624(土) 1800~ 今治里山スタジアム

                  

天気:晴れ 気温:25℃ 風:弱風 動員:3,516

 

J3リーグ 第15節 今治x讃岐(20

 

・讃岐の最近の5試合

 

岐阜 ●02A) ※完敗

 

奈良 ▲11H) ※狙い通りのサッカー

 

富山 ●03A) ※完敗

 

岩手 〇10H) ※完勝

 

松本 ●02A) ※完敗

 

ここまでの成績 第16位 勝ち点 16 得失点 ‐12

 

・対戦相手(今治)の最近の5試合

 

愛媛 ▲00H

 

鳥取 〇30H

 

岩手 ●12A

 

松本 ●02H

 

宮崎 △11A

 

ここまでの成績 第10位 勝ち点 20 得失点 0

 

雑感

 

 今日も負けてしまった。かなり内容が良かっただけにショックは大きい。ザックリ言うと決定力不足で負けた試合という事になるだろう。こういう場合解決法は2つしかない。1つはもっと決定機自体を増やして低い決定力でも得点に繋げる事。もう1つは決定力のある選手を補強する事である。この問題は今日に始まった問題ではない。ここまで米山監督は決定機を増やす方向で進めてきたと思う。実際に決定機は目に見えて増えている。しかしまだ足りないようだ。我慢が続く。

 スタメンに関しては1名の変更だけであった。前節負けてはしまったが内容は良かったという事なのであろう。この考えに基本的には賛成である。しかし負けても変化が無いとなると、サブの連中はどう感じるのであろうか。その1名であるが福井に代えて吉田が起用されている。福井は単純に実力不足であり納得感がある。もう十分にチャンスは与えてもらっただろう。吉田に関しては前節途中からのSBでの起用であった。臼井の出来が芳(かんば)しくないので、ここに吉田を起用する事もあろうかと思うが、無難にSHでの起用であった。今治という格上のAである事を考えると、必要以上にリスキーな選択をするべきではないのだろう。システムは相変わらず4231である。このシステムが讃岐の最大値を出すという意味では最適である。この事に異論はない。しかし一方で相手に合わせて変えるという事をしないと、相手が最大値を出してきた場合には負けてしまう。なぜなら讃岐の潜在能力が低いからだ。この潜在能力自体を伸ばす為にも、目の前の試合に合わせる事は最小限にしたいのだろう。結果が出ればこの上なく良い考えであるが、出ない場合に評価が難しくなる。今はそのような状況だ。

 試合内容については終始互角の展開であったように思う。縦ポンやカウンターやクロスなど讃岐の攻撃はここ数試合見せてきたようなオーソドックスな物であった。それで時折決定機を創出できていたので、チームの攻撃は成功していた。問題はその決定機を決める能力が前線に無いという点に集約される。この点森本と後藤の2人は糾弾されるべきであろう。特に後藤は完全に消されており、相手の讃岐対策がハマっていた。にもかかわらず監督は長時間後藤に拘っていた。この点に問題を感じた。後藤には中盤と前線の繋ぎを任せている訳であり、それが出来ないのであれば、他のやり方を模索するしかない。今日は相手が上回っていたので後藤は早々に諦めてほしかった。

 今治は昨季までの繋ぐサッカーを放棄していた。前線に外人が2枚いてその選手の能力頼みのサッカーをしていた。これまで今治にはサッカーの内容にこだわりのあるクラブという印象を抱いていた。そのような理想論を捨てて手っ取り早く昇格する事にしたようだ。今治には今治の悩みがある。(そりゃそうである。どのクラブにもそのクラブなりの悩みがあるのだ。)今治の中盤は優秀で、讃岐のパスを上手く刈り取っては前線に繋いでいた。これが良い攻撃に完結していた。一方で讃岐が今治の中盤を剥がして突破すると、そこからはあっさりとペナの中へとスピードアップして入っていけた。讃岐は自分たちの良さを十分表現できていたと思う。先制点はタイミングの良い縦へのフィードから今治に生まれる。臼井の裏のスペースを使われて、つり出された奥田が対応した訳だが、軽い守備でぶち抜かれてしまう。そこから決められてしまった。相手のプレーが素晴らしかった事はもちろんであるが、讃岐の一連は酷かった。まず裏を取られた臼井と軽い守備の奥田。そしてニアをぶち抜かれた今村である。この時間は讃岐ペースの時間帯であったので、集中力が欠如していたのであろう。このような失点をしているようではなかなか勝てない。

