- HOME
- JKCについて
- 事業内容
はじめに
一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)は、純粋犬種の犬籍登録、有能・優良犬の普及、畜犬の飼育の指導奨励、動物愛護精神の高揚のために活動している国際的愛犬団体です。
活動の一環として、純粋犬種の保護と質的向上のため血統証明書を発行し、また、ドッグショー、訓練競技会、アジリティー競技会、フライボール競技会、トリミング競技会、ハンドリング競技会などの開催を通して、犬の素晴らしさや犬と暮らす楽しさを広く伝えるほか、動物愛護精神向上のため、「愛犬飼育管理士」資格取得のための講習会・試験、「夏休み犬の絵コンクール」「愛犬とのふれあい写真コンテスト」などを実施しております。
また、地震等の災害時に被災者捜索を行う災害救助犬の育成を1991年より行っております。
JKCは、世界89カ国が加盟する国際畜犬連盟(FCI)に加盟しており、登録頭数は国内最多、世界第2位を誇る国際的なケネルクラブです。
犬籍登録事業
JKCの大きな事業のひとつは、純粋犬種の犬籍登録と血統証明書の発行です。JKCが加盟している国際畜犬連盟(FCI)では、現在349の犬種を公認(2019年6月現在)しています。
今日見られる犬種の多様性は、人間が生活の目的に合うように改良を加えてきた結果であり、人類の貴重な文化遺産なのです。そして現在では人間がきちんと管理しないと、犬種の保護が不可能となっています。このために作られたのがケネルクラブであり、健全な繁殖の貴重な資料となるものが血統証明書です。
犬種の保護に必要なことは厳正な犬籍登録管理です。JKCでは1949年から犬籍登録と管理を行い、国内の純粋犬種保護と質的向上に努めています。
現在、交配するすべての牡犬のDNA登録を義務付け、厳正管理を追求しています。2006年4月からは、遺伝性疾患への取り組みの一環として、特定非営利活動法人日本動物遺伝病ネットワーク (JAHD)による股関節・肘関節評価結果の血統証明書記載を実施しております。
展覧会・競技会事業
犬籍登録と並ぶJKCの大きな事業は展覧会・競技会の開催です。
ドッグショーは純粋犬種保護のために犬籍管理と並んで大変重要なものです。純粋犬種にはそれぞれすべてにその犬種の理想の姿を文章で記述した犬種標準(スタンダードと呼んでいます)があります。ドッグショーでは犬と犬の直接的な比較ではなく、どの犬がその犬種のスタンダードに最も近いかが審査されています。ドッグショーで入賞するためには、よりスタンダードに近い犬の繁殖が求められます。より素晴らしい犬を繁殖し、そのような優良犬を多くの方に披露するためのステージがドッグショーなのです。ドッグショーで優秀な成績をおさめた犬にはチャンピオンの称号が与え、チャンピオンとなった犬を数多く繁殖した優秀な繁殖者と、これら優秀犬の父犬、母犬について、「JKC Breeding Award」として表彰を行っております。
競技会には、日頃の訓練の成果を披露する訓練競技会、犬の障害物競争であるアジリティー競技会やフライボール競技会、ハンドリングやトリミングの技術を競うハンドリング競技会、トリミング競技会などがあります。
これらの競技会に出陳して技術や知識を高めるとともに、犬を愛する多くの人々が愛犬とともに参加できる数多くの楽しいイベントとなっています。
災害救助犬育成事業
JKCでは、地震多発国である我が国の現状に鑑み、1991年より災害救助犬の育成を行っております。地震などの災害現場で瓦礫の中に取り残されている被災者を、犬の特異な能力である嗅覚を利用して発見するのが災害救助犬の仕事です。もとより発生しないことが望ましい災害ですが、本会では、万が一の有事に備え、出動可能な災害救助犬を全国に配備しております。
犬を通した社会への貢献
災害救助犬の育成とあわせてJKCが力を注いでいるのが、犬を通した社会への貢献です。JKCのクラブでは犬と一緒に高齢者介護施設やホスピスなどを訪問し、多くの方に犬とふれあう喜びを感じていただいています。犬とふれあうことによって、血圧が安定したり、痴呆の方に笑顔が戻ったりすることは既に世界的に認められていることです。犬を通してどんな社会貢献ができるのか、これからも積極的にチャレンジしていきたいと考えています。
正しい畜犬の飼育指導奨励、動物愛護精神の高揚
JKCでは、動物愛護精神の高揚を図る目的で、毎年、各種コンクール(夏休み犬の絵コンクール、愛犬とのふれあい写真コンテスト、愛犬とのふれあいの俳句)を実施しております。
これらの催しには開催のたびに全国から数多くのご応募をいただいております。
終わりに
JKCではこれからも全国の愛犬家の皆様のためにさまざまな事業を展開してまいります。犬と人のより良い共生のため、さらなるご支援をよろしくお願い申し上げます。