「今の時点でPS5を買っていない人はどうせ買わない」は誤り。

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プレイステーション5が値上げされる度に
一部のユーザーが

”今の時点でPS5を買っていない人はどうせ買わない”だとか、
”値上げに文句を言っているやつはどうせ買わない”だとか、
そういったことをネット上を中心に発言している光景を目にします。

しかし、それは残念ながら間違えで
コアユーザー目線で考えてしまっていたり、
ゲーム機の売れ方をあまり知らない人だったりする場合がほとんどです。

ゲーム機と言うものは、案外、”発売から何年が経過しても、
次のハードが出るか、あるいは失敗して市場から淘汰されるまで”は
売れ続けるものです。

発売から3年、4年経っていれば普通は買っている!何て言うのは
コアユーザー目線の考えですし、一般的な考えとはかけ離れています。

実際にゲーム販売店店長を経験した経験なども元に
この点の”誤り”について解説していきます。

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すぐに買うのはコア層。一般層は意外とすぐには買わない

まず、プレイステーション5に限った話ではありませんが
ゲーム機を発売日にすぐに購入する……!という人は意外と限られており、
特に一般層は、”そんなにすぐには新しいゲーム機は買わない”のが基本です。

欲しいソフトが出るなどの”きっかけ”があったり、
あるいは値下げだったり、
金銭的に余裕が出来たり、そういう”何か”がないと
なかなか新しいゲーム機は買いません。

PS5にしてもそうで、2024年9月の値上げの際にも
「今の時点で買ってないやつは値上げされてなくても買わないでしょ」みたいな
意見もありましたが
それは誤りであり、”今の時点で買っていない人の中でも、
今後買う人はたくさんいる”ので、
値上げしてしまうと、そういった人たちを遠ざけてしまうことになり、
PS5にとっては大きな打撃となるのです。

特に、自分自身がコアユーザーだと”自分目線”になってしまいがちですが、
新しいゲーム機を慌てて買う一般層のユーザーは”案外、そこまで多くない”
ということは理解しておいた方が良いです。

それを理解していないと
”今までPS5を買って来なかった人がこれから買うわけないでしょ”みたいな
ズレた考え方を抱いてしまうことになります。

きっかけがないと一般層はなかなか買わない

一般層のユーザーは、きっかけがないと
ゲーム機というものはなかなか購入しません。
そのため、発売から1年、2年、3年と経過していても、
普通に新しいゲーム機を買ってない場合も多いですし、
逆に”きっかけ”があれば、発売から3年、4年と経過したハードでも
普通に購入します。

そのきっかけと言うのが、

・欲しいソフトが発売されること
・値下げなどが行われること
・自分たちの生活の中で収入などに余裕が出たこと
・何らかの記念日へのプレゼント

などが挙げられます。

特に、ソフトや値下げなどは大きな理由となり、
PS5で言えば「モンハンワイルズが出たら買う」という人もたくさんいるでしょうし、
過去のゲーム機だって、そういう動きはいくらでもありました。

〇〇が出たら買う!という人は結構多く、
”モンハンしかやらない”みたいな人も多いために、
”今、PS5を買っていない人は、この先も買わない”というのは誤りです。

案外、”それしかやらない”から”それが出るまで買わない”という人は多く、
たくさんゲームを遊ぶ身からすると、ついつい
”もうこれだけソフトが出てるんだから”と思ってしまうと思いますが
一般層のユーザーは案外そうではないのです。

「PS4もモンハンしかやらなかった」みたいな人は結構多いのです。

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実際に売上を見ても分かること

発売から既に7年以上が経過したニンテンドースイッチですが、
未だに毎週のように数万台の売上を記録しており、
”売れ続けている”状態です。

PS5にしてもそうで、switchと比べると売上台数は低めではありますが
毎週数万台売れています。

”発売から何年経過しても”
毎週、数万台売れている。
これが、現実です。

もちろん買い替え需要などもありますが
全員が買い替えなのか?と言われるとそうではなく、
毎週数万人ずつ、新たに買う人がいる、ということです。

ですので、”発売から数年経過しても買ってない奴は買わない”なんて言うのは
そもそも完全に間違いであり、
”毎週、これだけ新しく買っている人がいる”というのが現実となるのです。

