なぜか英語の歌とか歌っていた藤井隆先生がここに来て今田耕司×テイ・トウワの名曲「ナウ・ロマンティック」をカバーすることを知って歓喜。
私はツタヤなんかにある中古CDコーナーでKOJI1200のアルバムを2枚捕獲するほどこの曲が好きなわけですが、カバーバージョンは藤井隆・鬼奴・RGの三人で歌っております。
原曲ファンとしては藤井君&RGパートがめっちゃカッコいいわけですが、オニヤツ姐さんの部分は原曲のヘタウマ無機質感が削がれてなんだかなあと思ったりするんですが、まあ何回も聞くと、カバーバージョンとしてはなかなかええなと。なにより当時は一般層に全く刺さらなかった曲がいまもプレゼンされるのが嬉しい。今田耕司の師匠筋、テイ・トウワの師匠筋のユニットであるゲイシャガールズも好きだけど、曲としてはこっちのが好きなんだよなあ。
んで、この曲の動画キャンペーンをやってるのが、女芸人のとくこ。
とくこはあらびき団で西田ひかる漫談をやったり、その後はK-POP関連のイベントや、本場のK-POPダンスイベントとかにも参加するほど、アイドルダンスの所作というものを知ってる人なんだけど、この人選がいいですね。
動画の内容は、吉本本社にいる芸人たちの前で「ナウ・ロマンティック」をフルコーラスで踊ってみせるってやつなんだけど、当然上記のような人なのでダンスが上手い。
「とくこ」というアイドル形態模写芸人を使うことで、「ナウ・ロマンティック」のもつヘタウマ無機質感ってのがうまいことマッチしてるんですね。
これはテイトウワ系のスタッフが長年やってきたセンスというものがあると思うんですが、これが単におしゃれ系エレクトロダンスPOPみたいな人たちがやったら「は?くっさ!」となったりするんだけど、とくこに対する勘違い感と、リアクション慣れした芸人たちの俗っぽさとが絡み合って非常にしっくりくる。
とにかくかっこいいテイトウワのトラックと、都合のいい妄想を書き綴る今田耕司の歌詞が軽薄で無意味なエレクトロPOPになったように、このキャンペーン動画も、動画としての収まりがいい。
黒沢氏、いいタイミングで入ってくるなーと思ったけど、よく考えたらこの人は濃いイマヒガチルドレンなので当然だった。
スタジオ代のかからない吉本本社そのものが舞台装置としていい無機質感。
きんに君はなぞの荷物を部屋から持ってきたり、画角無視の入り込みをしたりするけど、それでもキャラが定着してるから意味不明にはならない。
ココリコはさすが。さきに田中氏が踊りだし、いてもたっても遠藤氏がいつもの。
とくこの持つこの感じはナゴムギャルっぽいんですかね。ナゴムギャルってのがイマイチ実感としてよくわからないんですが。
あと、いまの10代のハロファンはマシュー藤井vs松浦亜弥の名勝負なんかは知ってるんでしょうか、とふと思った。