私はWebエンジニアとして働いているので、毎日長時間マウスとキーボードを使っています。
そうすると、肩は凝るし手首は痛くなるしで結構困っています。
何とかできないかと思って調べたところ、分割キーボードがいいと見て、気になって調べてみました。
そんな中で見つけたのが『Ultimate Hacking Keyboard』です。
左右に分割できるだけでなく、トラックボールをキーボードに取り付けることができるので、マウスのせいで痛くなる手首にもよさそう?
なんかすごくよさそうに思ったので、早速購入してみました!
そんな『Ultimate Hacking Keyboard』(以後は略して『UHK』と呼びます)を実際に使ってみた感想についてお話していきます。
Ultimate Hacking Keyboardとは?
UHKこと『Ultimate Hacking Keyboard』は、「Ultimate Gadget Laboratories」というハンガリーの会社が販売している左右分離型のキーボードです。
左右で分割しているため、キーボードを打つときに背中が丸まるのを防ぎ、姿勢の改善が望めます。
また、購入時に、オプションでトラックボールなどのオプションを付けることができたり、キースイッチを選択することもできるので、カスタマイズ性も高いです。
ただ、ハンガリーから発送されるため、注文してから届くまでに時間がかかりますし、送料・関税もかかってしまいます。
サイトも全て英語なので、少しハードルは高めです。
Ultimate Hacking Keyboardの内容
今回購入したのは、
- UHK本体
- パームレスト
- トラックボールモジュール
- クラスターモジュール
- キーキャップ
この5点。
それぞれ順に見ていきましょう。
Ultimate Hacking Keyboard本体
まずはキーボード本体の箱。
箱の中にはキーボード本体以外にも、
- USBケーブル
- 4極4芯ケーブル
- スタンド
- キーキャップ&キースイッチ引き抜き工具
これらが入っています。
ぱっと見普通のキーボードですが、このように分割することができます。
分割キーボードとしてだけではなく、普通のキーボードとして使うことができるのは嬉しいですね。
USBケーブルは両端がType-Cですが、Type-Aへの変換アダプターが付いているので、Type-A・Type-Cどちらのポートでも使うことができます。
4極4芯ケーブルは、キーボードを分割したときにキーボード同士を繋ぐのに使います。
ちなみに、元々入っているケーブルは短いので、市販の電話用ケーブルを買いました。
このケーブルに繋ぎ変えても問題なく使うことができました。
Ultimate Hacking Keyboard用パームレスト
次にパームレストです。
裏側に4箇所付属のネジで留めるだけで簡単に取り付けができます。
ドライバーもいらないので本当に楽々です。
そのため、不要なとき気楽に取り外すこともできます。
トラックボールモジュール
UHK用のトラックボールモジュールです。
オプションのモジュールは、キーボードを分割した場合のみ使うことができます。
トラックボールモジュールは、右側のキーボードに取り付けます。
物理ボタンは2つ付いているので、普通のマウスと同じように右クリック・左クリックはできます。
ただ、マウスホイールは付いてません。
また、トラックボールは取り外すことができるので、ホコリを取るなどのメンテも可能です。
クラスターモジュール
クラスターモジュールです。
こちらは左側のキーボードに取り付けることができます。
こちらにもマウス用ボタンが2つ付いているので、左クリック・右クリックが可能。
中心の黒いボール部分は、マウスホイールとして使うことができます。
転がすことで上下だけでなく左右にもスクロールが可能となっています。
3つのキーは、自由にカスタマイズすることができるので、好きなキーを割り当てて使うことができます。
私はモードの切り替えと、ブラウザの進む・戻るボタンとして使っていました。
両方のモジュールを取り付けるとこんな感じ。
カッコイイですね!!
キーキャップ
キーキャップです。
Macを使っているので、Commandキーが欲しかったんですよね。
特にこだわりがない人は不要かも?
Ultimate Hacking Keyboardのよかった点
UHKを使ってみてよかったと感じた点は、以下の4つ。
- キーボードから手を離さず作業ができる
- 自由にキーマップができる
- 手首や肩こりがマシになった気がする
- サポートが優秀
順に解説していきます。
キーボードから手を離さず作業ができる
キーボードにトラックボールが付いているので、キーボードだけで全ての操作が完結するようになります。
特に私はエンジニアとして働いているので、キーボードとマウスどちらも頻繁に使うんですよね。
それがキーボードから手を離すことなく作業ができるようになったので、非常に便利です。
ショートカットキーを使うことである程度はキーボードだけで操作できますが、やはりどうしてもマウスが必要になる場面は出てきますからね。
そういうときでも、キーボードから手を離さなくてもいいので、作業効率が上がります。
自由にキーマップができる
専用のキーマップアプリケーション『UHK Agent』を使うことで、自由にキーマップを変えることができます。
通常のキーだけでなく、Macに標準搭載されているような音量調整のキーや、オーディオコントロールのキーもあるので、そのあたりも含めて好きなようにカスタマイズが可能。
しかも、複数のレイヤーを設定することができるので、2つ目のレイヤーにはオーディオコントロールなどの外部機器の操作中心にするなどできます。
他にもマウス操作もキーに割り当てることができるので、マウス操作に特化したレイヤーを作って、ちょっとしたマウス操作はキーボードから行うってこともできますよ。
そういう意味では、トラックボールなしでもいいかもしれませんね。
手首の痛みや肩こりがマシになった気がする
普通のキーボードと違って、キーボードを使うときの姿勢が決まっていないので、自分が楽だと思った姿勢でタイピングすることができるようになります。
そのおかげか、以前よりも手首の痛みや肩こりがマシになった気がしてます。
やっぱり、キーボードを使うために肩を丸めた姿勢なってしまうのって、身体にはよくありませんからね。
サポートが優秀
実は、キーボードが届いた当初、キーボードをUSB接続してもUHK Agentがエラーを出して認識しないという問題が発生してました。
なんとなく海外のサポートって適当だってイメージありませんか?
