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2024年7月16日 (火)

ドッグトレーニング:愛犬の好きなものを効果的に使う

犬のトレーニングは、いわゆる「犬のお勉強」ですが、犬にとって楽しくなければ学習が進まないので、強制して犬にやらせるのではなく、犬の「やりたい」気持ちづくりが重要です。

そのためには、犬にとって「ご褒美」となるものが必要になるのはいつも書いていることですが、「ご褒美」は犬によって、あるいはその時々で変わると言うことを常に頭のどこかに置いておく必要があります。
なぜなら、犬へのご褒美は、人間から与えられるものばかりではないからです。

例えば、犬同士の遊び、地面の匂い取り、草食べ、動くものを追いかけること、などなど沢山あります。
海外のトレーニング本ではよく、「裏庭のリス」を追いかけるのがご褒美になっていたりして面白いですね。

つまり、目の前に差し出したオヤツや、いつも飼い主と遊ぶオモチャが、犬にとっての一番のご褒美にはならないということです。

しかし、一番のご褒美では無いからと言って、トレーニングをあきらめてしまうわけにはいかないので、周りの環境に合わせて、一番犬を惹きつける方法を飼い主は考えなくては行けなくなります。
いつも同じに行かないところがある意味大変であり、面白いところです。

さて、今日は若いM君のプライベートレッスンがありました。
1歳半の男の子は、まだまだ未成年のようなものですが、日々のトレーニングを頑張って頂いているので、飼い主さんとのコミュニケーションも大分取れています。

しかし、庭で遊ぼうとすると、芝生がディストラクションになって、すぐ食べ始めるそうなので、今日はその行動が出る前に、まずその日のお気に入りのオヤツを使いながら、飼い主さんと動くことから始めました。

202407162

最初から「好きにしていいよ」と言えば、ずっと芝生を食べ続ける可能性もあるので、そこは避けたいところ。
「ダメ」と言っても、目の前に美味しいものがあると思っているM君にすれば、叱られ続けているのは楽しいことではありません。

こんな時のオヤツは、敢えてM君に見せて、オヤツと芝生どちらを選択するかで、そのあとの遊び方も変わってきます。

M君のアテンションがとても良くなってきたところで、今度はM君の好きなオモチャにシフトして遊ぶことにしました。

202407161

遊びの中にも、オモチャを出すことや取りに行くことなど、飼い主さんのお願いが盛り込まれているので、M君が一人で勝手に遊んでいるわけではありません。

それでも、自分から飼い主さんの元に走って行ってくれるので、楽しい遊びが継続されます。

最後はM君が飽きる前に、飼い主さんのキューで終わります。

要は、M君が飼い主さんとの協働作業を楽しいと思ってくれるようにすること。
今日はとてもいい感じでした。
上手に持続できるようになるといいですね。

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