 その後今治にゲームをコントロールされて讃岐は難しくなった。ただ讃岐のファンがたくさん来ていたので、選手は最後まで一生懸命サッカーに取り組んでいた。終盤にセットプレーから失点してゲームは終わってしまったが、讃岐の選手達は最後まで立派に戦っていた。

 結果としては残念であったがあれだけ決定機を作っていた訳であるから、チーム作りは順調であるように思う。一方で開幕当初に考えていた、残留争いの為に守備重視の戦いをするという点が、最近曖昧になってきているように思う。今日の失点シーンなど象徴的であるが、このところ練習試合のような失点をしている。どこで数的優位を作るのかという点について、少し考え直した方が良いのではないか。現状のバランスでは良い攻撃はできても、守備が個人能力任せになってしまっている。そしてその結果が決定力不足と個人のミスからの失点である。確かに良い選手がいれば決定機を決めてくれるし、11も止めてくれるだろう。しかし現状の讃岐には無理である。J3にも讃岐と互角のクラブはある。まずはそうしたクラブに対してのみ、自分たちのサッカーをぶつけてみてはいかがであろうか。

 対戦相手の今治については実戦向きのサッカーという印象を受けた。中盤の守備や繋ぎはこれまで通り良かった。そして前線についてはシンプルにフィニッシュまで行けるように設計されている。この方法で得点に関しては計算できるだろう。一方中盤でボールを取れない場合に、最終ラインのレベルが低いのであっさり失点してしまう。クラブとしてブレた結果、中途半端になっている。

 それはそうと今日は新スタジアムでの初観戦でもあった。これまでのスタジアムも良かったのだが、より立派になっていた。ただまだ未完成という感じでメインスタンドだけが完成していた。バックやゴール裏は屋根も無く席数も少ない。これから昇格に伴って完成形に近づくのであろう。一方で電光掲示板が無い点は早急に解決するべきであろう。選手名や経過時間の確認が至難の業である。客席がピッチに近いので非常に見やすく臨場感に溢れていた。注意点として、私はバックで観戦した訳だが西日が厳し過ぎた。帽子を忘れた事を激しく後悔した。来年以降機会が有れば気を付けよう。バックスタンドの椅子は背もたれがある。これが大きな違いとなる。携帯への電波が入りづらい感じであったが仕方が無いのであろうか。ちなみに今日のレフェリーは良かったと思う。当たり審判であった。

 

選手個人について

 

・川崎 今日はダメだった。特に前半はうまくいかなかった。個人能力が通用しなかった。

 

・奥田 これまで素晴らしい活躍であったが、最近ボロが出るようになった。必要不可欠な選手であるので復調してほしい。

 

・長谷川 パスミスが目立った。ただ個人のミスであると同時に今治のスピードが上回った点もあるだろう。このスピードに慣れると1段上に行ける。

 

・森 素晴らしい活躍であった。米山監督の要求に応えられる数少ない選手である。

 

・後藤 予想通りの結果である。現代サッカーにおいてこのポジションで活躍する事は難しい。ただ起用された以上違いを作らなければならない。

 

・森本 これまで通りの繰り返しである。収める部分については素晴らしい。しかしシュートについて残念過ぎる。

 

・奈良坂 ボランチは無理であるように思う。

 

監督について

 

 やりたいサッカーはできたように思う。そして勝つ可能性も十分あった。ただ個人レベルの問題でうまくいかなかった。そしてここまでは想定内であろう。こういう時に選手交代で修正してほしかった。ベンチにシュートが上手い選手や運動量のある選手がいない点に絶望を感じる。岩岸や鳥飼は怪我なのであろうか。

 

次節について

 

 次節はHでの琉球戦である。なぜか16時キックオフという事で暑さが気になる。涼しければ良いのだが。琉球も格上であり今日のような良い内容での敗戦が予想される。ただ今季の讃岐はピカラスタジアムでは健闘している。この点に期待したい。

 

コメント歓迎です。

 

以上

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