アドマイヤグルーヴ急死 女王杯連覇
03、04年のエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴ(牝12歳)が15日、けい養先の北海道安平町のノーザンファームで急逝した。父はサンデーサイレンス、母は天皇賞・秋を制したエアグルーヴという良血。00年のセレクトセールでは、牝馬としては当時の最高額の2億3000万円で落札された。現役時代の競走成績は21戦8勝(重賞5勝うちG12勝)。
ノーザンファームの吉田勝己代表は「放牧から戻ってきた際の様子がいつもと違うので、経過観察していたところ、突然倒れて息を引き取りました。解剖したところ胸部に出血が確認されました。大変残念に思っております。冥福を心から祈ります」とコメントした。
現役時代に管理していた橋田師も非常に残念がっていた。「なかなかG1を勝てなかったけど、やっとエリザベス女王杯を勝てたのが印象的だし、引退レースを勝ってくれたのも思い出深いですね」と沈痛な面持ちで振り返った。現在はその子どものアドマイヤテンバ、セプター、トライの3頭を管理。「残された子どもで、何とかできないかと思っています」と、天国の母にこれからの活躍を見せるつもりだ。