日本の科学者たちは、国内で最も人気のある米を気候変動の壊滅的な影響から守るために時間との戦いを繰り広げている。
記事抜粋
- 日本の山岳地帯にある米生産の中心地、新潟県の研究センターで、
科学者チームが、米の特定の品種に耐熱性を与える米のDNA内のパターンを特定した。
彼らは現在、その遺伝子特性を、40年以上にわたり国内のスーパーマーケットの売り上げで
圧倒的なトップを占めてきた日本米「コシヒカリ」に交配させる研究に乗り出している。 - 昨年、日本全国のコシヒカリは記録的な猛暑に見舞われ、壊滅的な被害を受けた。
コシヒカリは他の種類の米に比べて特に暑さに弱く、猛暑で米粒が白濁し、もろくなった。
これは、コシヒカリが経済最大の農業生産物である新潟の農家にとって大きな打撃となった。 - 政府が関税を使って米の輸入を制限している日本では、昨年のコシヒカリの不作が
今年の広範囲にわたる米不足の一因となった。
スーパーマーケットの棚が空になったことでパニックが起こり、
日本の政府に国の戦略的備蓄米の放出を求める声が上がった。 - 耐熱性があり有望な候補品種の米は、研究センターの品質試験室に持ち込まれ、
粘り気、水分、丸み、光沢などを機械で検査される。
専門家は、センターの50台の炊飯器で炊いた米の香りと風味を検査する。
最終的には耐暑性コシヒカリ1品種が選ばれ、その種子が新潟県内の農家に配布される予定だ。
すでに今年、新潟県農業研究センターの研究者らは、
正しいDNA配列を見つけるために数万のハイブリッド米のサンプルを検査した。
Scientists in Japan are racing against time to save the country’s most popular rice from the devastating effects of climate change. https://t.co/JKKSlPE6x4
— The New York Times (@nytimes) October 23, 2024
- 日本の科学者たちは、国内で最も人気のある米を気候変動の壊滅的な影響から守るために時間との戦いを繰り広げている。
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この記事への海外の反応
- 名無しの外国人@ざぱとす
つまり、気候変動を止めるのではなく、私たちはこの気候に適応しようとしているのだ。
それが良い考えかどうかはわからないや。
- 名無しの外国人@ざぱとす
コシカリは、夏の気温が常に27度を超えるカリフォルニアで栽培されているよ。
日本の品種に対抗して味覚コンテストで優勝したことだってある。
日本が自国の米市場を保護し、品質ではなく保護主義の臭いがする厳しい輸入制限によって
米の価格が世界最高になっていることに記事が触れていなかったことに驚いたな。
外国産米は大量販売が義務付けられているから、典型的な日本の小家族が買うには多すぎる。
それに、在来の遺伝子を使って育種プロセスを迅速化できるクリスパーなどの遺伝子編集技術について
触れられていなかったことにも驚いた。
クリスパーとは?
「CRISPR」はClustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeatsの略。
このDNA配列は、細菌や古細菌などの原核生物の免疫システムの一部として最初に発見され、
2012年以降、遺伝子編集ツールとして重要性が高まっている。
この遺伝子編集ツールは、その精度の高さから、
DNA配列の挿入(ノックイン)、欠失(ノックアウト)などの改変ができ、農業、疾病モデル、
遺伝子治療、創薬など、数え切れないほどの応用が期待されている。
従来はTALENSやZFNSのような手間がかかる高価な既存の遺伝子編集ツールが主流だったが、
CRISPRの登場で様変わりした。
(出典|遺伝子編集 (CRISPR/Cas9)|モレキュラーデバイスジャパン株式会社)
クリスパー・キャス9の最大の特徴は、狙ったゲノムの場所を簡単に改変できる点にある。
クリスパー・キャス9では、細胞の中の核に含まれるデオキシリボ核酸(DNA)を切断する機能を持つ
人工酵素「キャス9」でDNAを切断し、切断した部分の遺伝子の働きを失わせたり
切断部に別の遺伝情報を挿入することで遺伝子を改変する。
効率的な改変は、キャス9を改変したいDNAの配列まで案内する
リボ核酸(RNA)である「ガイドRNA」と組み合わせたことで可能となった。
(出典|【ノーベル賞解説】「クリスパー・キャス9」って何?新型コロナにも有効?|ニュースイッチコラム|三菱電機 Biz Timeline)
- 名無しの外国人@ざぱとす
日本はコシヒカリをさらに北で栽培するか、品種を変える必要があるだろうね。
他にもワイン生産地域も適応を迫られていると思う。
日本の夏の気温は 1990 年代初頭と比べて約 5 度高くなっている。湿度も同じくらいだと思う。
- 名無しの外国人@ざぱとす
数年前にコシヒカリを食べてみたんだ、素晴らしかったよ。
小さなパッケージの割に少々お高めだったけど、信じられないほど美味しかった。
大きくて、美しく白い光沢のある米粒で、素晴らしい食感があり、
一粒一粒を口の中で「感じる」ことができ、冷蔵しても硬くならない… ガツガツ食べられる!
