「目的の明確化」
2000年頃、ITの導入が進まない中小企業さんに対し、
中小企業白書の中でよく書かれていた言葉だ。
当時、IT業界からの営業攻勢も強く、
導入はしたものの、結局、何のために導入するのか
わからないまま、勧められるままに導入してしまう
ケースが多かった。
その結果、経営へも活かせず、投資も無駄になり、
その後の借金に苦しんだ中小企業さんが多い時代だったのだ。
それ以来、事例問題でも、IT導入というと
考え方の一つとしてこの「目的の明確化」を出すようになったのだ。
だが、「目的の明確化」は何もITの話には限らない。
何かを達成しようと思えば、必ずこれが必要だ。
目的が明確でなければ手段も明確にならないし、
目的が明確でなければ手段も明確にならないし、
具体的な計画も立てられないからだ。
ところで、先日こんな話を聞いた。
Twitterで要約練習をする方に、
方法を間違っている方がけっこうある、と。
卒業生からの話だ。
もちろん、要約はその概要を取りまとめれば
いいだけだ。だが、この練習を「2次試験に活かすため」
という目的でやっているなら、正しく練習したい。
要約練習は、まとめるだけでなく、論理的な文章を書く練習にもなる。
だとすると、要約文の40字を「。」で切って、
2文にしてしまっては絶対だめだ。
2文にしてしまっては絶対だめだ。
因果のある文章は一般に50〜60文字で書く。
最低でも40字は必要になる。
なのに途中で切って20字を2つ並べても
それは箇条書きになるだけだ。因果が作れない。
こんな風に誤った練習になるのも、その練習で
何を手に入れるのか?
何を手に入れるのか?
目的が明確になっていないせいかも。
せっかくの練習が無駄にならないようにね!