2018年5月25日(金)放送、第7回「チコちゃんに叱られる!」の4つ目のお話だよ!
「なぜ、「男が青」で「女が赤」? 」だよ!
確かに、おトイレの標識も、男性が青で、女性が赤だよね。
なんとなく、そう思っていたけど、なんでなんだろう?
なぜ「男が青」で「女が赤」?
チコちゃんの「男と女の微妙な関係についてくわしい大人はだーれ?」という問いかけに、田中美佐子さんが指名されたよ。
田中さんは、「全然知らないっ!」
男女のイメージカラーって、やっぱり男性が「青」、女性が「赤」だよね。
なんでなんだろう?
全然わからないや?
チコちゃんの答えは、
「庶民が貴族にムカついたから」
は???
トイレのマークを色分けしたのは、グラフィックデザイナー道吉剛さんだった
以下、専門家の解説だよ!
男女の色分けについて代表的なのはトイレのマークだね。
このマークの色を決めた人物は、グラフィックデザイナーの道吉剛さん。
1964年の東京オリンピックの際に初めてトイレを青と赤の表示にしたんだ!
トイレマークのデザインは以前からあったんだけど、男性がスカートを履く国もあるということで男女で色分けすることになったんだね。
道吉さんのコメントによると、
「正直、私には男は青、女は赤という感覚はありませんでした。」
戦後の貧しい日本では身の回りにカラフルなものは少なく、男女を色で分けると言う感覚はなかったそう。
しかし、色分けについて考えていた時に目に入ったのはアメリカ人の子どもたち。
そこにいたのは青っぽい服の男の子と、赤っぽい服の女の子だったんだ!
「このイメージカラーが万国共通なのでは?」と考えた道吉さんは、トイレマークの色分けとして提案。
これが東京オリンピックで採用されたんだね!
すごい!!
男女の色分けの起源となったきっかけとは?
解説によると、色分けの起源は18世紀のヨーロッパでの出来事がきっかけであるそう。
それ以前では男性が赤を身に着けることも多かったんだって。
18世紀以前のヨーロッパでは貴族などの上流階級は赤などの派手な衣装を身にまとっていたんだって。
例えば有名なナポレオンの絵画「ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト」は、赤いマント姿が印象的だよね。
(フランスの画家ジャック=ルイ・ダヴィッド作、1801年から1805年)
派手な衣装を好んだ貴族階級に対して、庶民の衣服は染色されない素材のままの色が多く、くすんだ黒に近い色が主だったんだ。
産業革命
しかし、18世紀後半~19世紀前半にかけてイギリスで技術革新が起こります。
それが世にいう、「産業革命」
庶民の生活レベルが劇的に向上したんだ。
そこで、経済力とプライドを見につけた庶民は、貴族への反発するようになったんだね。
能澤教授によると「言ってしまえば貴族にちょっとムカついていたって事ですね。」だって!
そんな反発心の表れとして、庶民の男性は貴族とは真逆の色である青系の色、暗めでシックな色の生地を好んで着たんだ。
一方、女性たちは明るい色の服を着るように。
こうして男性=シックな青、女性=明るい赤というイメージが根付いていったんだ。
女性がピンク色の服を好んで着るようになったキッカケは?
アメリカ大統領夫人、ファーストレディの「マミー・アイゼンハワー」だって。
彼女は1953年、第34代アメリカ大統領ドワイト・D・アイゼンハワーの就任式典に、ピンク色のドレスを着て登場したんだ。
これが、世界中の女性の注目を集めたんだって。
そこから後の大統領夫人にも、ピンク色が継承されるようになり、モードの世界にもピンク色が流行したんだね。
ということで、
「男は青、女は赤」なのは、「庶民が貴族にムカついたから」
補足
日本でも室町時代の武家や皇族などの上流階級の人々は赤などの明るい色の着物を好んでいたそう。
ローマの休日や大統領夫人がピンク色の服を着ていたのは、当時の流行色だったから。
解説してくれたのは
東京家政大学
能澤慧子名誉教授
東京家政大学
東京家政大学(とうきょうかせいだいがく、英語: Tokyo Kasei University)は、東京都板橋区加賀1-18-1に本部を置く日本の私立大学である。
1949年に設置された。
大学の略称は東京家政大。
(Wikipediaより)
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