- 名無しの外国人@ざぱとす
気候変動は、米だけでなくあらゆる植物のあらゆる部分に別の影響を及ぼす。
それは、タンパク質含有量が約 15% 減少するかもしれないくらいなんだ。
これは、大気中の CO2 の増加によって成長が刺激され、土壌からの窒素吸収が相殺されないためで、
穀物、葉、茎、根など、すべての植物の部分が高炭水化物、低タンパク質になってしまう。
米が主要なタンパク質源であるコミュニティでは、人間の食事によるタンパク質摂取量が減少するだけでなく、
蝶、蛾、甲虫など、特に幼虫から成虫に移行しなければならない昆虫が世界中で姿を消す原因にもなりえる。
問題は、味や食感の好みよりもはるかに根深いものだと思う。
- 名無しの外国人@ざぱとす
タンパク質と栄養を米に依存している人は何百万人もいるよ。
米は世界中の人類にとって最も重要な種子。
米は一般的に35度くらいでは開花(つまり種子を作る)できないことは長年知られていたんだ。
より高い温度に耐えられる品種を開発するための育種プログラムは数多くあるけど、
人間が引き起こした気候変動に対する長期的な解決策はないよね。
結局のところ、私たち人間は脆弱な種ってこと。
- 名無しの外国人@ざぱとす
日本が気候変動でコシヒカリを失うことは、
スペインがテンプラニーリョ種のブドウを失うのと同じで、リオハ種がなくなるみたいなものだ。
気温が上昇し、気象パターンが変化する中で、
遺伝子組み換えがこの米や他の作物にとって唯一の希望であるように思う。
- 名無しの外国人@ざぱとす
おいしい米がなければ日本は存在しないも同義だ!
- 名無しの外国人@ざぱとす
日本の科学者は🥼素晴らしいね🤩
- 名無しの外国人@ざぱとす
時間との競争は、気候変動対策の緊急性を浮き彫りにしているよね。
日本が愛すべき米を守ることは、農業だけでなく文化遺産にとっても重要だ。
持続可能な解決策が不可欠だな。
- 名無しの外国人@ざぱとす
人口が増え続けている地球で考えれば、最終的には飢えた世界に食料を供給するために、
元の米とほとんど似ていない遺伝子組み換え穀物を作らなければならないだろうな。
その米は、熱や疫病に耐性があり、たんぱく質やビタミンが豊富で、しかもおいしいものでなければならない。
- 名無しの外国人@ざぱとす
>>11
記事にもあるように、日本人は米にとてもこだわりがあり、他の米食文化でも同様だね。
違った米は受け入れられない。その代表例が国際米研究所の「ミラクルライス」で、
日本でこれは「黄色い米」と同様に低品質とみなされている。
- 名無しの外国人@ざぱとす
日本人はいつも俺たちとは違うなぁ
- 名無しの外国人@ざぱとす
気候変動は農民にとっては壊滅的な打撃になる。
- 名無しの外国人@ざぱとす
隣国の中国が最も多くの温室効果ガスを排出しているので、
日本列島全体を中国からさらに遠ざけることが必要かもしれない。
- 名無しの外国人@ざぱとす
私たちの惑星にとって最大の脅威は、「誰かがこの状況を救ってくれるだろう」という淡い期待。
- 名無しの外国人@ざぱとす
うん、でも気温の上昇は永続的なものはない。 審判の日が来なければならない。
- 名無しの外国人@ざぱとす
日本人が米を選ぶ際の差別には驚かされちゃうよ。
