原点
高校時代は、いっしょに通学していた友だちにくっついて写真部にも入ったけれど挫折。。。
その後は「写ルンです~♪」とか、遊びや旅行に行くときコンパクトカメラを持っていく程度。
ほぼ毎日のように写真を撮るようになったのは、思いがけず義父と実母の介護が始まってから。
まぁいろいろあってストレスもたまるし、かといってそれまでのようにふわふわと遊びまわっているわけにもいかないし・・・
で、仕事関係でもカメラを使っていた夫からカメラを提供されて、なにもわからないままデジカメを始めたのでした。
はじめのうちは、義父と実母の面会(施設入所)に行く前に近所で季節の花を撮ったり、彼らを撮ったり。
そのうち、キャノンの講習会がこちらであることを知り、無謀にも参加の申し込みをしました。
なんと、テーマは「ポートレート」 そんなの撮ったことないよ~ それなのに、「当日は撮影したポートレートを印刷して数枚持参すること❣」
それまでに撮っていたもののなかからなんとか選んだのが
義父:2008/06/01
施設の屋上を散歩
COPDのため、酸素を入れていました。
母:2008/07/06
施設のオープンスペースでいっしょにおやつを食べながら。
講習会受講者は、女性がふたりだけ、そのほかすべて男性で、機材や話しぶり、持参された写真もセミプロ級?というような方たちが多くて肩身が狭い・・・穴があったら入りたい。。。
講師は、その筋では有名な方(なにも知らないで参加したのはわたしだけ・・・)。
講習会最後のコーナーで持参ポートレートの講評。怖気づいて緊張していたわたしに
「いいじゃないですか、これでいいんですよ。とにかくたくさん撮って、撮っているうちにいろいろ見えてくる。撮れる、ようになってくる。身近なひとを大事に撮ってあげることですよ」
肩の力がほわっと抜けていく感じ、これでよかったんだ・・・という安心感みたいな。
それまでは、どう撮ればいいのか、が気になって「うまく撮れない・・・」と、ストレス解消のつもりが逆にストレスをためてしまっていました。
「うまく撮れない」のはいつまでたっても変わらないけれど、気持ちがラクになって、もっともっと撮りたい❣と撮り続けてきました。
このとき、思い切って場違いとも思えた講習会に参加したおかげだと思っています。
義父も実母ももういなくなってしまいましたが、いろんな表情を見せてくれました。撮り逃したものもたくさんあるけれど、わたしの宝もの♡