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35歳の元クロアチア代表DFロヴレン、ギリシャ王者PAOK加入が決定! 2年契約を締結

2024.09.16

昨年1月からはリヨンでプレーしていたロヴレン [写真]=Icon Sport via Getty Images

 ギリシャ・スーパーリーグ(ギリシャ1部リーグ)のPAOKテッサロニキは16日、元クロアチア代表DFデヤン・ロヴレンが完全移籍加入することを発表した。

 クラブからの発表によると、ロヴレンとPAOKテッサロニキの契約期間はおよそ2年間で、2026年6月30日までの契約を結んだという。リヨン側からの発表によると、2025年6月30日まで残っていた契約を双方合意のもとで解除していたとのことで、移籍金の発生しないフリートランスファーでの加入となる。背番号は「6」に決まった。

 ロヴレンは1989年7月5日生まれの現在35歳。クロアチアの強豪として知られるディナモ・ザグレブのアカデミーで育ち、2006年6月に弱冠16歳にしてトップチームデビューを飾った。その後は2部のインテル・ザプレシッチへのレンタル移籍も経験し、2008年夏の復帰後は最終ラインの主力に君臨。2010年1月にリヨンへ完全移籍し、初の海外移籍を果たすと、サウサンプトンを経て、2014年夏にリヴァプールへ完全移籍加入した。

 リヴァプールでは加入初年度からセンターバックの定位置を確保。2017-18シーズン途中にオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが加わってからは負傷の影響もあって徐々に出場機会を減らしたものの、在籍した6年間で公式戦通算185試合出場5ゴールを記録。2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)制覇、翌2019-20シーズンのプレミアリーグ初優勝などを経験した。

 リヴァプール退団後はゼニトで2シーズン半プレーし、公式戦通算63試合のピッチに立って3ゴールを記録。昨年1月には古巣のリヨンに復帰しており、昨季終了時点で公式戦通算32試合に出場して1ゴールを挙げていた。なお、今季はここまでリヨンで公式戦のピッチには立っていない。

 また、クロアチア代表としても、2009年10月のデビュー以降、長きにわたって活躍。FIFAワールドカップは3大会連続でメンバーに名を連ねており、EUROも2020年大会に出場している。ロシアW杯では、最終ラインの主力に君臨し、決勝までの全7試合に出場して母国の準優勝に貢献。続くカタールW杯でも、準決勝までの全6試合のピッチに立って、クロアチア代表を2大会連続の躍進へと導いた。これまでに国際Aマッチ通算78試合出場5ゴールを記録。カタールW杯を最後に代表からの引退を表明していた。

 ロヴレンの新天地となるPAOKテッサロニキは、バスケットボールやバレーボールなどのチームも持つ総合スポーツクラブで、サッカー部門は1926年に創設された。過去には元日本代表MF香川真司(現:セレッソ大阪)が所属していたことでも知られる。2023-24シーズンのギリシャ・スーパーリーグでは、AEKアテネ、オリンピアコス、パナシナイコスとの優勝争いを制し、5シーズンぶり通算4度目の優勝を達成。キペロ・エラーダス(ギリシャ・カップ)でも8度の優勝を誇っており、名実ともに国内屈指の強豪として地位を確立している。

 王者として迎えた今シーズンは、開幕3連勝を飾った後、15日に行われたパナシナイコス戦をスコアレスドローで終え、第4節終了時点で3勝1分と勝ち点「10」を獲得。オリンピアコスとは勝ち点で並んでいるものの、得失点差で下回り2位につけている。

 ヨーロッパリーグ(EL)の戦いも並行しながら、クラブ史上初のギリシャ・スーパーリーグ制覇を狙うチームに、頼れるベテランDFが加入。ロヴレンにとっては自身5カ国目のプレーとなり、DFリーダーとしてチームをけん引する活躍が期待される。

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By サッカーキング編集部

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