49(日) 1400~ 長野Uスタジアム

 

J3リーグ 第6節 長野x讃岐(40

                  

天気:晴れ 気温:12℃ 風:弱風 動員:2,445

 

・讃岐の最近の5試合

 

沼津 〇10H) ※起死回生の劇的勝利

 

北九州 ●03A) ※内容は良かったが完敗

 

相模原 〇10H) ※守備の光る勝利

 

鳥取 △22A) ※終盤セットプレー2発(奥田①②)で追いつく

 

鹿児島 〇20H) 快勝

 

ここまでの成績 第3位 勝ち点 10 得失点 +1

 

・対戦相手(長野)の最近の5試合

 

宮崎 〇20A

 

愛媛 △11A

 

奈良 ●03H

 

富山 △33A

 

YS横浜 〇10H

 

ここまでの成績 第9位 勝ち点 8 得失点 0

 

雑感

 

 今日は完敗であった。前半を見終わった時点では、ここまでの大差がつくとは思わなかった。だが冷静に振り返ると、確かにスコア通りの力の差があったように思う。監督の戦術選択が間違いであったのだろうが、今季の讃岐らしさを発揮しての結果である。その点監督に悔いは無いのかも知れない。ここまで好成績の讃岐であった訳だが、調子に乗る事なく謙虚に残留を目指すべきである事実を突き付けられる試合となった。私はしばらく暗い気持ちで過ごす事になる。

 スタメンに関しては2枚の変更となった。まず江口に代えて竹村が起用された。江口は完全な中心選手であるのでおそらく怪我であろう。どれくらいかかるのか不明であるが、早期の復帰が望まれる。竹村に関しては初スタメンである。途中出場で何度か見かけた記憶があるが、どのような選手であるのかは分からない。江口のような存在感は無理であろうが持ち味は発揮してほしい。そして鳥飼に代えて小山が起用された。鳥飼は前節素晴らしいパフォーマンスであったので、当然今日もスタメンで起用すべき選手である。それが不在という事でおそらくこちらも怪我なのであろう。中心選手や昇り調子の選手が負傷離脱、本当に痛い。代わりの小山はユース上がりのハードワーカーである。まだ実力不足は否めないが頑張ってほしい。ベンチには岩岸という選手が入っている。ここまで出場があったのかどうかよく覚えていないが、とにかく頑張ってほしい。長野がどのようなシステムであるのか知らないが、讃岐としては4バックと3バックを併用して対処する事になるだろう。守備重視でできるだけ無失点の状態を引っ張りたい所である。

 試合の内容に関しては序盤にゲームが動いた。長野が得意のCKから先制した。宮坂選手は素晴らしいキッカーである訳だが、いかにもあっさりと決められた物である。先制されると厳しくなると予想していたが、このような開始直後に失点しているようでは話にならない。もともと長野は無理に攻撃する事なく、中盤でボールを奪取してからのショートカウンターを狙っていたはずである。この早い先制点により、その方針がより明確になった。戦前の讃岐のプランがどのような物であったのか分からないが、ここからは果敢に縦にボールを差し込む事を繰り返すようになった。しばらく互角の展開が続いていたが、讃岐はリスキーなパスをまずまず通して相手のペナルティーエリアの中には侵入できていた。対する長野は中盤で奪ってから計画通り讃岐の逆サイドのスペースを使えていた。ここからの裏へのスルーパスが通ると致命傷である訳だが、讃岐の最終ラインが揃っていたのでオフサイドで処理できていた。前半はこのまま終了したが讃岐は決定機を作れていなかった。

