◇キリンチャレンジカップ2014 日本1―0ジャマイカ(2014年10月10日 デンカS)

 初招集のDF塩谷がデビュー戦でフル出場を果たし、存在感を際立たせた。右センターバックで森重とコンビを組むと、素早い反応で相手の速攻を封印。身体能力の高い中米相手に1対1で競り勝ち、後半37分にはパスカットから本田に鋭い縦パスを送り、決定機をつくった。

 試合前は「やべぇ」と緊張を隠せず、右サイドバックの酒井高に「シンプルにやりましょう」と声を掛けられた。ピッチに立つと緊張は消え「後半は縦パスだったり良さを出せた」と、充実感を口にした。

 完封に貢献した塩谷にアギーレ監督も満足感を隠せない。試合後の会見で指揮官は「(8月16日の)浦和―広島戦を初視察したが、彼はベンチだった。評価を聞いていたので残念だと思っていた。それから2カ月。彼はパーフェクトだった」と目尻を下げた。

 ケガで外れた吉田(サウサンプトン)の代役で千載一遇のチャンスを生かした塩谷は「きょうの試合だけで評価するのは難しい。継続してどれだけやれるかが自分の課題」と次を見据える。日本の泣きどころのポジションで、金髪の新鋭が輝きを放った。

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