アップルの本拠地アメリカで発売が開始になったMR(VR)ゴーグルVisionPro。日本人のライターやアップル提灯記事御用達記者がわざわざハワイや本国にまで出向いて絶賛レビューを上げまくっています。
実際に体験していない自分が、彼らのレビューそのものを否定するのはおかしいと思いますがちゃんと記事を読み込んでいくと
「日本人の殆どが未体験のVision Proをフラゲしている優越感」
が随所に感じられ個人的には”ガジェットおじさんのテンション高いコタツ記事”としか思えませんでした。なぜならネガな点をほどんど両者とも強調していないからに他なりません。このデバイスが10万円前後なら「好きにしたら良いやん」と思うのですが、日本円で50万円オーバーですからおいそれと一般人が人柱になれる金額ではありません。個人的にも非常に気になるデバイスではありますが、日本未発売のVRやMR文化が根づいてない我が国の提灯ライターの記事ではなく冷静に現存しているMetaQuest3との比較をしてくれている記事があったのでご紹介します。
Meta Quest 3でもVision Proが提供する機能の80%以上を得られる
[Long post]Tried Vision Pro. Here's what I thought : OculusQuest
参照したのは上記の海外掲示板サイトRedditに投稿されたもの。英語ではありますが実に冷静にMeta Quest 3との比較を長文で紹介しています。英語を読みたいくない方、GPTに翻訳をお願いしたくない方のためにダイジェストで要約しますw
・Vision ProはQuest 3と似ており、80%以上の機能を提供するが、重く指紋が目立つ。
・レンズはQuest 3より小さく、視野も狭い。
・実世界のクリアさはQuest 3より優れているが、色収差が存在する。
・ホームメニューはクリアで見やすいが、遠くのモーションブラーとノイズがQuest 3レベル。
・パススルーのスケールが実際よりも大きく、違和感がある。
・パススルー体験はQuest 3と同等で、VSTはより高いダイナミックレンジを持つ。
・スクリーンのクオリティやVR環境の没入感に改善の余地あり。
・アイトラッキングの精度やUIの使いやすさにも改善が必要。
・Vision Proは高スペックのQuest 3に似た体験を提供するが、改善の余地がある。
結論は”全体的にVision Proが高スペックのQuest 3と似た体験を提供するものの、その実行にはまだ改善の余地があると感じています。Appleが技術的な課題を克服し、より直感的で使いやすいデバイスを提供することを期待しています”とのことで、現状74800円のMetaQuest3で50万オーバーのVisionProとほぼ同等の体験ができると個人的には感じました。日本での技適にも通ってないような機器を(いづれ通りますが)声高に”未来”だとか”ブレイクスルー”だとか騒ぎ立てる提灯記事には惑わさないように本能ブログの読者様には冷静に俯瞰していただけたらと思っております。個人的にも気になるデバイスではありますが、日本円で30万円(MacBook Proのいいやつと同等)ぐらいになったら人柱を検討しようかとは思っております。