政治学博士。大学院で先進国の難民受け入れ政策を研究する傍ら難民支援を行う国際機関やNPOにインターン/リサーチャーとして関わる。その後アフリカに関するキャンペーン活動やNGOや財団の運営、政策提言活動、キャンペーン事業に従事。(一社)SDGs市民社会ネットワーク(SDGsジャパン)では、普及啓発事業を担当。現在、認定NPO法人Malaria No More Japan理事、(公財)プラン・インターナショナル・ジャパン アドボカシーグループリーダーも務める。著書に「FGM(女性性器損傷)とジェンダーに基づく迫害概念をめぐる諸課題―フェミニズム国際法の視点からの一考察」(早稲田大学出版部)。
「児童館でバイトをしていて驚いたことがあった。それは小学生たちが会話の中で持続可能な開発目標(SDGs)について話していたことで、環境を気遣う発言や行動をしていたことだ」。これは、先日非常勤講師をしていた大学の授業の最終レポートを採点した際
「結婚はしないの?」「やっぱり結婚はいいものだよ」「結婚して子どもを持てば、あなたもお母さんの気持ちが分かるよ」 30代の頃、友人に、当時の彼氏や上司に、口やかましい親戚に、何かあるたびに投げかけられた言葉です。彼らは私への「親切な助言」
私の周りには残念ながら小泉進次郎氏を応援する人、支援する人が皆無であり、今回の総裁選が始まってから一体どのような方が小泉氏を応援しているのだろうか、とつらつら考えていました。いくつか支持する理由があるのだと思います。試みにいくつか挙げてみま
先日、朝日デジタルコメントプラスのコメンテーターである教育ジャーナリストのおおたとしまささんの『男子校の性教育2.0 』を読んで、「そうなんだ」と驚いたのが、全国の高校に占める男子校の割合は約2%(2023年時点で全国4791校のうち99校
峰なゆかさんの漫画は「アラサーちゃん」から大好きで、思い出すと何度も読み返す漫画のひとつです。 「AV女優ちゃん」ももちろん全巻持っていて、こちらも読み返すたびに、様々な気づきがあります。このインタビューに出ていないですが、サイン会で障害
都市における樹木の伐採をめぐる議論を見るたびに、東京都の「東京グリーンビズ」が掲げる緑と調和した街づくりの難しさを感じます。 私がすんでいる地域の事例になるのですが、この地域は「桜」の文字が入っているように、戦後植樹されたソメイヨシノが街
この記事を読んで思い浮かべたのが、スリランカ出身のクマさんと結婚したシングルマザーと娘をめぐる、中島京子さんの「やさしい猫」です。 この家族の物語を大きく変容させたのは、クマさんが在留カードを更新する際に不法滞在であるとして収容、そして裁
京都国際高校に関する誹謗中傷について、日本ファクトチェックセンターでは、同校が2004年に日本の「一条校」の認可を受けている高校であること、また、各種学校は甲子園に限らず、インターハイなどにも出場しており、高野連から特別に出場資格を得たわけ
どんなに文字やデータを並べても、一枚の写真、映像の持つ力、そのメッセージに叶わない。ケビン・カーターがスーダンで撮影した「ハゲワシと少女」、ドロシア・ラングの「出稼ぎ労働者の母」、長崎で撮影されたジョー・オダネルの「焼き場に立つ少年」
つい先日、別のメディアの方から子どもや思春期の若者の整形をめぐる議論について伺う機会がありました。脱毛に限らず、二重まぶたの整形や鼻を高くしたい、など夏休みにバイト代を貯めて、手術をするケースが増えているのだそうです。 それについてどう思
性的ないじめをなくすための、性教育の重要性にまで踏み込まれた、すばらしく読み応えのあるインタビュー記事です。インターネットやSNSでも様々な議論を呼んだ、旭川市の広瀬爽彩さんの死をめぐる報道の中で、私は一番すとんと納得できる尾木さんのお話で
戦没者追悼式で繰り返される「今の平和や繁栄は、尊い犠牲の上に築かれた」、靖国神社を参拝する政治家が述べる「国のために戦い、尊い命を犠牲にされた御英霊に対して、哀悼の誠を捧げる」といった言葉は、耳当たりの良い、差しさわりのない文言です。である
2019年に出版された池内了さんの「科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか」(みすず書房)は、この記事が問いかける問題を正面から取り上げられた本です。そこでは「科学者および技術者が軍事研究に手を染め、戦争で人間を効率的に殺戮するため
2022年7月から、常時雇用する労働者数が301人以上の事業主は、男女の賃金の差異の公表が義務化されました。今年1月の移転で男女の賃金の際の平均値は全労働者で69.5%、正規雇用労働者の場合は75.2%、非正規雇用労働者の場合80.2%とな
こういう入学時の「寄付金」をめぐる話は、かつてであれば「よくある話」で片づけられていたと思います。私が高校生の時、近所にあった病院について、病院の院長が跡取りとなる息子の医学部への入学のために何千万か寄付したという、嘘か誠か分からない話が公
厚生労働省の令和4年(2022)度衛生行政報告例によれば、人工妊娠中絶件数は12万2725件、1955年の117万143件をピークに減少傾向が続いています。 年代別にみると最も多いのが20~24歳の 3万544件、次いで 25~29歳の2
日本では、3月10日の東京大空襲の慰霊法要、6月23日の沖縄の慰霊の日、8月に入ると広島・長崎の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典、15日の全国戦没者追悼式と、様々な機会に平和について学び、考える機会があります。その機会にどう学ぶべきなのか、考えさ
お隣の国、韓国の移民政策について、日本の外国人材受け入れ政策との差を考えさせられる記事です。 2023年4月、国立社会保障・人口問題研究所が公表した将来推計によれば、2022年現在日本人口全体の2.4%を占める外国人の比率が、約50年後の
最低賃金の引き上げの意義と負の側面両方を考えさせられる記事です。 読んでいて気になったのは、そもそもなぜ「安い日本」なのか、ということです。名目賃金・実質賃金の推移を見ると、1991年から2020年にかけて、名目賃金については、米国は2.
厚生労働省が2018年に公表した調査では、「ネット使用を制限できなかった」「やめようとしたらイライラした」など8項目のスクリーニング(適格審査)のうち3~4項目当てはまると不適応使用者、5項目以上だと病的使用者でありネット依存の疑いがあると