WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
朝の散歩からー10月の彼岸花

今年の夏は、果てしもなく暑かった。9月も全部夏だった。

ようやく今日は、10月1日。 1週間ぶりに、金生山への朝の散歩を再開。

1週間のブランクは、実は日光で、夜21:30から翌日11:00まで山中修行し、午後は火渡り、夜は修験道の話題で盛り上がる懇親会という、充実しつつも過酷な日程の後、少し涼しくなったからと一気に畑全面を耕運し、腰を痛めてしまったから。

長く山馬鹿をやるには、やり過ぎは禁物と、深く反省した次第。

ということで、ダンベル6圈楝歩はお預けにして、ゆっくり慣らし散歩から始めることに。

ちょうど彼岸花が盛りとなったので、スマホで撮影しながら散歩する、そんなゆとりが大切なんだな。。

それにしても、猛暑・冷夏でも、その名のとおり9月の彼岸に咲く彼岸花が、今年は10月に咲くのは異例。

 

さて、ぼっちの散歩コースは、自宅からまず中山道を赤坂宿までたどっていく。

途中の兜塚という、慶長5(1600)年の関ヶ原の戦いの前夜に起こった杭瀬川の戦いで討たれた、東軍の猛将野一助義を着用の鎧兜と共に葬った塚を通過。

江戸時代に入ってからは、赤坂宿御使者場(西)とされた場所で、西から大名などが赤坂宿に入る時、宿場役人や名主が出迎えた場所だという。宿の東外れにもある。

ここが、彼岸花の小さな名所となっている。

それから、金生山明星輪寺の参道入口となる急坂に取り付く。

その左(西)側には子安神社があって、朝日の中、彼岸花が輝きながら満開を迎えている。

右(東)側は、秋葉神社。

金生山は全山石灰岩の山で、石灰岩を焼いて石灰にした美濃国赤坂の「美濃灰」は、武蔵国青梅成木の「武州灰」、下野国葛生の「野州灰」と並び、左官用石灰として江戸初期の石灰石焼成黎明期からの名産地だった。

そのため、石灰を焼く「焼師」の安全を祈る灯籠が奉納されていたりする。

けっこうな急坂を、腰の具合をチェックしながら登っていく。

ぼっちの少年時代、金生山は画像の黄色のラインくらいまであったが、どんどん採掘して、明星輪寺のある部分だけが、残っている。

右も左も削られ、展望ばかりが良くなっております。

夜明けもだいぶん遅くなって、今は5時50分くらいになっている。

山上の明星輪寺仁王門を通過。仁王像は鎌倉時代のもので、県の重要文化財。

この門をくぐるたび、もうちょっと筋トレしなくちゃと思う(無理はいけませんがね)。

明星輪寺の境内も彼岸花が多く、石仏が花に埋もれるよう。

朝日に染まる本堂と、その背後の岩ノ巣公園。

本尊の虚空蔵菩薩は、本堂奥の窟に納められており、寺の開基は役行者とされる。

今までふうん、と聞いていた創建伝承も、円空を追跡して大峯山を何度も踏査したので、親しく感じられる。

境内のイチョウの木の下には、ギンナンを収穫するため、ブルーシートが敷いてあった。

ギンナンの収穫盛期は、葉が黄金色に染まる頃でしょう。

なんとか、慣らし運転の散歩も無事終了。秋山までに、体調戻したいもんです (ロ。ロ)/

 

<おまけ>

「全国山の日協議会」のHPに、『円空の冒険』諸国山岳追跡記(8)【奈良県編】を掲載いただきました。

3度に及ぶ大峯山調査を中心にまとめています。どうぞご笑覧ください。

 

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