また、PS4の時も、
「モンスターハンターワールド」が発売されたのは
2019年のことで、PS4発売から既に5年以上が経過していましたが
この時に、PS4本体の売上は伸びています。

そういった点からも、
”発売から3年~4年も経過して買ってないやつは買わない”というような
意見は間違いであり、
何もなくても平時からある程度は売れますし、
モンハンのようにきっかけとなるようなソフトがあれば、
(次のハードが出ていなければ)それなりにハードの売上を
引っ張ることにも繋がるのです。

PS5の値上げは様子見勢を切り捨てる行為

しかし、PS5の場合は↑のような動きを
鈍らせてしまっているのが現実で、
それは、”今になって買ってないやつは買わない”ではなく、
”今までPS5を買って来なかったけれど、将来的に買う可能性のあったユーザー”を
自ら払いのけてしまっている、そんな状態になっています。

上でも説明したように、発売から何年が経過したタイミングであっても
後継機が出るか、ハード自体が大失敗に終わり市場から消えるまでは
毎週のように売れ続けますし、
人気シリーズの新作などが発売されれば、
本体は売れます。

が、PS5の場合は”あまりにも高額になりすぎた”こともあって
こういった動きは従来のプレイステーションと比べても
かなり”鈍く”なってくることは否めません。

3度目の値上げにより7万~8万になってしまい、
特にハードの中期以降は”それまで様子を見ていたユーザー”が
相手になるために購入に関しては最初に買ったユーザーと
比べれば比較的消極的ではあります。

そのどちらかと言うと”消極的”なユーザーを
引き込んでいくためにソフトの投入や値下げなどを行うわけですが、
今回のPS5は値上げを繰り返し、
”どちらかと言うと消極的なユーザー”を、跳ねのけてしまっている状態と
なっています。

そのため、PS5は従来のプレステと比べると中期以降の伸びは
あまり期待できず、
モンハンが発売されるタイミングでも盛り上がりに欠ける結果となるでしょう。

値上げへの不満は”様子見勢”から出る

「値上げに文句を言っているやつはどうせ買わない」という意見も
ありますが、これも間違いで、
”値上げへの不満”は、”様子見勢”からも出ます。

と、言うのも様子見勢は”値下げ”を期待していたり、
欲しいソフトが出たら買う、と考えていたりするわけですが
値上げされてしまうと、期待とは真逆の結果になったり、
欲しいソフトを諦めざるを得なくなったりするために
不満を抱く人が増える、ということです。

こういった”様子見勢”は、値上げさえしなければ
PS5を購入したり、と言う可能性は十分にあったユーザー層になりますので
値上げによって
”もしかしたらPS5を手にしたかもしれないユーザー”を、
”敵”にしてしまうという結果にも繋がりかねないのです。

”本当に興味のないユーザー”の中にも文句を言う人はいるとは思いますが
値上げに不満を抱いているユーザーの中には
”そのうち買うつもりはあった人”もたくさんいるのです。

全く興味のない人は「値上げ?あっそ。」で終わる話ですからね。

まとめ

”今の時点でPS5を買っていない人は買う気がない”は
誤りであり、PS6が発売されたり、
PS5が衰退して市場から淘汰されたりするまでは、
買おうとする人は必ずいます。

コア層と違い、そんなにすぐに新しいゲーム機を買う人は
そんなに一般層には多くないですし、
PS5のような高額ハードとなれば尚更です。

潜在的ユーザーがいる中での値上げは
やはり今後、大きく響くことになるでしょう。

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