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お知らせ
<2016年 3月12日 更新>
かなり久しぶりの更新です。 2015年度の指導も終わったのでここで2016年度の生徒の募集をしたいと思います。 募集の対象は全国の中学生、高校生です。 募集要項や私の指導例などの詳細はこちらのページへどうぞ。

この学校・先生は面白い! 〜東京学芸大世田谷小学校 沼田先生〜

先日HRナビでこんな記事を見つけました。

この小学校先生がすごい! 子どもたちのやる気を引き出す数々の仕掛けとは


かなりバズってて、登場する沼田先生はツイッターのフォロワー数が爆発的に増えたそうです(笑)
この記事もツイッターで流れてきたのを「おっ、これは面白そう」と読んでみました。

自分なりの感想と小学校とか中学校とか高校とか大学とかはこうしていったらいいんじゃないかなあという私見を書いてみました。よければ読んで見てくださいね。

今回はそんなに長くないので順に読んでくれたらと思いますが、一応内容をまとめておきます。


東京学芸大付属世田谷小学校は面白そう!
沼田先生の授業は面白そう!
イライラするのは器の小さい証拠!
まとめ




東京学芸大付属世田谷小学校は面白そう!

まずは東京学芸大世田谷小学校がどんな学校なのかについて軽く紹介しますね。

東京世田谷区にある国立の小学校です。
入学するには受験があります。
倍率は毎年10倍程度みたいです。
各学年100名程度(入学定員105名)。
総児童数は約650名。
教員は27名。
費用は初年度240000円。
高校までは内部進学で優遇されるみたいですが、大学は関係ないらしい。
参考


倍率10倍・・・。
倍率が高い大学だと早稲田ですが、それでも5〜6倍なのでかなり狭き門ですね。

ICT教育も積極的に活用していこうとしているのでかなり面白い学校だと思います。(参考

”「先生や友達と一緒に、教わるだけの学習から、求める学習へ」。これが、学校が好きになる基本です。”
と教育内容のところにあるように、自分でどんどん興味の先へ進んでいけるような環境をつくろうとしているのがうかがえます。



沼田先生の授業は面白そう!

「こんな先生なら学校が楽しそうだな!」

一言で言えばこんな感じですね。
先生と生徒が互いにコミュニケーションをとって、個々人が主導権を握って色々とやっていくのでとても活気があって面白そうな環境だなあと。

特に良いと思うのは正解を用意しないこと、無理に自分(ここでは沼田先生)の価値観に引き込んでいないように見えるところです。

このやり方なら例えどんな意味不明な発言したとしてもみんなで面白がってコミュニケーションが弾みそうですよね。授業に直接関係ない発言をして怒られることもなさそうです(笑)。

ただ、先に書いたとおりここの生徒さん達は倍率10倍の難関を突破してきた人たちであることを考慮しないといけないかなと思います。知的探究心があり高度な思考力、コミュニケーション能力が備わっている子どもたちだからこそできるとも言えるかもしれません。

一般的な公立小学校だと同じようにはいかないかも、とも思います。
逆に言えば、こういう教育を展開できるような子どもを受験時にしっかり見極めている、とも言えます。

まあなんにしろ、この学校で沼田先生の授業を受けたら学校が楽しくなりそうな感じはしますよね!



イライラするのは器の小さい証拠!

この教育がうまくいっている要素のひとつには教師の質の高さというのもあると思います。
形だけ真似ても教師にそのスキルがないと難しいかもしれません。

でも実は沼田先生のような熱意やアイデアがある教師は公立・私立に限らずたくさんいるのではないかなと考えています。教育システム、特に受験制度、がそれを阻んでいるのではないかと。

日本の教育全体のイメージですが、色々な勉強をしていきますがそれらは最終的に受験に収束していくような印象を受けます。それから逸れることを善しとせず、そういう人を低く評価するような人が多いと思います。もちろん、そうではない人もたくさんいますが、全体としてはそうなのではないかと思います。

受験はあくまでも選択肢の一つで他の選択肢があることをまず教える方がいいのではないかと思います。そして、自分で考え納得して選択していく方がいいのではないでしょうか。

私は学校の先生や塾・予備校の先生、サッカーや野球のコーチなど多くの指導者を見てきましたが、センスが無いと思う人には共通点があります。それは、相手が自分の思い通りに動かないとイライラしてそれを相手にぶつけてしまうということです。