私もそのイメージを持っていたので、かなり不安に思いながらもサポートに連絡したところ、無事に問題を解決することができました。
もしハードウェア的な不具合だった場合、交換や返金にも対応していただけると言っていましたし、日本と同じくらいサポートはしっかりしていると感じました。
英語わからないマンなのでGoogle翻訳に頼り切っていましたが、やり取りには特に問題なかったです。
Ultimate Hacking Keyboardの気になった点
逆に気になった点については、以下の4つ。
- 操作に慣れが必要
- トラックボールが少し遠い
- 値段が高い
- 全て英語で行う必要がある
こちらも順に解説していきます。
操作に慣れが必要
UHKを使いこなすには慣れが必要です。
理由は2つあります。
- 一般的なキーボードよりもキーの数が少ない
- 正しいポジションでないとうまくタイピングできない
詳しく解説していきます。
一般的なキーボードよりもキーの数が少ない
例えば、MacBookのキー数は78個ありますが、UHKのキー数は65個です。
結構差がありますよね。
そのため、普段使っている一部のキーは別レイヤーに設定する必要が出てきます。
このあたりの設定は『UHK Agent』で行います。
今までそのまま押せてたキーが、レイヤーを切り替えないと押せないってのは、慣れるまで少しストレスに感じてしまうかもしれません。
正しいポジションでないとうまくタイピングできない
キーが左右に分割されていると、キーが打ちづらく感じてしまうかもしれません。
それは、うまくホームポジションでキーが打てていない場合です。
例えば、「Y」のキーって右手人差し指で押せていますか?
実は私は「Y」のキーは左手人差し指で押してました。
そのせいで、左右分割キーボードを使うと左手人差し指では「Y」のキーを押すことができないので困ってしまうんです。
使っているうちに慣れて正しいポジションになるとは思うので、困るのは最初だけだとは思いますが、その慣れるまでのストレスに耐えることのできる精神力は必要となりますw
トラックボールが少し遠い
キーボードから手を離さずトラックボールを使うことができるのは非常に便利なんですが、そのトラックボールが少し遠いんですよね。
キーボードの内側についているので、親指を結構伸ばす必要があります。
恐らく、手が大きめの人なら何の問題にもならないと思いますが、逆に手が小さい人だと使いづらく感じるかもしれません。
そこは海外基準の製品って感じがしますね。
値段が高い
とにかく値段が高いです。
- キーボード本体が320ドル
- モジュールが1つ65ドル
- パームレストが75ドル
- キーキャップが10ドル
- 送料が85.03ドル
- 関税が5,300円
合計620.03ドル(日本円にするとだいたい88,000円)に関税合わせて、約93,300円です。
10万円近いキーボードって高すぎる・・・。
円安の影響も大きいので、円高が進めばもう少しマシになるはずです。
まぁそれでもかなり高い部類のキーボードではあります。
全て英語で行う必要がある
公式サイトが全て英語なので、購入時のあれこれも全て英語で入力する必要があります。
また、サポートに問い合わせをする場合も全て英語でやり取りをする必要があります。
そのため、英語アレルギーの人にとっては少しハードルが高いです。
とは言え、サポートとのやり取りもGoogle翻訳で十分コミュニケーションが取れるので、そこまで恐れる必要はないかと思いますよ。
Ultimate Hacking Keyboardレビューまとめ
- キーボードから手を離さず作業ができる
- 自由にキーマップができる
- 手首の痛みや肩こりがマシになった気がする
- サポートが優秀
- 操作に慣れが必要
- トラックボールが少し遠い
- 値段が高い
- 全て英語で行う必要がある
高級キーボード『HHKB』をいろいろな意味で超えている超高級キーボード『UHK』についてご紹介してきました。
左右分割キーボードでありながら、普通のキーボードとしても使うことができるのも使いやすいポイントですね。
今回私はトラックボールモジュールを選びましたが、他にもトラックパッドやトラックポイントのモジュールもあるので、自分の好みに合わせて選んでみてください。
慣れは必要なものの、慣れれば作業効率爆上がりのキーボード『UHK』一度使ってみてはいかがでしょうか?