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絶対に落とせない、最終面接。その合格率が何割くらいかって気になるところですよね。
企業により違いますが、最終面接までいけば、おおよそ30%〜50%の合格率で内定が貰えます。大企業なら3割が、中小企業なら5割ほどの確率が多いです。
最終面接までの選考段階が多い企業(最終面接までで4回以上)ほど、最終面接の合格率が高く、最終面接までの選考段階が少ない(最終面接までで3回以下)企業は、最終面接でもバンバン落とされる傾向があります。
大事な、大事な最終面接。少しでも合格率をあげたいものですよね。そこで、意外と学生が実践していない「最終面接の合格率をあげるコツ」をご紹介します。
最終面接とそのほかの面接の違い
最終面接とそのほかの面接ではどのような違いがあるのでしょうか。
もちろん最終面接に至るまでのプロセス(一次面接、二次面接等)にもそれぞれ準備が必要です。
しかし折角選考を突破し、最終面接まで進むことができたとしても最終選考とそれまでの選考でのポイントの違いを理解していなければ内定を勝ち取ることはできないでしょう。
最終面接とそれまでの選考の違い、最終面接突破のコツ等を確認しましょう。
一次、二次面接で見られているポイント
一次、二次面接で特に見られているポイントとはどのような点でしょうか。
まず一次面接では、基本的マナーとコミュニケーション力、印象等を見られています。
多くの場合一次面接にはざっくりとした基準が設けられており、その基準をベースに候補者を半数以下に絞ることもあるようです。例を挙げると、社会人としてふさわしいマナーがあるかどうか、はきはきと話せているか、暗い印象でないか、等のようです。
グループディスカッションなどは効率良くそれらを見ることができるということで一次面接にグループディスカッションは多く取り入れられています。
続いて二次面接では主に、候補者の能力や価値観、意欲を見たうえで企業の求める人材とマッチしているかを見ています。一次面接よりも一歩踏み込んだ内容の質問などをしてそれらを見ていきます。
価値観を見るために、過去の経験や出来事の質問をすることも多くありますが、企業の求める人材に合うような話の着地点を目指すべきでしょう。
最終面接で見られるポイント
最終面接の面接官のほとんどは会社の役員等、決裁権を持つ比較的役職の高い方々です。
最終面接では印象等はもちろんの事、受験者の人となりや価値観、将来性を見て本当に企業に適した人材なのかを判断します。志望動機や入社後のプランなど基本的なことから、会社や受験者本人についての深いことまで様々な内容が予想されます。
最終面接では「好感度」も大事になってきます。一次面接の際にも気を付けてきた「第一印象」をもう一度見直しましょう。
身だしなみや表情、声の大きさ等も重要な判断材料となります。どれだけいい話をしても、印象が悪ければ全て台無しです。
印象や企業研究、自分自身それまでの選考で通過してきた受験者達と大きく差をつけることができれば合格へ一歩近づくでしょう。
大事な本番前に、面接力を診断しておこう
面接では、身だしなみ、自己PR、志望動機…様々な評価項目があります。特に、最終面接では、どれか一つに大きな抜けがあると、内定を取るのが一気に大変になります。
思わぬ失敗を防ぐため、志望企業の本番の前に一度、「面接力診断」やっておきましょう。
面接力診断なら、24の簡単な質問に答えていくだけで、あなたの面接力のチェックができます。自己分析、企業理解…主要な分野におけるあなたの実力がレーダーチャートでわかります。
面接力診断で自分の足りないスキルを把握し、対策をしておくことで、万全の状態で本番に臨みましょう。
一番エラい人に向かって話せ
最終面接では、たいてい、面接官が複数いますよね。誰に向かって話すべきか?が、最終面接の合格率を上げるために、意外と重要なポイントなんです。
面接官が複数いる場合、最もその中で偉そうな人を向いて話すようにしてください。なぜなら、実質的な決定権はその人にあるからです。
