もう「無理だ」とは言わない
平日3日出勤したらまた連休!
ズドンと9連休よりも、ちょこちょこ3~4連休があるほうが嬉しい中高年、いや初老です。
昔ケンミンショーで、まだ50代だった久本雅美さんが「初老ですよ!初老!」と叫んでいて、「まだ若いのになあ」と思っていたけど、50代も半ばを過ぎると、もう立派に初老です。
でも元気です(^^)/
こないだの3連休にCDの断捨離に着手しまして、ほとんど処分するつもりだったのに、手元に残したいと思うものが意外と多くて、とりあえず全部聴いてみようと、きょうは朝から佐野元春のベストを流しながら家事をして、今はCharが「気絶するほど悩ましい」を歌ってくれています(笑)声が若い。
最近はクラシック音楽しか聴いていなかったけど、こういう音楽を久しぶりに聴くと、何だかリズム感が鍛えられるような気がする。
さて、きょうのお題ですが、ピアノを練習するときに「この曲は私には難しすぎる、無理だ」と思うと弾ける曲も弾けなくなるのではないか、というお話です。
先日こんなことがありました。
あるピアノ学習者の方がショパン「幻想ポロネーズ」の演奏動画をアップされていました。ショパンの中でもとりわけ難曲ですが、その方は軽々と、とまでは言わないまでも、結構な完成度で弾かれていて、私は「この曲、こんなに簡単だったっけ?」と思ったんです。
それまでもちょっと遊びで弾いてみることはありましたが、難しい箇所ばかりで、弾けるところがほとんどありませんでした。
その方の動画を見たあとに、試しに楽譜を開いて弾いてみると、明らかに以前よりも音を鳴らせる箇所が増えたんです。楽譜に書いてあることが少し分かる感覚がある。
「私には難しすぎる。無理。弾けるわけがない」という気持ちが、音符を読み取るストッパーになっていたのかも。
先日「ヤクザときどきピアノ」という本を読みました。
ヤクザ専門のルポライター52歳が(本人はヤクザではありません、もちろん。見た目はおよそ堅気には見えませんが)、校了明けのハイな状態で映画「マンマ・ミーア」を観て、
「ピアノでダンシング・クイーンが弾きたい!」
となり、ピアノを習い始め、初心者だったのに1年後の発表会で本当にダンシング・クイーン(ABBAのですよ)を弾いてしまう。その経緯を本人が書いた本です。
この本の中に、「どれくらい練習したら弾けるようになりますか?」と尋ねる彼に、先生はあえて答えない場面があります。
「それを言ってしまうと、潜在的にそれに合わせて曲を仕上げてしまうから」と。
それくらい、言葉の力は侮れない、ということなんでしょうね。
むしろ「この曲が絶対弾きたい!」「私にも弾ける!」という気持ちを強く持つほうがずっと良い。
この本、いろんな名言も詰まっていてオススメです。
本を読む時間がない、面倒くさい方は、この動画を見るだけでも概要が分かりますのでよろしければ。
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2024.05.03 | | コメント(0) | ピアノのこと