「違う!」
「何度言ったらわかるんだ!」
「お前のために言ってるんだ!」

などはよく聞く言葉ですね。
これらの言葉は相手のためではなく自分の正当性を主張・誇示・証明するために言っていることがほとんどです。


共通の明確な目的、例えばサッカー日本代表チームに所属していてW杯優勝を目指す、があって所属している人たちの中で自主的な合意形成が成されているのであれば、これらの言葉は問題ないかもしれません(「あなたのため」はこの場合でも必ずしも良いとは言えないかもしれません。)。というより、逆にそうでなければ指導者としての資格が無いと言えると思います。日本の代表として戦っていてW杯で優勝したいと思っているのに、戦う姿勢が見られない選手がいたら、激怒するでしょう。そうすることでチームの規律を保ち導いていかなければなりませんし、資格なしと判断したらその選手はその後は招集しないという決断をしなければなりません。


上記のような納得できる正当な理由があればいいですが、ほとんどの教育現場はそうではないでしょう。そもそも何をしたいのかなんてまだわかっていない人も多いわけです。色々な可能性がある人に対して、自分の価値観を押し付けたり、そこに誘導したりするのはいかがなものかと思います。そして、それに従わない人に対してイライラして感情をぶつけてるのはセンスが無いとしか言えないでしょう。まあ人間的とも言えるかもしれませんが(笑)。

こういった人もそういう教育を受けそれが正しい・当たり前と思っているからそうしていることが多いと思います。自分がされてきた悪しき習慣をそのまま次の世代にしてしまうというのはどこの世界にもよくあることです。体育会系の「かわいがり」とか教育格差を生む貧困層の教育ネグレクトなんかもそうではないかなと思います。



塾や予備校などではこれがなかなか難しい問題です。そもそも受験を善しとした価値観をベースにしている環境なので上記のような問題が起こりやすいです。モチベーションがありやる気があり、明確な目標がある生徒の場合は教えるのは簡単で、特に何も問題ありませんが、そうでない場合は難しいです。そもそも自分の意志ではなく親や世間体から受験を考えている人を指導するのはかなり困難です。勉強を教える正当性が無いからです。勉強したくない・する積極的な理由がないのにさせられているのはツライですし、そういった人に教えている方もツライです。教えている側はそうは思いながらも仕事だからとしょうがなく教えてることになります。「将来、英語は絶対必要だから」「数学は実は色々なところに使われてるんだ」と苦しい正当性の主張(言い訳)をしながら。

例え好きなものでも強制的にやらされていたらツライでしょう。ましてや、興味もなくやる意義も見いだせないようなことをやらされていたらどうでしょうか。拷問に近いですよね(笑)。



私は授業をうまくやる方法や受験指導をどうやるかよりもこのマインドセットを変えることを優先していました。それを受け入れる準備ができている生徒は少数派です。どんなにいい勉強法だとしても、そのような人にその勉強法を押し付けてもうまくいきません。場合によっては反発し、関係がより悪化することもあります。その場合は指導を継続するのは難しいでしょう。

どんなマインドセットが良いかというと「教える」のではなく、「学ぶのをサポートする」にはどうしたら良いかをベースにすることです。自分が教えたいことを教えるのではなく、相手が学びたいことを学ぶためのサポートをするのです。これには多くの時間が必要です。だからこそ時間がたっぷりある小学生や中学生・高校生・大学生の時期にこのような教育が必要だと考えます。

興味を持ったことや面白いと思ったことにそのまま没頭できるような環境が必要です。教育現場にはそれを妨げている障害を取り除く手助けをする人間が必要です。

それを行っているのが東京学芸大付属世田谷小学校、そして沼田先生なんじゃないかとなあと思います。こういう学校、先生が増えるといいですよね。教師と生徒の質が高い&ばらつきがないからできる芸当かもしれませんが、一般的な公立の学校でも同じようなことができると思います。



まとめ

いつもどおりダラダラと書いてしまいまとまりが無くなったので、さいごに何が言いたいのかをまとめておきます。

東京学芸大付属世田谷小学校は面白そう
沼田先生の授業は面白そう
こういう学校・先生が増えるといいよね
とは言え生徒と教師の質が高くないとこの指導方法は難しい?
「教える」のではなく「学ぶのをサポートする」
イライラするのは器が小さいから



さいごに沼田先生のTwitterを載せておきます。





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[ 2015年07月14日 19:57 ] カテゴリ:News | TB(-) | CM(-)
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