古典文法の基礎を身に付けるにはこれがベストかなと思います。装丁や構成も見やすいので勉強するのが楽です。受験用の教材ですが、私は学校対応用としても使っています。
解説も難しくなりすぎず簡単になりすぎずはじめて高校古典文法を習うにはちょうどいい感じです。ただし、中学レベルの古典知識はある程度身につけておいた方がいいでしょう。まったくの知識ゼロでやるのは難しいと思います。
ちょいちょい「これなんでこうなるんだろう」というところが出てきますが、先の内容である旨の注釈があり、進めていくうちに理解できるようになります。また、各項目の問題にはところどころその項目以前の文法知識が必要な問題も出てくるので復習しながら進むことができます。
お好きなところからどうぞ。
1 目次2 構成3 問題ページ4 解説5 使い方1 目次項目ごとになっているので見やすいです。やることが多い助動詞や助詞はより細かくわかれているので便利ですね。画像の右側ページには本書の使い方が書いてあるので、使うときの参考にしてみてください。
2 構成基本的には「ポイント」「基本ドリル」「練習ドリル」の3つから構成されています。「ポイント」は古典文法を勉強する上でどうしても知っておかなければならないことが書いてあります。「基本ドリル」はポイントの内容を理解するために解く問題です。「練習ドリル」は基本ドリルよりも少し難しい、入試レベルもある、問題で、それより前の項目の内容も含まれていたりするので重要な文法を反復練習できるようになっています。
3 問題ページこんな感じです。
項目毎にまずポイントが書いてありその下に基本ドリルがあります。その後に練習ドリルという形になっています。非常にシンプルで扱いやすいので自学にも向いています。覚えるべきところや解答への道のりなどが明記されているので、進めていく中で「そういえばこれは覚えるやつだったな」と意識付けが自然にできます。
本書は大学受験用のテキストなのでまったくの初心者には向かないかと思います。中学レベルの古文をある程度理解できる人じゃないと厳しいと思います。初心者にはこちら(
古文教室 古典文法編 改訂版 (超基礎がため))のほうがおすすめです。リンクはAmazonに飛びます。
4 解説解答に現代語訳がついていたり、解説はしっかりと根拠や考え方とそのテクニックなどが書いてあるので、問題を解いたあと丸付けをすると同時に別冊解答をしっかり読み込むことでより理解が深まります。非常に見やすい作りなのでストレスなく勉強が進められます。
5 使い方中学生残念ながら中学生向けではないです。中学生だったらこちら(
まんが攻略BON! 11―定期テスト・入試対策 中学古文 (定期テスト・入試対策まんが攻略BON! 11))やこちら(
定期テスト基礎からぐんぐん中学国語文法・古典 (定期テスト 基礎からぐんぐん9))がおすすめです。中学生であれば古文・漢文がまとまっているものでしかも入試対策としても使えるものが汎用性が高くいいと思います。リンクはAmazonへ飛びます。
高校生前提として中学レベルの古文がある程度できる必要があります。大学受験の文法基礎を学ぶためのテキストです。大学受験を意識した授業を行っている高校の授業対策としても使えます。学校の内容に合わせて参考書兼問題集として使うと良いと思います。
大学入試このテキストで大学入試に必要な基本的な文法は身につくはずです。本書に従い「覚えるべきところ」「考え方」を意識しながら演習を繰り返すと自然と受験の基礎が身につきます。本体は文法30項目で80ページほどなので、やろうと思えば1〜2ヶ月で終わる内容です。1周目はコツコツやるより一気にやることをおすすめします。1周目は一気にやって、その後は模試の後などにちょいちょい見直すといいかと思います。そのほうがメイン科目の勉強の負担にならずに済みます。
このテキストと合わせてこちら(
ステップアップノート30古典文法トレーニング (河合塾シリーズ))をトレーニング用として使うとより学習効果が高まるのでおすすめです。
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