 後半になって讃岐は2トップを変えた。森本と小山に代えて赤星と吉田を入れた。吉田がサイドで川崎が中に入る形である。前半は前節と違い縦ポンは控えめであったが、赤星を入れる事で縦に雑に蹴る事を選択したように思う。森本が機能していなかったので赤星には期待した訳だが、ここから試合内容が悪化してしまう。讃岐のビルドアップが上手くいかなくなり、長野のショートカウンターが成功するようになる。縦に蹴る事が有効であったのかどうか分からないが、讃岐の中央でのパスが減りサイドで時間をかけ過ぎていた。ここから3発カウンターから失点してしまう訳だが、全て同じような中盤でロストしてからの速攻を決められている。今日のような戦術を選択した時点でこのような結末は必然であったのかも知れない。

 あのような早い先制点により讃岐のやりたい事がどの程度できたのか不明である。しかし私の印象としては、米山監督は当初より丁寧にビルドアップして攻撃する予定であったように思う。長野相手に縦に蹴っても無意味であるという事であろう。そして讃岐なりのビルドアップからゴールへと迫る攻撃を敢行した。それが通用しなかったというだけである。私は残留を目標とする上でこのようなサッカーには不安を感じる。アウェイで格上相手に攻撃的である事は無謀である。ここはリスクを取らずに縦ポンで良かったと思う。ただ相手によって相応しい戦術も変わってくるので何とも言えない部分はある。

 讃岐には流れの中からの得点の予感は全く無かった。しかしセットプレーからは幾つか良いシュートが見られた。長野が素晴らしい対応で凌いでいたが、今季の讃岐のセットプレーは良いのではないか。前半は比較的バランスの取れた良いサッカーをしていた訳だが、これは選手の質が原因である。讃岐のビルドアップを成立させる為には森や金井や江口のような質の高い選手が必要である。この選手達が元気にプレーしていた前半はギリギリ成立していた(そういう意味でも江口の不在は痛恨である)。後半に決壊した原因は疲労や戦術変更に求められるが、これは仕方が無い事であろう。今後も縦ポンが通用しない対戦相手には、リスクを背負ってサッカーをする事になる。この場合選手の質の不安と向き合う事になってしまう。色々なチームがJ3に存在する以上讃岐が苦手とする相手もいる。従って色々な戦術的な引き出しがあった方が勝ち点を取り易くなるだろう。

 対戦相手の長野に関しては試合巧者というイメージである。これは昨季も感じた印象であるので基本的には変わっていない。セットプレーとショートカウンターという特技が秀逸である。良い選手が揃っている訳ではないと思うので、在籍選手の個性からこのようなサッカーが導き出されているのであろう。讃岐のような個の力で上回れる相手には良い面が出るが、同じようなサッカーをするクラブとの対戦では膠着するだろう。そこからは運要素が強くなる。運が良ければ上位に行くだろう。

 

選手個人について

 

・奥田 今日は結構ミスをしていた。決して悪かった訳ではなかったが普通の出来であった。ここまでが出来過ぎであったという事であり、過剰な期待は酷である。セットプレーでは相変わらず強さを発揮していた。この点は期待して良いようだ。

 

・吉田 後半アタマからの出場となった。かなり個の力を発揮していたように思う。チームは負けてしまったが今日の出来は自信にしてほしい。

 

監督について

 

 北九州戦と同じような試合であった。あの試合は決定機まで行けていたので好印象であるが、今日は何もなかった。先制されると試合内容が極端に悪化する傾向にある。先制されないように守備的に入る試合が好結果を生んでいる事は偶然ではないだろう。ただ今日のような戦術を1週間練習するとチームは成長するような気がする。そして選手達のモチベーションも維持し易いだろう。それだけに悩ましい所である。結局勝ち点が全てである。残留できそうであればこのままで良いだろうが、負け続けるといずれ方針を変更する時が来る。

 

次節について

 

 次節はホームで愛媛を迎え撃つ。愛媛がどのような状態であるのか知らないが、格上である事は確かである。今日のような試合にならないように、先制されない試合を期待したい。愛媛は昨季の後半良いサッカーを若手中心で志向していたような記憶がある。あのまま成長していると鳥取のような強敵になっている可能性がある。対処可能な範囲であれば良いのだが。

 

コメント歓迎です。

 

以上

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