こんにちは。
前回紹介したシンポジウムで上映された映画Mohtarama «محترمه»のなかで、アフガニスタンの詩人ラービア・バルヒーの詩が取り上げられていました。
名前を聞いて、以前教科書で読んだことを思い出しました。
رابعهٔ بلخی از جمله شاعران و چهرههای درخشان زبان و ادبیات دری است. پدرش کعب نام داشت و از جملهٔ امرای دورهٔ سامانی بود.۱رابعه به درس و آموزش بسیار شوق داشت و با استفاده از امکانات پدر توانست بسیاری از دانشهايی را که در آن وقت رواج داشت، فرا بگیرد. رابعه با متانت و پشتکار هدف خود را دنبال میکرد. تا آنکه شاعر نامداری گردید و شعرهای زیادی سرود که اشعارش از ارزش ادبی والایی برخوردار است.۱
(訳:ラービア・バルヒーは、詩人であり、ダリー語とダリー文学の才能溢れる人物です。父はカアブという名で、サーマーン朝時代の王族のひとりでした。
ラービアは勉強と学問に非常に熱心で、父親の可能性(※補足:力、資金、設備、環境など)を利用して当時流行していた学問の多くを学びました。ラービアは、ぶれることなく、忍耐強く、自らの目標を追い求めました。その結果、有名な詩人となり、多くの詩を詠みました。彼女の詩は卓越した文学的価値があるものとして高い評価を得ています。)
(引用元:アフガニスタン小学校3年生の教科書、和訳は引用者)
以前、教育省のウェブサイトに掲載されていた教科書のデータから引用した内容です。(随分前から閲覧不可になっています。)
以前ダリー語の授業で、
・女子校の名前に採用されるくらい有名で尊敬されている人物
・恋愛関係の詩が多数ある
・乗馬ができたので、戦場にも顔を隠して行き、兵士を激励する詩を詠んだことがある
と教えていただきました。
女性がインタビューのなかで、アフガン社会にも色々な女性がいること、特に社会的な立場によって、専業主婦と外で働く女性では直面する現実も違い、自分の扱われ方に疑問を持たない人もいるが、働いている人はさまざまな現実の中で理不尽な思いをするといった話がありました。
自分は人間じゃなくて物として扱われている、人間としての尊厳がないことが理不尽なんだという訴えがあり、映画の中でزن، زر، زمین (zan, zar, zamiin) 「女性、金(キン)、土地」というフレーズが出てきました。
このزن، زر، زمین (zan, zar, zamiin)は、現地の価値観だと聞いたことがあります。インドの映画にも同様のタイトルの映画があるみたいですね。
この価値観を一方的な見方(西洋的な考え方)で切り捨てるのではなく、どうやったらその中でも女性が人間として尊厳を保ちながら生きていけるのだろうか、そのようなことは可能なのか分かりませんが白黒つけずにグレーで考え続ける必要がありそうです。
「物として扱われているように感じる」という話は、国や地域限定に限らず、悩まれている方はいるのではないかと思いました。
まだ消化しきれていないので、書き直すかもしれません。
今日も読んでくださりありがとうございました。