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つくばの"すーさん"
電気管理技術者
つくば電気管理事務所です。
茨城県つくば市を拠点に
自家用電気工作物(高圧電気需要家)の
外部委託電気保安管理業務
および各種測定等試験業務を
おこなっております。

このブログでは
電気管理技術者(電気主任技術者)として
自家用電気工作物の
実務に関することや
各種業務で経験したことを
随時掲載しています。

大人の自由研究(4)タンデルチェッカーの自社校正

これまで準備してきた

抵抗やコンデンサを用いて

株式会社 双興電機製作所/タンデルチェッカー TA-1020 (soukou.co.jp)

自社校正をやってみました。

まずは、

高電圧計の校正と、

漏れ電流計の校正をおこない

これは難なくクリア。

そして本番のtanδ校正。

試験用抵抗やコンデンサを

使用前にDMMで測定し

tanδ%を演算。

並列につないで

2kV,6kV,10kVの電圧を印加します。

コンデンサ0.00912μFと抵抗4.9MΩだと

演算上7.1%、確度±2%なので5.1%~9.1%に

なるはずでした。

上2kV 5.9% / 中6kV 10.2% / 下10kV 15.1%

2kVの時は

範囲内の数値が出ましたが

6kV,10kVの時は

大幅に外れてしまいます。

電圧が上がるとtanδ%が上がるということは

絶縁抵抗値が変動しているのでは、

と考えられます。

ですので、

コンデンサを

ハイボルトテスタHVT-11Kで

絶縁抵抗測定したところ、

DC5kVでは100GΩ超えますが

DC10kVだと5GΩに届きません。

30kVコンデンサといっても

作りからして

高電圧に対する絶縁は維持できない、

ということだと思います。

同じ形のコンデンサで

50kVの物や

もっとお金を出せば違うものも

あると思うので、

そのうち

リベンジしてみようと思います。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • いつも楽しみに拝見しております。
    先日ケーブルの直流耐圧を模擬するため、
    AliExpressでリンクにある青い30kV耐圧のコンデンサで試してみました。
    ハイボルトテスタで6kVくらいまでは漏れ電流が少なかったのですが、
    10kVあたりから30μA一気に上がり、
    更に15kV程度まで上げると、コンデンサのリード間でパンッ!と空中放電が始まりました。
    コンデンサの耐圧以前に、端子間の距離に問題があるようです。
    2~3個直列にすれば問題解決ですがその分静電容量が下がり…
    その後1週間程度放置したあと、同じ要領で耐圧してみたところ、
    0.3μA程度で落ち着き、あれー?って感じです。
    試験器の接地は常に取っており条件も変わらず、
    中華コンデンサは慣らしが必要なのかなと…とにかく不安定なのは間違いなさそうです。

    • もきゅうさん>
      コメントありがとうございます。
      やはりサイズからして
      どう考えても離隔距離が足らず
      しょうがないかなとあきらめて
      ごついのを購入しました。

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