たとえば、社長一人と役員二人で面接をしている場合、実質的な決定権はほぼその社長にあります。だから、社長に向かって話しましょう。
サラリーマン社会の意思決定はエライ人の意見が重要です。複数の面接官がいても、エライ人の「あの子いいね」のひとことで、「そうですね、私もそう感じていました」と大勢が決まってしまうのです。
したがって、複数面接官がいる時は、エライ人7割、それ以外の人3割でアイコンタクトをとりながら、コミュニケーションをとってください。偉い人、一人を攻略すれば、あとはどうとでもなります。
面接官側の自己紹介がある場合は絶対に聞き逃さないように。そこで、一番偉い人は誰かを見極めてください。
小さなミスはいくらでも挽回できる
多くの学生が面接で一度失敗すると、取り返しがつかないと感じてしまっているようです。たとえば、時事問題について質問された時、回答できないと「この面接は終わった」と諦めてしまいます。
特に、最終面接ほど、ミスを気にして、ドツボにハマってしまう学生が多い。
しかし、1つの質問に上手く答えられなかったり、回答が飛んだりしただけで、面接に不合格になるわけではありません。なぜなら、面接は最初から最後までのあなたの受けた答えを総合的に評価して、合否を決めるからです。テストで漢字の問題を一問間違えたところで不合格にならないのと同じです。
したがって、一回ミスした程度では、どうということはないのです。その後の回答で、良い印象を得られればいくらでも巻き返せます。「あぁ、どうしよう」と不安にならずに「たかがワンミス」とリラックスして面接を続けてください。
小さなミスをしても、気にせず、あとで取り返すつもりで面接に臨みましょう。
逆質問が合格のカギ
最終面接では、それまでの選考に比べると一人あたりに掛ける時間は長くなります。
面接官がある程度質問してきた後に「何か質問はありませんか」といわゆる「逆質問」を問われます。一次面接、二次面接で会社についての説明を受けている上、企業研究をしているため質問はない、と思う方々もいるのではないでしょうか。
とにかく何でもいいから質問、ということではなく自分のアピールに繋げられる質問をしましょう。
ベンチャー企業等は特に企業理念を重視している傾向にあるようで、「企業理念について理解を深めたい」と企業理念についての質問をするのもおすすめです。
実際に労働者に求める条件や、具体的な仕事内容等を聞き、入社への意欲を見せるのも良いでしょう。更に、今後の事業展開について尋ね、自分なりのアイデアを述べてアピールするのも王道です。
但し気を付けたいのは、アピールすることに集中しすぎて相手の回答をしっかり聞いていないと逆にマイナスポイントです。
また、「福利厚生について」、「給与やボーナスの額」等の質問は避けるべきです。
嘘でもいいから、第一志望
最終面接の合格率が低い学生の多くに、「志望順位を聞かれた時に馬鹿正直に答え過ぎる」というパターンがあります。
「志望順位は?」と聞かれると「第3志望です」「第一志望群です(第一志望と言っていないのとほぼ同じ)」と正直に答えてしまうのです。これでは相当優秀でないと内定は厳しいでしょう。
なぜなら、人事は「来てくれる学生」に内定を出したいからです。最終面接で役員や人事の部長クラスに面接をさせておいて、「やっぱり蹴られました」と報告するのは、サラリーマンである人事としては非常にイヤなのですね。
そもそも学生レベルでは能力にさして差はありません。とてつもなく凄い人もいなければ、とてつもなくダメな人もいません。みんなそこそこに良く、そこそこに悪い程度の違いしかありません。
能力にさして差がないのに「他から内定を得たら、蹴ります」と言う学生にはなかなか内定を出せないのですね。
嘘でもいいので「第一志望です。なぜなら〜」と述べましょう。
説得力のある志望動機のつくりかた
最終面接に来る学生は、みな高レベル。最後に結果を分かつのは、志望動機の出来です。
- なぜその会社でなくてはならないのか?
- その会社と他社の違いは何か?なぜそこに惹かれるのか?
- その会社で具体的に何をやってみたいか?どんなことにチャレンジしたいか
- その会社で10年後にどうなっていたいか?
