大会MVP&得点王のアクラム・アフィフ(左)、最優秀GKのマシャアル・バルシャム [写真]=Getty Images
AFCアジアカップカタール2023のMVP(最優秀選手賞)、得点王、最優秀GKが10日に発表された。
今大会の決勝は10日に行われ、大会2連覇を目指す開催国のカタール代表と、初の決勝進出を果たしたヨルダン代表が激突。アクラム・アフィフがPKのみのハットトリックという珍しい記録を達成し、カタール代表が3-1でヨルダン代表を破った。この結果、カタール代表はアジアカップ2連覇を達成。韓国代表、イラン代表、サウジアラビア代表、日本代表に続く5カ国目の連覇を成し遂げたチームとして、大会史に名を刻んだ。
決勝戦の後には表彰式が行われ、今大会のMVP、得点王、最優秀GKが発表。MVPと得点王には、決勝でPKのみのハットトリックという偉業を成し遂げたアフィフが選ばれた。今大会、アフィフは決勝トーナメント行きを確定させた後のグループA第3節中国代表戦(○1-0)こそベンチスタートとなったが、残る6試合はフル出場。グループA第1節のレバノン代表戦で2得点を挙げると、その後も順調に勝利を重ねるカタール代表の中心に君臨した。
最終的にアフィフは7試合の出場で8ゴール3アシストと圧巻の数字を記録した。直接得点に関与しなかったのは準々決勝のウズベキスタン代表戦(1-1/PK戦:3-2)のみ。ただし、PK戦では1人目のキッカーとしてシュートを成功させており、このPK成功を含めると、全試合でゴールに絡む活躍を見せている。大会を通しての主役となり、“個人2冠”を達成した。
最優秀GKには、同じくカタール代表から、マシャアル・バルシャムが選出された。アフィフと同様、バルシャムはグループA第3節の中国代表戦を除く全試合にフル出場。同試合は恐らく温存される予定だったはずだが、サード・アル・シーブに代わって後半頭から出場したサラー・ザカリアが負傷したため、64分から緊急でゴールマウスを守る。中国代表戦に出場したことで、今大会全7試合のピッチに立っていた。
バルシャムが強烈なインパクトを残したのが準々決勝のウズベキスタン戦。後攻だったカタール代表は、1人目のアフィフこそ成功したものの、2人目のアルモエズ・アリ、3人目のアルマフディ・アリ・ムフタルが連続して失敗。既にバルシャムも2人目のシュートを止めていたが、この時点で1-2と窮地に立たされた。それでも、ここからバルシャムが2本連続でストップ。カタール代表は2人連続で成功し、PK戦で追い詰められた母国を勝利へ導いた。その後も守護神としてゴールを守り、カタール代表の連覇達成を最後尾から支えた。
なお、今大会のカタール代表はグループA第1節でレバノン代表を3-0、第2節でタジキスタン代表を1-0、第3節で中国代表を1-0で破り、3戦全勝かつ無失点と安定感のある戦いを披露。ラウンド16ではパレスチナ代表を2-1で下すと、準々決勝のウズベキスタン代表戦は1-1で120分間が終了したが、前述の通りPK戦で3-2と勝利。準決勝では、日本代表の前に立ちはだかったイラン代表との激闘を3-2で制すと、決勝ではヨルダン代表を3-1で破った。
今大会の表彰は下記の通り。
■AFCアジアカップカタール2023・表彰
▼最優秀GK
マシャアル・バルシャム(カタール代表)
By サッカーキング編集部
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