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韓国のネットニュースから「科学者のノーベル賞受賞を早める道」という記事を翻訳してご紹介。韓国人のコメントはありませんが、韓国科学技術翰林院院長のノーベル賞に対する考え方が興味深かったのでご紹介。

科学者のノーベル賞受賞を早める道
2021.11.24|3時03分

大統領選挙の熱気が高まっているが、残念ながら大韓民国の未来を左右する科学技術と教育関連のイシューよりも、ポピュリズムに近い福祉と税制運営に対する刺激的なスローガンだけがある。

科学技術に対する政界の無関心を確認する時期になれば、科学部門のノーベル賞受賞への念願がさらに大きくなる。ノーベル賞より健全な研究開発生態系を作ることがさらに重要であることは知っているが、もし目に見える成果があったとすれば、さらに認められるのではないかという残念な気もするからだ。

産業や芸術、大衆文化など、多くの分野で韓国がトップレベルに跳躍したのに比べ、科学技術界は、国民から確実に認められる目に見える結果を出せずにいる。

昨年の映画「パラサイト」とBTSの活躍に続き、今年はドラマ「イカゲーム」などが世界的なシンドロームを巻き起こしている。パラサイトがアカデミー作品賞を受賞した時は、非常に嬉しい一方、科学技術界はいつノーベル賞を受賞できるのかと残念に思った。

最近、ノーベル科学賞に対する見方は様変わりしている。特に、日本と比較する刺激的な記事よりは、客観的な研究環境を分析したり、ノーベル賞研究業績の内容と意味を解説したりする記事が増えている。

研究現場では、科学技術において我々と日本とを比較することは適切ではないという意見が多かった。日本は19世紀後半から科学技術の研究が行われ、ノーベル賞受賞が始まった。1901年にすでに候補者としてあげられた科学者がいた。また日本は、国際科学界との疎通と協力においても韓国をリードしている。

一方、韓国は韓国戦争の廃墟から立ち上がり、1966年、総合研究所として韓国科学技術研究院(KIST)を設立し、初めて「研究開発」を開始した。基礎研究ができる基盤は1980年代の研究中心大学院の設立によって作られ、実際の基礎研究に対する投資は1990年代半ばから行われていた。先進科学知識を学ぶにとどまらず、同等の研究者としての国際科学界との交流はそれよりも遅れている。韓国科学技術アカデミーの設立は1994年で、他の国の科学アカデミーに比べてかなり遅れているが、当時の設立目的が科学技術先進国との活発な学術交流だった。

科学研究におけて、このような累積された歴史の差は大きい。多くの科学者が強調するように、積み重なった時間の差を早急に乗り越えようとするよりは、研究者が創意的かつ挑戦的な研究を長期的に進めることができる仕組みを作り、私たちの優秀な研究者と外国の碩学の交流を支援することが必要である。

ただ、科学技術が時間を正直に反映する分野ということは、私たちにも希望があるという意味だ。わずか半世紀前までは、韓国の産業技術は辺境だったが、今は優れた技術力を基に、半導体や携帯電話、ディスプレー、バッテリー、自動車、造船などで、世界最高レベルの製品を作り出している。

近年、科学技術と産業はさらに密接な影響を及ぼしており、グローバル水準の産業競争力は韓国の科学技術の質的向上と地位向上に有効であると判断する。民間と大学や研究所が境界のない協力と交流をすれば、その効果は大きくなるだろう。

ハン・ミング韓国科学技術翰林院院長

ソース:http://naver.me/I5JUOLP2

カイカイ管理人
時間が経てば自然と取れるみたいな論調だけど、韓国人のメンタリティを変えなければ無理だと思う。
カイカイ管理人が考える韓国人がノーベル賞を取れない理由。




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