上のようなポイントを改めて考えてください。志望動機の質が最終面接の合格率に大きく影響します。
最終面接こそ好感度が重要
実際の面接の合格率は能力よりも、好感度で決まる部分が非常に大きいのです。
ワシントン大学で行われた研究では、面接の合否は、適性、経験、好感度のうち、好感度がもっとも大きく影響してることがわかりました。スキル重視といわれているアメリカですらそうなのです。経験や適性にさして差がつかない新卒採用はなおのことでしょう。
ベテランの人事は、直感ではなく、体系的な方法で学生を判断するトレーニングを受けていることがあります。が、役員はそんなトレーニングを受けていません。直感で「この子はいいな」と決めていることが多いのです。
だから、年配の役員が気に入るような「さわやかな学生」を演じましょう。具体的には、
自分の印象を最大限上げる方法
- 大きな声でハキハキと話す。
- 語尾をしっかり言い切る。濁さない
- 背筋を伸ばし、胸をはる
- 相手の目を見て話す
- 適度に笑う
- 話の大事なポイントで力強いボディランゲージを使う(手を縦にふる)
当たり前すぎる!と思うかもしれません。しかし、意外に多くの学生ができていません。試しに、面接を隠し録音してみてください。びっくりするほど弱々しい声で話している自分が見つかるはずです。
これらをしっかり実践するだけで、驚くほど自分の印象を上がられます。志望動機・自己PRを練っているのに、内定が出ない時は、好感度・印象に問題があることが多い。念入りに対策してください。
また、第三者の意見を取り入れることも有効です。第三者の意見が欲しいなら新卒エージェントを利用してみるのはいかがでしょうか?
エージェントは様々ありますが、専任のサポートがつく「JobSpring」は個人個人に合わせたサービスを受けられるので、オススメです。
最終面接のよくある質問と回答例
最終面接で特によく聞かれる質問と回答例を3つご紹介します。できるだけ多くの質問を想定しておくことで、当日焦らずに落ち着いて回答することができます。
最低限の準備として志望動機や自己PRをは何度も推敲を重ね、自信をもってはきはきと言える様にしておきましょう。
この会社にはいって何がしたいですか。
回答例:カナダへの留学経験を生かし、海外支社と協力したプロフェクトやキャンペーンを考案・実現してみたいです。御社の更なる知名度向上に貢献できると考えています。
既存のものを述べるもよし、新しいアイデアを述べるのもよいでしょう。自分の能力や経験をアピールできるとベストです。
他社選考状況はどうですか。
回答例:A社が〇〇選考中、〇〇社より内定を頂いておりますが、御社から内定を頂け次第お断りする予定です。
ここで下手に内定や選考情報について嘘をつかないようにすべきです。上でも述べたようにあくまでも御社が第一志望、ということを伝えましょう
あなたの長所/短所はどこですか。
回答例:長所は何事も根気強く取り組むことができるところです。高校時代より7年間水泳を続けて参りました。短所は緊張しやすいところですが、改善するためにしっかり準備し自信をもって取り組むように心がけています。
長所についてはエピソードや根拠を添えて、短所については改善するよう心がけている旨も述べましょう)
最終面接で落ちたとしても、自己否定しない
最後に。最終面接で落ちたとしても、あまり深く受け止めないこと。これが意外と大事なポイントです。
最終までじっくり見られた上で、第一志望に落ちると、多くの学生は「あぁ、私は社会に必要とされていないのか」と落ち込み、自信をなくしてしまいます。
自信をなくすと、面接でも覇気がなくなり、負のスパイラルに陥ってしまうこともあります。
最終面接で落ちたとしても「日本に数万ある会社の中の、数人のオッサンが、あなたが自分の会社にはあわないと判断した」だけの話です。あなたがダメということでは全くありまえん。だから、あまり重く受け止めるのはやめましょう。
最終面接で落ちたとしても、あまり落ち込まず、「次いこ、次」の精神で、次の面接に向けて気持ちを切り替えてください。
本番前に面接力を診断してみよう
面接では、身だしなみ、自己PR、志望動機…様々な評価項目があります。どれか一つに大きな抜けがあると、内定を取るのが一気に大変になります。
思わぬ失敗を防ぐため、志望企業の本番の前に一度、「面接力診断」やっておきましょう。
面接力診断なら、24の簡単な質問に答えていくだけで、あなたの面接力のチェックができます。自己分析、企業理解…主要な分野におけるあなたの実力がレーダーチャートでわかります。
面接力診断で自分の足りないスキルを把握し、対策をしておくことで、万全の状態で本番に臨みましょう。