アメリカ人やヨーロッパ人は白米、玄米、長粒種、中粒種、短粒種くらいまでは知ってる。
でも日本人はこれらをそれぞれ30種類ほどの等級やカテゴリーに細分化している。
それが悪いことだと言っているのではないんだよ。そうではないんだけど。
私はそのような細かな違いを求める文化を尊敬しているよ。
- 名無しの外国人@ざぱとす
>>19
その気になれば、バーベキューでもその道に進むことができるぜ。
ピットマイスターと話してみて。きっといい話が聞けるよ(笑)。
それに、アメリカ大陸を旅してみると、ジャガイモでも同じ様なことが言えると思う。
文化的な目覚めが訪れるだろうね。ペルーから始めてみたら?
うん…私も米のさまざまな種類に感謝している。彼らがそれを保存してくれることを願う。😊
ピットマスターとは?
アメリカではバーベキューの達人は、「ピット」と呼ばれる肉を焼くかまどのマスターという意味で
「ピットマスター」と呼ばれ、特別な技術を持った、日本でいうところの「職人」として尊敬されている。
(出典|豆夢が紹介するアメリカが誇る料理、バーベキュー « American View)
- 名無しの外国人@ざぱとす
気候変動に対処するために足を引っ張っている国もある。
他の国はそれを直そうと頑張っている。
- 名無しの外国人@ざぱとす
気候変動はすべてを破壊していく…
- 名無しの外国人@ざぱとす
ベトナムには他にもたくさんの種類の米があるよ。
DNA調べる代わりに、古いものを保存して試してみるのはどうだ?
- 名無しの外国人@ざぱとす
科学者が全力で取り組んでいることは素晴らしいよ🤗
- 名無しの外国人@ざぱとす
世界中で多くの種類の米が栽培されているのは良いことだと思う。
- 名無しの外国人@ざぱとす
中国とインドが石炭火力発電機を建設し、燃やし続ける限り…
管理人から一言
なんだかんだ言って米の品種の中ではコシヒカリが好きという
日本人は結構多い気がします。作付け割合も3割はコシヒカリと言われていますし、
人気知名度No1のお米であるのは皆さんもご存知かと思います。
そんなコシヒカリが、昨年の不作もあった上に
今年の猛暑で米の穂にデンプンが行き渡らず品質の低下が起き、
収穫量も減少している様です。
しかしながら、日本の科学者がこの事態に対抗する為
頑張っているというのは本当に素晴らしいですね。
暑さに強く美味しい品種が出来上がることを期待します。
>つまり、気候変動を止めるのではなく、私たちはこの気候に適応しようとしているのだ。
>それが良い考えかどうかはわからないや。
気候変動に適応しようとするのは良い考えだろ。本当に気候変動を止めたいなら中国に言ってくれ
日本人は全く害にならないが外国人には猛毒になる元素も持った米を開発して欲しい
自動車の安全基準だとか環境基準からもかなり強い保護主義の臭いがしますけど。あと、「外国人にコメの味の違いは分からない」とは言わないけど、「カルローズの料理コンテスト」とかやってる時点で、そうじゃないんだよなぁって思う。
昔は北海道で美味いコメは育たないとか言われてたけど品種改良でコメの名産地になったからなぁ
日本人が全員コシヒカリスキーとか思うなよ
ワイはミルキークイーンしか買わん
(寿司には合わない米なので、外食でミルキーに遭遇するのは稀だけど)