったんで介入も難しい
国単位のまとまったインフラは19世紀の近代国民国家まではなかったと考えるのが適当
まず古代的な中央集権国家の方が中途半端に発展した分権的な近世国家より大規模なインフラはやりやすい
中国も大運河事業やってるし

29: 歴ネタななしさん
いつからいつまでが地中海文明で、
いつからがヨーロッパなのか

30: 歴ネタななしさん
アテネやスパルタなどの古代ギリシャの都市国家から西ローマ崩壊までが地中海文明で
ローマ・ゲルマン・キリスト教の融合の象徴であるカールの戴冠からがヨーロッパ開始

37: 歴ネタななしさん
西洋史における中世は一般的に476年の西ローマ帝国滅亡から1453年の東ローマ帝国滅亡まで。
ちなみに1453年には英仏百年戦争も終結している。

41: 歴ネタななしさん
さすがに十字軍の頃にもなるとフン族侵入の何世紀も後だけに、十字軍自体が高度な文明レベルを持っている感じがする
その要塞などを見れば、遅れていた欧州が十字軍に遠征した時のイスラム圏の影響で
という以前にすごい軍事技術を持っている感じだ
今は逆に中世欧州を遅れているように見せすぎなんだよ
バイキングにせよ、モンゴルにせよ、ただ単に遅れているだけの民族が広大な領土を制覇できるとは思えない
13世紀での軍事的なモンゴルの位置というのは今のアメリカ・イスラエルのポジだろ

>>41
すごいというとゴシック建築とかか

>>41
>さすがに十字軍の頃にもなるとフン族侵入の何世紀も後だけに、十字軍自体が高度な文明レベルを持っている感じがする

食料尽きて共喰いしたり、略奪品の分配でもめて殺し合いしてた蛮族のどこに文明要素何てあるの?

>その要塞などを見れば、遅れていた欧州が十字軍に遠征した時のイスラム圏の影響で
>という以前にすごい軍事技術を持っている感じだ

十字軍の要塞とか現地人を徴用して作らせたもので、当時のヨーロッパはモット&ベイリーとかいう掘立て小屋レベルの砦しかなかったが

42: 歴ネタななしさん
セグメンタタが廃れたのはやはりコストがかかり過ぎて
全盛期ローマでもないと維持できなかったからかな
チェーンメイルは斬撃への耐性はあるけど
槍による刺突やメイスによる打撃には弱いんだよな

46: 歴ネタななしさん
今ある万里の長城は明代だからふーんと思う程度だが
コロッセオはそれより遥か昔の古代の建造物なのがすごいところ
ピラミッドもね

47: 歴ネタななしさん
中世のゴシックアーチは技術難易度高いのはいいが金がなくて結局満足につくれないというオチがつく
すごいのかすごくないのかよくわからん設計倒れ的シロモノ

48: 歴ネタななしさん
東ローマ帝国も滅亡はしなかったが
領地にスラブ人が大量に移動してきており
インフラ技術が大幅に低下
軍事面でもイスラムやブルガリアに勝てない
コンスタンティノープルの大城壁も自分で修理できず
難易度高い大規模建築も自分でできず

アルメニアの異民族に金払ってやってもらうなんてありさまだった

50: 歴ネタななしさん
欧州の主要都市って殆どローマ時代に原型ができたものなんだな
ロンディニウム、ウィンドボナ、パルキノ、アクアエ・グラニ、コロニア、
ハドリアノポリス、アクインクム、ルテティア、ルグドゥヌム、フェリキタス・ユリア

52: 歴ネタななしさん
十字軍がへとへとになって犠牲者を出しまくって行軍した荒野をローマ軍はすいすい進んでるね  
これが兵站の有無の差なんだよな

54: 歴ネタななしさん
古代に憧れてローマ風のつもりで似ても似つかないものを作ってたのがあの時代。
それからひたすらでかくしようのゴシックを経て、 構造や材料まで系統的・科学的に研究して古代を超えようと試みるのは ルネサンスになってから 

55: 歴ネタななしさん
ローマ帝国  チート
中世  暗黒時代
ルネサンス  復興の兆し
大航海時代  確変
産業革命  覇権

56: 歴ネタななしさん
イギリスはヴィクトリア朝
フランスはナポレオン時代
ドイツは第三帝国
イタリアはローマ帝国
ロシアはソ連
トルコはオスマン帝国
中国は唐
の頃が全盛期だな

日本の全盛期は
文化では江戸時代、影響力では大正から昭和初期orバブル期あたりかな

65: 歴ネタななしさん
思想的には4世紀のアウグスティヌスあたりで自由意志の概念が生まれたりいろんな光明があるんだけど
そこから一気に花開くのが13世紀のトマス・アクィナスっていうのが遠いな

67: 歴ネタななしさん
ローマの建築技術は主に修道士がヨーロッパ各地に保存していて、それが活かされたのは事実
ただロマネスクはローマの影響「も」あったとされるが、ゴシックはむしろ断絶性の方が強く指摘されてる

力学的構造を見せつける機能美重視のギリシャ・ローマ建築と比べて
フライング・バットレスなどを用いて、力学的構造を隠す(そして非現実感を演出する)のがゴシック建築の本質だったため

78: 歴ネタななしさん
建築技術はエトルリアから吸収、学問・芸術はギリシャから吸収
ローマ独自の文化って何だろうな?

79: 歴ネタななしさん
街道整備
すべての道はローマに通ずとあるようにあれほど大規模かつ綿密に道路を整備したのは
ローマ帝国が初めて

80: 歴ネタななしさん
こんな道を2000年前に作ってたって凄いね日本は江戸時代ですら荷車が通るのに苦労するようなところが多かったのに

標準的なローマ街道の道幅は4mで、2台の馬車が行き違える車道幅であった。
その両脇には幅3mの歩道が作られていた。車道部分は最大で深さ2m程度まで掘り下げられ3層構造の路盤となっていた。
下層路盤が大きな石で、中層路盤が中くらいの大きさの石、上層路盤が粘土と砂利を混ぜた層であった。
路面となる表層石は、大きな石を亀甲形等に組み合わせたもので、薄くて平らな敷石ではなく重量のある分厚い石を敷くことで道路の安定性を高めていた。
道路は中央部が少し膨らむよう勾配が付けられて舗装されていて、3層構造の石で造られた路盤で排水すると共に、この勾配により路肩にもスムースに排水するように設計されていた

>>80
古代日本の官道は田舎でも道幅6~12mはあった。
それ以降の退化っぷりが凄まじいが。

>>85
古代の官道、広さは大したもんなんだが、舗装もメンテもアレすぎて比較にもならんわけだが
日本がモデルにした唐だって、こと街道に関してはローマには太刀打ちできんよ(それ以外のことはさておき)

87: 歴ネタななしさん
中国はローマほどには道路整備に熱心でなかった
そのかわり運河整備に注力した

ローマには地中海があったから運河不要
内陸まで船舶輸送が必要なエジプトはナイルだけで充分だからこれまた運河不要

中国は黄河、淮水、長江の大河を有効活用するためには運河が必要だった

93: 歴ネタななしさん
西ローマ崩壊からカロリングルネサンスまでどうローマ文明がうけつがれていたかというのはもっと語られるべきテーマ
それがないと原始時代に戻ってた可能性すらあるだろうし

94: 歴ネタななしさん
ポストローマ期の研究って本を読むと良いよ。なかなかおもろい。

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