新しいルールを理解するには時間がかかる
犬には犬のルールがあります。
人間のルールと同様、個々に勝手に決めたルールがありますが、人間社会の中で、共に暮らしていくために必要な、ある意味人間にとって都合のいいルールを教えてあげようとしても、犬はそう簡単には理解できません。
正の罰を使わない手法においては、犬が取る好ましい行動をハンドラーがキャッチしたり、犬が好ましい行動を取りやすいように人間がおぜん立てしたりすることで、新しいルールを伝えていくので、きちんと理解できるようになるには時間がかかります。
つまり、人間側が一貫性を持って、根気よく伝え続けていくことで、犬が理解し、身に着けていくようになるわけです。
一度や二度うまくいったからと言って、犬が理解しているわけではないということを常に念頭に置いておく必要があります。
さて、今日は9ヵ月のMさんのプライベートレッスンがありました。
外でのレッスンでも、Mさん元気全開で走り回っています。
芝生の上は気持ちいいので、走るスピードも上がっていきます。
ここで重要なのは、飼い主さんがリードを持っているので、永遠に走れるわけではないということを理解してもらうこと。
飼い主さんが呼んだら、戻ってくること。
戻ってきても、体当たりしないこと。
などを基本的なルールとして教えていきますが、一度に全部のことは理解できないので、ひとつずつ伝えていきます。
まずは呼んで戻ってきたら必ずいいことがあるという刷り込みから始めます。
おうちの中でしっかり練習してくださったので、特に大きな刺激がなければ、呼び戻しは問題ありません。
しかし、興奮すると跳びつくMさんですので、跳びつき行動が出る前に、低い位置で呼び戻しの報酬となるトリーツをあげます。
そうすることで、楽しそうに戻ってきても、顔めがけてアタックするのではなく、飼い主さんの足元に来るというルールを教えてあげることができます。
犬が跳びついてくるのは、犬の目線より高い位置にいいものがあるから。
その後も、跳ばないで戻ってこられるようになったMさんには、「食い逃げ」しないように、2つ目のルールを教えてあげることにしました。
一貫性を持って接してあげることで、犬の理解は早まります。
焦らず、根気よく。ですね。
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